YNWC的な日常

街の中でも季節を感じて暮らしたい。生き物や自然のの話を中心に美味しい食べ物、散歩のことなど綴っていきます

微小貝って知ってますか?

2015-02-11 06:56:37 | 八重山2015冬


おはようございます。
お正月に出かけた西表島。

拾った貝殻の報告を忘れてました。

上の貝殻たち、実はと~っても小さいんです。 研究者のあいだでは「微小貝」と呼ばれる、大人の貝でも(成貝)長さ数ミリから中には1ミリにも満たない大きさしかない貝たち。まだはっきりした定義はなくもう少し大きな貝まで含めることもあるそうです。



ね?
すごく小さいことがお分かりいただけますか?

この写真の中で、緑色をしたやつが微小貝の一種「クサイロカノコガイ」です。



薄い緑色がとってもかわいい小さな小さな貝殻です。今回見つけたのは大きいもので4mmくらい。

アマモの葉の上で暮らすかいなんだそうです。微小貝は,むかしはどこの砂浜でもよく見られたのですが,湾岸工事や護岸工事,リゾート開発による砂浜の消滅,そして海洋汚染などのために,なかなか見つけることがむずしくなってきているんだとか…。

今回この貝を見つけたのは、星砂で有名な海岸。他にも小さな貝殻がたくさんありました。周りに広がる藻場(アマモの群落)、こうした小さな貝たちを守っているんだそうです。

これ、なんて名前だろう↓



わからないから「ボタン貝」って勝手に呼びます(笑)

微小貝なんて聞いたこともなかったので、ガイドさんから教えてもらってびっくりでした。

最初、「クサイロカノコガイ」って綺麗な貝が拾えるよって教えてもらっていた
だけだったので、もっと大きなものを想像してました。「これだよ」って見せてもらって、「へ?」ってなったのですが、すっかりその魅力にはまり、目を皿のようにして、探しまくったことは言うまでもありません。

このときのことは、ガイドさんのブログにも書かれているので、よかったらご覧ください→
ネイチャーガイドのつぶやき
「女子力アップ?とクサイロカノコ」


実はこのガイドさんが今東京に来ているので、今日は一緒に遊びに行ってきます!!

それから、先日こんな本と出会いました。







絵本仕立てなんですが、図鑑的要素も盛りだくさんで、読み応え十分です。磯浜の生き物入門者(つまりわたし!)にはオススメです(*^_^*)

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八重山で発見した5つのこと

2015-01-09 07:12:09 | 八重山2015冬


寒い朝ですが、気分は南国で!
今朝は八重山ツアーで見つけたおもしろ発見をランダムに紹介します。

まずは、イシカワシジミが出てきたクチナシの実



イシカワシジミは緑色のシジミチョウで、奄美大島や沖縄に生息します。準絶滅危惧種。

クチナシの葉に産み付けられた卵は、孵化して幼虫になり、その実に潜り込んで蛹になるそうです。

上の写真は羽化したイシカワシジミが中から出てきたあとらしいのですが、実の中で蛹になったチョウがどうやって出てきたんだろう…。

こたらは幼虫が実の中に潜ったときにあけた穴↓



2枚の写真は、同じクチナシの実で、表側と裏側に大きな穴と小さな穴がありました。

続いての発見は、足に寄ってくるツムギハゼ。



この現象は、正確には「足」に寄ってくるわけではなく、足を動かしたときに川底の土が舞い上がるので、その気配に餌を感じで集まってくるようです。

なんというか、警戒心が薄いのでしょうね。面白いようによってきました。

それから石垣島の川平湾でみかけたビーチロック。砂浜がこの岩で固まっていました。



サンゴ礁のある砂浜にできることが多い砂礫岩。炭酸カルシウムのセメント作用により、海浜堆積物が固まるらしい。セメント作用って何???

ある日突然砂が固まって岩のようになっちゃうって話ですが、まだよくその仕組みがりかいできていません。

面白い現象だなって思って、ネットで調べてみたのですが、難しい言葉が多くて頓挫中^^;



自然ではないですが、西表島の古い民家の柱を支える石。束石っていうんでしたっけ?



石じゃなくて珊瑚でした。珊瑚って丈夫なんですね。

藁葺きやねとか、茅葺屋根、石造りとか、木造とか、その土地土地で、身近にある自然素材を利用するってのはごく当たり前の発想なんですよね。そういう意味で古い家とか、史跡って面白いなと思います。

最後にサイカブト。



沖縄にいるカブトムシでサイのような角を持っています。かっこいい!

サイカブトと呼ばれるようになったのは最近のことで、以前はタイワンカブトムシでと呼ばれていました。

外来種なんです。

しかも、サイカブトは樹液よりも、ヤシやパイナップル、サトウキビの維管束を好みます。それらの植物の成長点を貫通させ、枯死させてしまう害虫なんだそうです。

かっこいいけど、増えるとやっかいなやつのようです。

こうやって八重山へ遊びに行くと、日本の自然環境が実に多彩なんだなって実感できます。国土面積こそ広くはないですが、南北に長い国ですからね。

この地はすでに日本ではなく、異国のような気分さえしてきます。日本語の通じる海外旅行を新年早々楽しんできました(*^_^*)



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ドライブ日和、海辺でクラフト

2015-01-08 06:06:24 | 八重山2015冬


今回の八重山ツアーは天気に恵まれました。到着日の夜だけは曇って寒かったのですが、あとは気温上昇で夏のような青空。最終日もすばらしいお天気でした。

この日は西表島の東側から西側までドライブ。 途中、鳥をみたり、クラフトショップに寄ったり、ご飯を食べたり…







とんとんみーさんのツアーには、ガイドさんの手作りランチがつくのですが、この日メニューはパパイヤ入りタイカレー。

青空の下で食べるご飯は最高(≧∇≦)
ちなみに1日目は、石垣牛の牛すじスープでした。



ご飯のあとは貝殻拾いへ!!

…とその前に、クバの葉っぱで籠を作ります。とんとんみーさんのツアーならではの自然素材でのクラフト体験。

クバの葉っぱはこちらの神社などによく植えられているシュロに似た植物。

すでにガイドさんが調達してくれていた材料を水に濡らして柔らかくしてから使います。



葉っぱ一枚を丸めながら形を整え、葉柄の部分で持ち手を作っていきます。





このカゴで昔は井戸の水をくんだりしたそうです。たった1枚の葉っぱで作ってあるのに、水も漏れない優れもの!



↑水が入っているんだけどわかりますか?

さあ、このカゴをもって貝殻拾いです。



綺麗な貝殻やシーグラスがたくさん拾えました。

たっぷり遊んで港へ向かったのですが、船の時間まで、まだ少しあるので、今度はマーニの葉っぱで干支の羊を作ることに!

マーニはこちらの言葉で、和名はクロツグ。ヤシの仲間です。八重山ではマーニの新芽は子どものおもちゃを作ったり、カゴを編んだりするための材料として活躍していたようです。



こんな風に葉っぱを折りながら編んでいきます。基本は馬なのですが、それを応用してなんとなく羊っぽくしてみました。

悪戦苦闘すること30分弱。完成です。



くるくるした角をつけようということになったのですが、実際、羊の角がどんなだったか思い出せないまま、なんとなく作りました(笑)

この土地ならではの材料を使ったクラフト。この土地の人々の暮らしの知恵にふれ、それを自分の手で感じることができました。

クラフトといえば、地元の子どもの生活科での作品↓

どんぐりカレンダー

これ、いちばん上の曜日に使ってるのは、オキナワウラジロガシなんです
Σ(・□・;)

なんて、贅沢な!!

小1男子が書いたというオキナワウラジロガシのトトロっぽいどんぐりをお土産にいただきました。



ありがとうございます!!!
家宝にします。

ところ変われば、クラフトに使う植物も変わって面白いですね。

クラフトといえば、午前中に寄ったショップの奥さんは、素材用に拾った種を庭にまいていました。素材を自ら育てるという新発想。



ここのお庭ではシロツブやらハスノミカズラ、カショウクズマメなどが栽培されています。芽が出ないこともあれば、途中で虫にやられちゃうこともあるとか、試行錯誤しながら育てるのを楽しんでいらっしゃるようでした。

昨シーズン豊作だったオキナワウラジロガシも植えたらしいのですが、カラスにほじくり返されてしまったとのこと。ただ、敷き藁がわりに月桃の葉を敷いてあった場所からは、ちゃんと新芽が出てきていました。



やがて、この場所でどんぐり拾いができるのかな?

八重山の自然にたっぷり浸かった3泊4日でした。連日、充実のツアープログラムを組んでくれたガイドさんに感謝、感謝です。

自然観察専門店とんとんみー


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カニとマングローブの話

2015-01-07 06:04:31 | 八重山2015冬


ミナミコメツキガニです。石垣でも西表でも干潟に大群をなして生息していました。

この子たちは干潟を生活の場としているので、潮が満ちている間は穴を掘って、その中で過ごします。

そのために水の底にある泥をせっせと掘るわけです。



掘り起こした泥は穴の外へとかき出されます。そうすることで、泥が耕され、酸素が混ざり、有機物でいっぱいの干潟の泥がヘドロ化するのを知らず知らずに防いでくれているのです。

それに、巣穴を掘る時だけでなく、餌を食べる時にも、泥を丸めていきます。



ミナミコメツキガニは泥を両手でもって、有機物をこしとって栄養を摂取します。食べるって表現より、摂取っていう方がぴったりな感じ。

その時に泥が球形に丸められるのです。

ガイドさんが、「裸足で歩いてみると気持ちいいよ」と教えてくれました。



なんだかシュワシュワとします。分かりますか?足跡以外、小さな泥の団子です。ちなみにモデルはHさんです。ご協力感謝。

干潟一面が泥団子で埋め尽くされていますが、ひとたび潮が満ちれば全て流されてしまいます。そして再び潮が引くと、カニたちは地表に現れ、泥団子を作ります。

果てしない作業です。
そして、この果てしない作業のおかげで干潟のバランスが保たれているのです。

もちろんミナミコメツキガニだけでなく、ジャコやエビの仲間など、干潟を掘り返す生き物たちはたくさんいます。
そして、それらを餌とする生き物。

これはミナミトビハゼの巣↓



口を使って器用に穴を掘ります。目が大きくて、魚のくせに干潟の泥の上を跳ねるように移動するため、現地では「とんとんみー」と呼ばれています。

絶妙のバランスを保ちながらつくられてきた生態系。それぞれの生き物たちは、本能に忠実に、そして貪欲に従っているだけにすぎないのに、いつの間にか、それぞれが支え合っているという不思議。

カニたちが耕した土壌に根を下ろすマングローブたち。マングローブとは、マレー語で潮間帯に生育する樹木の総称を表すmangi-mangi(マンギ・マンギ)に由来します。世界には100種類くらいのマングローブ植物があると言われています。

海水と淡水が入り混じり、しかも水に浸かったり、乾いたりする潮間帯。そんな厳しい場所に生えるために、マングローブ植物たちは様々な知恵をもっています。



例えば根っこ。

普通根は地下に伸びます。根は水を吸う器官ですが、空気も吸っています。マングローブ林の土壌は酸素も少なく、水中に潜ることもあるため、マングローブ植物たちは根を地上に出して生活しています。

まっすぐなやつとか、まがったやつとか…、種によって形状も様々。

オヒルギの気根は途中から曲がって膝を折ったような形になることから膝根と呼ばれますを



ちょうど曲がっている途中の根っこ↑

それから塩を体外に出す仕組み。
例えばヒルギダマシは、過剰に吸収した塩分を葉から排泄するための塩腺と呼ばれる器官を葉の裏側に持っています。





だから舐めると塩辛い。でも表側は特に塩辛くはありませんでした。

他にも1枚の葉に塩分を集め、塩がたまると落としてしまうものもあります。その葉っぱはキバウミニナという貝の好物らしいです。

基本的にマングローブ林は熱帯から亜熱帯の海水に浸る土地に成立するわけで、日本でマングローブが見られる地域はかぎられています。西表島には日本に生えるマングローブ9種のうち、7種が生えてると言われています。

オヒルギ、メヒルギ、ヤエヤマヒルギ、ヒルギダマシ、ヒルギモドキマヤプシキ、ニッパヤシ

これが日本最大のマングローブ林↓



干潟のカニたちが支えている広大な森です。

八重山と出会って7年、行く度に同じようなことを書いている気もしますが、時間がたつと忘れちゃうんですよね…^^;
ガイドさんにもいつも似たような質問をしてしまいます。そして、その度に少しずつですが理解が深まっていく気がします。

西表島の自然を体感させてくれるツアーはこちら
自然観察専門店「とんとんみー」

感じること、そして自分で発見することを楽しませてくれるオススメツアーです!

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やっと会えたね!!

2015-01-05 06:03:45 | 八重山2015冬


晴天の西表島。風も穏やか、気温も上昇、絶好のカヤック日和となりました。







そして、そして、西表のジャングルでついに念願の出会いを果たすことができました(≧∇≦)







…失礼。これではありません(笑)



とりあえず捕獲しておきましょう。
いつの日か本物に会いたいものです。
プチ情報ですが、このイリオモテヤマネコのかぶり物は大原港の売店で買えるそうです。

ささ、話を戻して…

感動の出会い!!
それは、ずーっと探し求めていたあの子たち。大きな、大きな、どんぐりさんです。そう、オキナワウラジロガシ!!!



いましたーーーーー(((o(*゜▽゜*)o)))

それもざくざくと。



本当に大きい。
King of the どんぐり !

そして、よく見るとすでに、根が伸びて成長中。







この森でちゃんと生きているんだな。なんだか、すごく嬉しい!!

このあたりはオキナワウラジロガシの森。



赤土の大地に根をおろし、枝を広げるオキナワウラジロガシの巨木。神様や精霊が宿っていてもおかしくなさそうです。



こうして立派な木を見上げていると、自然を信仰したり、畏怖したする気持ちは、ごくあたりまえのことのように感じます。

西表の森は生命のエネルギーに満ちていました。







タイワンオガタマノキ

オオタニワタリ

ヒカゲヘゴ

ノボタン

シラタマカズラ

そして、あっという間に夕暮れ。透き通ったオレンジ色。



夕飯は島料理を食べさせてくれる「はてるま」さんへ。こちらもら今までは定休日ばかりに遊びに来ていたため、やっと会えたお店。





どれも美味しくて最高だったんですが、中でもすごかったのがこちら↓



アカジンミーバイのマース(塩)煮

言葉を失う美味しさで、黙々と食べました。



見事完食!!!
〆のそうめんとグァバゼリーも絶品





満腹でございます。ガイドのよごさん、夜のガイドもありがとうございました。

西表でお世話になっているガイドさんのHPはこちらです
自然観察専門店「とんとんみー」

ちなみにこの日は、午前中は干潟観察をしました。その様子とガイドさんお手製の青空ランチのお話はまた改めて紹介予定。西表の自然をたっぷり案内してくれる素敵なガイドさんです(*^_^*)



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