YNWC的な日常

街の中でも季節を感じて暮らしたい。生き物や自然のの話を中心に美味しい食べ物、散歩のことなど綴っていきます

旬のアスパラを食べる!

2022-05-28 17:20:00 | 食べもの



今が旬のアスパラガス。
アスパラってこんな感じで収穫を待っているってご存知でしたか?



一見裸地にも見えますが、これが有名なアスパラの産地、美瑛のアスパラ畑です。

パッチワークの丘で知られる北海道の美瑛町。アスパラ畑も丘の斜面にあります。

裸地に見えてちゃんとアスパラガスの新芽が伸びてますよ。



1日で30cm伸びるとも言われているアスパラガスの新芽。我々はこれを食べています。

美瑛の農協では21cm以上のものが出荷の対象とのこと。



農家さんが使う鎌にはちゃんと長さがわかるような仕掛けがあります。

なぜ、そんなことを知っているかって?

なぜなら、農家さんで収穫体験をさせていただいたから!!



美瑛町にはそういう体験ツアーがあるのです。



普段は入ることのできない畑にお邪魔して、アスパラの収穫や現役農家さんからお話を聞けるツアー。

畑に入る前には長靴に履き替え、靴裏を消毒。



農家さんにとって、畑の土は大切な財産。ずかずかと踏み込むなんてもってのほかなのです。中にはそういう不届きな観光客がいるようで、時々話題になりますよね(T_T)
だめ、絶対!!



こちらの農家さんでは腰にカゴを下げ、一本一本手作業で刈り取るとのこと。アスパラは柔らかいので機械では収穫できないんだそうです。

しかも、地下に本体(?)が広がっているため、そこを傷つけたら次の芽がダメになってしまうこともあるとのこと。歩くのにも気を使います。



何も植わっていないように見えるこの丘の斜面には、毎日毎日、刈っても刈っても、ニョキニョキと芽が出てくるんだそうです。

時期が終わると、わさわさと葉を茂らせ、寒くなる前に休眠し、また春に新芽が伸びたところで収穫するとのこと。そのサイクルで10年以上収穫できるというから驚きました。ただ、苗を植えて3年は株を大きくするために収穫しないようです。



丘のてっぺんてご家族が作業されていました。朝5時から、最盛期は14時近くまで作業が続くそうです。ここも高齢化の波が押し寄せているようですが、今は次男さんが活躍中。すばらしい!!

腰のかごが一杯になったらコンテナに移し、4杯移すとコンテナがいっぱいになるんだとか…



道沿いに点々と置かれたコンテナ。これがいっぱいになったら軽トラで下ろすようです。斜度がきついため、軽トラやトラクターの運転には熟練の技がいるとのこと。



丘ならではの苦労も多そうでした。

こちらの農家さんでは、3種類のアスパラガスを育てていました。



紫色をしたもの、病気に強いもの、柔らかさが自慢のもの…。用途によってそれぞれ良さがあるようです。
※おまけに摘ませていただいたワラビも写ってます(笑)



刈り取ったばかりの柔らかいアスパラをその場でポリポリ、丸齧り!!
なかなかできない体験でした。

アスパラガスには雌株と雄株があということ、栽培用の品種は種子ができない処理がされていることなど、アスパラ豆知識も教えていただき、最後はアスパラ料理の試食まで。アスパラ三昧♪



この日は、たまたま用意があったとのことだったので、ラッキーだったのかな?

この場所はいつも休憩に使われているという納谷の一角。



すっかり農家さんのお知り合いになった気分で、あれこれとお話を聞かせていただき、大満足!

普通は接点のない地元の農家さんと観光客とを繋いでくれるうえ、ガイドさんが美瑛の歴史や見どころなんかも紹介してくれる、とっても素敵なツアーでした。

…というわけで、旬のアスパラ。美味しいやつは、多少お値段もはりますが、それもそのはず。自然の恵みと農家さんの仕事への情熱に感謝して味わいましょ♪




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梅雨の走り

2022-05-27 11:15:00 | 



梅雨入り前にまとまった雨が降ることがあります。「梅雨の走り」なんて呼ばれています。

そんな不安定な天候の合間に広がる夏空。
  


もうすっかり夏だなって思っていると、俄かに天気が変わり気温も急降下。

梅雨入りすると、しばらくはジメジメとした日々が続きます。カビやダニなどの害虫も増える時期。気温が上がればなおさらです(T_T)

職場の方に勧められて3年前に購入した除湿機が大活躍するシーズン。



実はこれ、ドライフラワー作りにも役立ちます。




さてさて、雨は嫌なことだけでなく、生き物にとってかけがえのない恵みでもあります。



降り過ぎても、降らな過ぎても困りますよね。

ざんざんぶりの日は無理ですが、パラパラ雨の日には、身支度を整えてお散歩も楽しいです



雨が降って嬉しい生き物もいれば、雨を物ともしない生き物もいます。のんびり、ゆっくりお散歩しましょ。



そろそろ紫陽花もシーズンです。







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紅花の季節というけれど…

2022-05-26 21:10:00 | 七十二候




季節は小満次候「紅花栄(べにばなさかう)」

とはいうものの写真の紅花は7月中旬に咲いたもの。各地の名所を調べても5月に咲いているところは見当たりません。

今頃はこんな感じ



ネットで見かけたあるブログ主さんは「紅花」は「サツキ」のことなんじゃないかと仮説を立てていらっしゃいました!!



たしかに今が見頃の赤い花にはぴったり?

街路の植え込みなんかで華やかに咲き誇っています。

ただあくまで個人の仮説のようで、その辺りの文献は見つけられませんでした。、


ベニバナとブチヒゲカメムシ

さて、本家(?)の紅花ですが、上の写真を見ると下の方から花弁の色が変化してきているのがお分かりでしょうか?

紅花って、オレンジのイメージがあったのですが、実は開花後時間が経つにつれ、鮮やかな赤に変わってくるのです。



紅色は、紅花の濃染による鮮やかな赤を指す言葉。納得です。

紅花の黄色は水によく溶ける水溶性の色素。その色素が抜け切った後に出てくるのが、紅色。


黄色い色素を溶かしだした後の花弁のかたまり(手に乗っているもの)

紅花染めはこれをお餅のように丸めて発酵させた「紅餅」を使うそうです。

興味あるのですが、まずは花を手に入れないと…(^^;;



そんなわけで種子をいただいたことがきっかけで育てたものの、次々に枯れてしまい、最終的に手にできた花は6厘。それが前出の写真です(笑)

いつか試したみたいなぁ。



京の町屋の博物展に飾られていた紅花染めの着物。今ではこれを再現できる技術がないのだとか…。

そして、正真正銘紅花から作られた「紅」。



完全に乾くと緑がかった光沢を帯びるらしいです。それを濡らした筆で伸ばして使ったんだそうです。

雅〜。

というわけで、まだ紅花は季節ではないのですが、七十二候的には「紅花栄」。ややこしや〜。



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西風の神ゼフィルスと呼ばれる蝶たち

2022-05-25 22:05:00 | 昆虫・蜘蛛



この季節になると現れる樹上性のシジミチョウがいます。それがゼフィルス(西風の神)と呼ばれる蝶たちです。ギリシャ神話に登場する、春から初夏にかけて吹くそよ風を運ぶ神様の名前。

その神様の名で呼ばれる蝶たちは、1年に1回だけ、初夏から夏にかけて出現します。「森の宝石」とも言われる美しい蝶の総称。日本には25種生息すると言われていますが、私はまだ2種類しか見たことがありません。



こちらはアカシジミ。なんて美しい羽!!



そしてこちらがウラナミアカシジミです。

どちらもクリの花に集まって吸蜜している様子がよく目撃されます。




ひょっとしたらこちらも

すでに生き絶えたミドリシジミかなぁ?



どうやら蜘蛛に捕まってしまったようです。これもまた自然の摂理。


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雑草でお手軽チンキ作り

2022-05-23 22:51:00 | ハーブ・アロマ



ドクダミのシーズンがやってまいりました。

一度嗅いだら忘れられないあの独特の香り。悪臭なんて言われることも多いですが、実は体に良い成分がたくさんあるらしいです。
※ドクダミ茶はかなり優れものらしいですが、まだ試したことはありません。

そして、真っ白な花(白い部分は花弁ではなく苞)には美白成分もあるんだとか…。



というわけでこれを摘んでよく洗い、水気を切ります。

軸の部分や茶色い部分は取り除く方が見た目が綺麗。特に茶色い部分は腐敗の原因になりかねないので、きっちり取り除きます。

あとは、それを瓶に詰め、40度程度のアルコール(糖分が少ないもの)に漬け込むだけ。



ドクダミチンキの完成です。

チンキというのは、植物の有効成分をアルコールで抽出したもの。



ドクダミチンキは1ヶ月以上経って、成分がしっかり出すと琥珀色になります。

美白効果を期待して化粧水にするのもいいし、虫刺されの痒みも効果あり(葉の方が効果は高いのかな?)

あの独特の匂いはすっかり消えてしまうのでご安心ください。

同じく虫刺されの痒みに効果があるといわれるヘビイチゴのチンキ。



眺めているだけで可愛い♪

もっともイチゴの色素はアルコールにどんどん移って行きますので、2〜3日もすればこの通り。



2週間経つと、かなり茶色に近い…。



だいぶ成分が出てきている証拠なのかな?

正直なところ、痒みが止まるのかといえばドクダミもヘビイチゴも微妙な気はします(^^;;
↑個人差もあると思うので、なんともいえませんが…。

では、なぜ作るのか…。

それは、見た目が可愛いから(笑)



簡単で可愛いから、つい作りたくなってしまうのです。インテリアにも良いですが、基本的に保管は冷暗所です。光に当たると成分が変質することがあるようなので…。

実用性で言うと個人的にはあローズマリーチンキがいちばんのオススメ。

そして虫刺されの薬は市販品にかぎります。そもそもアレルギー体質なので、虫刺されの反応が大きいのです(^^;;



どくだみの花が咲き始める頃には、虫除けと痒み止めが手放せません。

雑草チンキも取り入れながら、今年の夏も頑張ってやり過ごします!!

物は試し!
ドクダミチンキ、ぜひお試しください。仕込むなら今です!!



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