YNWC的な日常

街の中でも季節を感じて暮らしたい。生き物や自然のの話を中心に美味しい食べ物、散歩のことなど綴っていきます

雷乃発生(春分末候)

2019-03-30 18:00:00 | 七十二候

春分

☀️日の出/日の入り(横浜市)🌙月齢

(2022年)

 

3月31日 ☀️5:29/17:02🌙28.4

4月 1日 ☀️5:29/18:03🌙29.4

4月 2日 ☀️5:27/18:03🌙0.9

4月 3日 ☀️5:26/18:04🌙1.9

4月 4日 ☀️5:25/18:05🌙2.9

 

春分末候は雷乃発生。「春雷」という言葉もこの時期によく使われます。

冷たい空気と暖かい空気が入り混じり、大気が不安定なこの季節には雷も発生しやすくなります。

 

それと同時に「花冷え」なんて言って、暖かになってきた気候が一変、冬に逆戻りしたような気温になることも。

 雪が降ったり、雨でサクラが散ってしまたりした年もありました。

桜隠しの雪

 

 
まあ、それはそれで美しかったり…

さてさて、この季節。森の中ではこんな光景も。

 
どんぐりの芽生えです。どんぐりって、そのほとんどが子葉なんですね。外側の殻が割れ根が伸びて、本葉の赤ちゃんが顔をのぞかせています。
 
樹上ではクヌギの花も咲き始める頃。
 
 
房状の花は、あまり目立たないため、うっかりすると素通りしてしまいます。
 
この後、コナラやマテバシイなど、ほかのどんぐりたちも順次開花。秋へ向けて実を成熟させていきます。
 
種類によっては2年がかりで実を育てるものも。今年の秋もよろしくお願いしますよ♪
 
目立たないといえば、林床でひっそりと咲いているこんな花も。
 
 
ウラシマソウです。
釣り糸のように、ひょろりと出ている紐のような部分は「付属体」と言って、体の構造上、特に役割のない部位とされている不思議な器官。
 

このタイプのサトイモ科の仲間の花の作りは複雑でおもしろいです。

マムシグサの仲間に出会いました

目立つ花も、目立たない花も次々に花開くこの季節。

立ち止まって一つの花をじっくり観察するのも楽しいです。なんの植物がわかりますか?

 
 
 
 
 
見慣れた植物もも少し時期をずらすと、知らない姿をしていたり…
 
上の3枚の写真
上から順にオニノゲシの蕾、パンジーの蕾、ギボウシの芽出し。
 
植物たちが一斉に芽吹く美しい季節です。
 
 
 

大人気のアマビエ様
出典は、京都大学附属図書館所蔵「肥後国海中の怪」
 
 

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桜始開(春分次候)

2019-03-25 18:00:00 | 七十二候

 

☀️日の出/日の入り(横浜市)🌙月齢

(2022年)

3月26日 ☀5:37/17:58🌙23.4

3月27日 ☀️5:36/17:59🌙24.4

3月28日 ☀️5:34/17:59🌙25.4

3月29日 ☀️5:33/18:00🌙26.

3月30日 ☀5:32/18:01🌙27.4

 

暑さ寒さも彼岸まで。

お彼岸を過ぎると、すっかり春らしくなってくるもの。

春分次候は桜始開(さくらはじめてひらく)。

 

もう言葉のまんま、そのまんま(笑)

いつの間にかあたりは桜色







 

これまでブログに記録したお花見先はこちら。

 

●三ツ池公園

満開の桜

水面を染める桜 

 

●横浜近郊

横浜桜巡り

 

●新宿御苑

 

●目黒川&隅田川

 

●鎌倉

 
昭和記念公園
※2019.4.10
 
このご時世、レジャーシートを広げてのお花見はあまり好まれるものではないですが花見ウォーキングなら個人もしくは少人数でのんびり楽しめるリクレーション。人混み避けてのお出かけならありですかね。
 

春のひととき、ぜひごゆるりとお過ごしください(*^_^*)

 

 

 

 

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雀始巣(春分初候)

2019-03-20 18:00:00 | 七十二候

☀️日の出/日の入り(横浜市)🌙月齢

(2022年)

 

3月21日 ☀️5:44/17:54🌙18.4 春分の日

3月22日☀️5:43/17:54🌙19.4

3月23日 ☀️5:41/17:55🌙20.4

3月24日 ☀️5:40/17:56🌙21.4

3月25日 ☀5:39/17:57🌙22.4

 

2022年は3月21日が春分の日。いつのまにか日の出は随分と早くなり、昼と夜とがほぼ同じ長さになります。太陽が真東からのぼり、真西に沈む日。

 

仏教では彼岸(ご先祖様がいる世界)は西に位置するとされているため、この日が、此岸(わたしたちのいる世界)と彼岸が最も通じやすくなる日と考え、この時期に先祖供養をするようになりました。

さて、そんな春分の初候は雀始巣(すずめはじめてすくう) 

 

暖かくなり、雀が巣作りを始める頃です。 

赤ちゃん雀はクチバシが黄色く「黄雀」なんて呼ばれることもあるそうです。意外と身近なところで巣作りしたりしています。

スズメの子育て

 

大好きなヤナギの木には花が咲きました。

 

 
ハクモクレンやモクレン、コブシのもあちこちで開花中
 

ハクモクレンの受粉システム

 

 

そして、木々の新芽もますます美しい季節。
こちらの記事もぜひ
 

すっかり春らしくなったこの頃ですが、年によっては、季節外れの雪が降ることも。

 

 

 2020年は3月末にまさかの大雪でしたよね

桜隠しの雪

 

 

【季節のおすすめスポット】

房総半島を走るいすみ鉄道(大原〜上総中野)
ロケで使われることの多い人気の高いローカル線ですが、この季節は菜の花が車窓を彩りそれは見事です。
 
緊急事態宣言が解除されるようですが、状況が急激に好転したわけではないですね。今後も気を抜かず、できることの範囲内で最大限に楽しめたらと思っています。
 
もっとも、できることの範囲って言う明確な線引きがなく(そもそも線引きできるものでもなさそうだし…)、個人の判断に委ねられているところが悩ましいところ。

 

↑お墓参りの帰りに撮影

個人的には不要不急(これも個人の判断ですが)のお出かけ以外は、まだ当面住居の近くにしておこうかと思っています。 

 

 

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菜虫化蝶(啓蟄末候)

2019-03-15 18:00:00 | 七十二候
 
☀️日の出/日の入り(横浜市)🌙月齢
(2022年)
 

3月15日 5:53/17:49🌙12.4

3月16日 ☀️5:51/17:49🌙13.4満月

3月18日 ☀️5:49/17:51🌙15.4

3月19日 ☀️5:47/17:52🌙16.4

3月20日 ☀️5:46/17:53🌙17.4

菜虫というのは、菜の花につく虫。モンシロチョウのことです。今年は啓蟄に入って2日目にかヒキガエルの産卵とともにひらひらと舞うモンシロチョウに出会いました。七十二候はよくできているなぁと思います。

 

モンシロチョウについては、こんな驚きの記事を書いたことがあります。

 

→蝶と蜂とキャベツの話

虫嫌いな方は、ちょっと遠慮いただいた方が良いかもという記事ですが、モンシロチョウの幼虫に寄生する「アオムシサムライコマユバチ」と、そのハチを呼ぶキャベツの話。生き物たちの生き残りをかけた作戦の数々には驚かされることばかり。

 

この季節はそんなことをひしひしと感じる季節。こんな記事も書いていました。

 

命の力

 

めぐる季節の中で受け継がれる命のバトン。命は無造作に散ったりはしません。自分の意思には関係なく、体は必死に生きようと最後まで粘り続けるようです。それが生き物の本能というものなのでしょう。その力強さが命の輪を巡らせているように感じます。春はそんな命の力をいつも以上に感じる季節です。

 

【季節のおすすめスポット】

この季節の高尾山はスミレやカタクリなど見所がたくさん。それに加えてこんな花々も

ハナネコノメの赤い蕊

瑠璃色

 2021.3.15現在、首都圏においては未だ緊急事態宣言が発出中です。自分自身の健康はもちろん、地球規模での感染拡大を念頭に行動したいところ。わたしは今年も我慢かなぁ…。

 

 

【春の空】

 

春の空には虹色現象の出現率が高いです。虹色現象は、上空に氷のつぶを含んだ薄い雲がある時に見られます。冬と夏の空気がせめぎ合う春は、定期的に天気が崩れがち。晴れから曇りに変わり始める時こそ、虹色発見のチャンス

春の空に虹色を探そう

 なお、本物の虹はお天気が回復した時に現れます。

嵐の後に虹現る!

 

 

ひらひらと舞う蝶を探してお散歩へ出かけましょう。

 

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桃始笑(啓蟄次候)

2019-03-10 18:00:00 | 七十二候

 

☀️日の出/日の入り(横浜市)🌙月齢
(2022年)
 

3月10日 ☀️6:00/17:44🌙7.4上弦

3月11日 ☀️5:58/17:45🌙8.4

3月12日 ☀️5:57/17:46🌙9.4

3月13日 ☀️5:56/17:47🌙10.4

3月14日 ☀️5:54/17:48🌙11.4

啓蟄次候は桃始笑(ももはじめてさく)。

梅と桜の間をぬうようにして咲き出す桃の花。ちょうど今頃から蕾がほころび始め、旧暦のひな祭りにあたる4月上旬頃、満開を迎えます。

桃源郷を歩く

 

 

昔は花が咲くことを「笑う」と表現していたとのこと。これまた素敵な日本語です。

 

そういえば「山笑う」なんて言葉が使われるのもこの頃木々が芽吹き様々な緑や早春の木の花たちで山がだんだんと明るくにぎやかになっていきます。

 

 

小さなマイガーデンも一気に春めいてくる頃。



そんな明るいは春ですが、忘れてはならない深い悲しみがあります。そして、そこから学んだことも。 
 
 

3.11。

2011年に起きた東日本大震災。 

 

もちろん自然災害はそれだけではなく、どれ一つとして忘れてはならないことだと思います。しかし、やはり自分にとってはいちばん近く感じるこの災害には、特別の思いがあります。

ブログを振り返ってもこの時期は何かしらそのことを書いているようです。自分自身の思いを振り返るため、ここにリンクを残しておきたいと思います。

 

徒歩で帰宅予定でしたが(2011.3.11)

コンビニは品切れ(2011.3.12)

計画停電実施(2011.3.14)

自然の力*人の力(2011.7.4)

ボランティアを終えて(2011.7.5)

土のう作り(2011.8.12)

3.11に思う(2013.3.10)

雨上がりあれから4年 (2015.3.11)

巡る季節(2016.3.11)

 

 

 

風化させてはいけないという思いがあると同時に、忘却というおろかさがあるからこそ、私たちは前に進めるのかもしれないと思います。

 

たくさんの情報が手に入るようになった現代ですが、結局のところわたしたちは実際に経験したことからしか学べないものなんだなと思います。思いを巡らせ、想像することはできたとしても、自分の身に起きるまでは、真の意味で理解することは難しいです。

 

それでも、今世界で起こっていることに思いを寄せたり、そこから少しでも教訓を得たり、共に歩もうという姿勢をもつことはとても大切なことだと思っています。

 

 

 

 

 

【過去記事で再発見!】

この季節の過去記事を検索していたら、こんな楽しい飲み屋のことを思い出しました

感動!クリオネのいる飲み屋

 

 

 

 

その時その時の出来事や思いを記録しておくと、時間が経ってから思いがけず役に立つことがあるみたいです。ブログを続けできてよかったなと…

 

いつも読んでくださり、ありがとうございますm(__)m

 

 

 

 

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