YNWC的な日常

街の中でも季節を感じて暮らしたい。生き物や自然のの話を中心に美味しい食べ物、散歩のことなど綴っていきます

春の海へ〜ひねもすのたりのたり〜

2022-03-09 06:00:00 | 哺乳類・両生類・爬虫類・魚類



春の海、ひねもすのたりのたりかな。野山もいいけれど、たまには海へ。春のかすみでぼんやりとした空。海と空との曖昧な境界線。ゆっくりと寄せては返す波。春を感じて、海の生き物たちも動き出しています。




与謝野蕪村が詠んだ通り、春の海は冬の荒波と違いひねもす(終日)、ゆったりとした波がゆっくり寄せては返しています。「のたりのたり」とは上手いこと言うなぁ。

どこもかしこもすっかり春です!!




海辺には明らかに人の数が増えました。そして波打ち際には、あの生き物が!!




おおおー、これはもしやワカメですか?春はワカメが美味しい季節です。まさに今が旬!!

あ、でも見ていただきたいのはこの海藻の中にいるこちら…

ちょっと気持ち悪いヤツ行きますよ。上の写真にも写ってますけどね…。

苦手な方は心の準備を!!

アメフラシです。

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もう、海岸のいたるところに彼らというか、彼女らというか…。

なんてったって雌雄同体ですからっ!!

とにかく、この季節になるとあちらこちら転がっているのです。







またの名をウミウシ。

隠岐の島ではベコって呼ぶらしい。そして食べるんだそうです∑(゚Д゚)
※餌によって毒を持つアメフラシも多いので注意

アメフラシはこれから初夏にかけてが旬。海の中にもちゃんと四季があるのです。

ちなみにこれからの季節は産卵期でもあります。



卵です↑
磯にラーメンが落ちてるみたいに見えます。ウミソーメンと呼ばれています。ラーメンみたいですが、つまりはカエルの卵と似たようなもの。紐状の卵塊。



ちなみにこれも食糧難の際には食べたそうですが、毒性の心配もあり、現在では食用されることはほとんどないとのこと。

「海そうめん」の名前で調理される海藻もあり、ちょっと混乱の原因になっているようです。

もっともあの「美味◯んぼ」のなかで、アメフラシの卵を食べる回があるそうなので、全く食べないということでもないようです。

ま、遠慮したいかな(^^;;

海には、ぬるっととしたもの多いですよね。こちらはアカクラゲ。



とても綺麗なクラゲですが、触手にかなり強い毒を持っていて、打ち上げられたものも要注意。カツオノエボシ同様、触れてはいけない危険生物です。

触手だけ落ちていたりしたら、気づかないかもしれないので、ビーチコーミングの際はそんな危険も頭に入れて…。

私の場合、海へ行く=お宝拾い!



海にもサクラ。桜貝です。
樹木のサクラと違い、一年中拾えますけれど…

春先はまだ人も少なく、寒くもなく、海辺のと宝探しにはいいシーズンです。


 
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ガマ合戦〜ヒキガエルの産卵〜

2022-02-20 06:00:00 | 哺乳類・両生類・爬虫類・魚類



2月中旬、アズマヒキガエルの産卵が始まります。池の中に横たわる卵塊は、そのほとんどが他の生き物に捕食される運命。天敵を避けるようにまだ寒い季節に産卵し、本格的な春が来るまで再び冬眠につきます。


通常ヒキガエルは薄暗い森林の腐葉土の中で暮らしています。民家の縁の下なんかにすんでいることも多い陸生のカエルです。冬の間は落ち葉や土の中で冬眠しています。



そして、産卵の季節になると一斉に繁殖場所はである生まれた池へ集まってきます。自然の豊かなところではその数は数100にもなるそうです。メスの上にオスが乗って産卵するのですが、圧倒的にオスの数が多く、メスをめぐって熾烈な争いが繰り広げられるわけです。

その様子を「ガマ合戦」とか「カエル合戦」なんて呼ぶんだとか。わたしは、そんな壮絶な場面にはまだ遭遇したことがありません。いつか見てみたいものの一つです。



さて、そうして産卵された紐状の卵塊の長さは2mにも達し、中には1500~8000の卵が入っているそうです。本種であるニホンヒキガエルに至っては、卵の数は最大14000になることもあるんだとか…。

そんな長いものがどうやってメスのお腹に入っているのかと不思議に思ったのですが、ゼリー状の部分(卵嚢)は、産卵後に水を含んで2倍以上に膨らむんだそうです。

卵を乾燥から守ったり、外敵から保護したり、受精を誘導したりと様々な働きがあるそうです。卵管からの分泌物でできているようですが、すごいものですよね。



水の中では土と同化して目立たない卵嚢ですが、引き上げて見ると意外にも透き通っていて、卵の様子が良く見えます。以下は2015年に卵の様子を継続観察したものです。

2月27日

3月2日

3月7日

まん丸だった卵がだんだん細長くなっていくのが分かりますか?

そして上の写真から3時間後…。




尾の部分が扁平なものから細長く変化した個体が動き始めました!!

たった3時間の劇的な変化∑(゜Д゜)

実は、その3時間ていうのは、飼育槽を寒い廊下から暖かい室内に移していたという条件の変化もあるわけなんですが…。

それにしても、たった3時間で形が変わり、動き方も変わりました。
動き方は説明が難しいのですが、最初は極たまーに「ピクン」と動くだけだったのが、3時間後には尾を「ピロロロ~」とふって動くようになりました。

すごいっ!!!!!




すっかりオタマジャクシらしくなったヒキガエルの卵たち。元気よく尾を動かし動き回ります。

それにしても、こんな無防備な姿で水の中に漂っていたなんて…

水の中で暮らす他の生き物たちにとっては、ご馳走というしかありませんよね。なので、自然度が高い場所では、ヒキガエルの卵を狙って、イモリやサンショウウオなど、たくさんの水棲生物が集まってきます。


ヤマアカガエルの卵@東京都あきるの市

想像してください。寒い冬をじっと耐えしのんできた生き物たちの前に差し出された豪華なご馳走たち。そりゃ、みんな喰いついて、喰いついて、喰いついて…。

気温の上昇にともなって、生き物たちが爆発的に増えるわけなんですね。それを支えているのが、実はこのオタマジャクシ(もしくは卵)たちだったんです。



しかし、産卵するための水辺と山とが道路で分断されたため、交通事故で命を落とすカエルが後を立ちません。最近は水辺そのものがなくなったり、さらには年々増加するアライグマによる捕食も確認されたりと、横浜だけでなく全国的に危機的状況にあるようです。

カエルの危機は他の野生生物にとっても食料喪失の危機。問題は根が深く、考えさせられます。







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やられたっ!ネズミ再び!!

2020-12-03 07:43:00 | 哺乳類・両生類・爬虫類・魚類



日曜日、中庭の窓を開けて呆然…
そうだ、カリンシロップを煮た後の残りを外に出しておいたんだった…

それにしてもこの散らかり様…

袋が破られているし…



ネズミだっ!!!!!!!

それにしても見事に種だけ狙ってます。
実の方は煮出してエキスが出ちゃってますが、種子にはまだ養分が残っているということか???

カリンの種ってネバネバなのに…


これも食べちゃうネズミって…

どれだけすごいんだ!!!
お腹も減らしているんですね。

…ということは



もしや最近設置した餌台の餌を食べているのは鳥ではなくネズミ?

そしてその答えは暗くなってから明らかに。

人感センサーがついている庭のライトが灯ったその先には…



やっぱりネズミでした

クマネズミ!!!!!

しかも前見た時よりも太ってませんか?
ね、ネズミですΣ(゚д゚lll)



まさかの離れ技!!!!!

この後餌台に飛び移り食べ放題_| ̄|○

あーあ、せっかくお取り寄せした餌台だったのに…

これでお蔵入り決定ですね(T . T)

4月の初見以来、その姿を見なかったネズミでしたが、これは本格的に対策しないとどんどん増えちゃうパターンでしょうか。

庭から小動物が見えるというのも悪くない気もするのですが、衛生的に問題ありますよねぇ…

とりあえず、食べ物は完全撤去。水道周りはハイターで除菌。餌台は洗剤で洗ったのち、アルコール消毒しました。

余計な仕事させられちゃったなぁ




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幻の和牛〜見島牛のぬいぐるみ〜

2020-11-26 07:02:00 | 哺乳類・両生類・爬虫類・魚類



先日、井の頭公園にお出かけしたのは、自然文化園のショップで販売している来年の干支グッズが目的。


見島牛のぬいぐるみ!!

日本の在来種で現存する牛はこの見島牛と口之島牛の2種のみ。他にいる「和牛」たちは明治の頃に外来種と交配されて作られたものらしいです。

その数は激減していて、現在は国の天然記念物に指定されて保護の対象となっていますが、年間に数頭は食肉として流通。まさに幻の和牛!!







たしかに牛って言ってもいろんな種類があるものですよね。世界をふらふら旅していたとき、いろんな牛に出会いました。

こぶかあるやつとか、顔がしろやつ(黒いのもいたな)、ちょこんと座っているやつ(←そこは関係ないか)…







牛のコレクション画像を撮影しておくべきだったと後半になって後悔。人の生活に密接している家畜だから、種類も豊富なんだなーとか思いました。



さてさて、売店ていうのは実に厄介なところで、あれこれ欲しくなっちゃうんですよね(^^;;

自然文化園にはモルモットとの触れ合いコーナーがあるためモルグッズも豊富♪



これ、さすがに顔が大きすぎるのでは…
うまく着こなす自信がありません。

で。結局こうなりました(笑)


左下のコーヒーだけは、パッケージのケッツァールに惹かれてカフェで購入。

森林農法(アグロフォレストリー)を取り入れ、有機栽培で生産されたグアテマラ産のコーヒー。アグロフォレストリーの話はこちらを参考に。


通販でも買えるみたいです。

小春日和の公園散策は、たくさんの戦利品も手に入れて、なかなか楽しい時間となりました。

お財布は寂しくなったけれど…






間も無く本格的な冬がやってくる頃。
暖かくしてお出かけがください。





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命の誕生!メダカの受精卵

2020-06-09 07:26:00 | 哺乳類・両生類・爬虫類・魚類



先日購入したモバイル顕微鏡にすっかりハマっています。

顕微鏡を覗かなくていいので、目が疲れません。いつまででも見ていられます。
何より記録に残せる!!!

上の写真はからメダカの受精卵。およそ3〜4日目と思われます。




で、こちらが5〜6日目
もう背骨や目が見えています。

さらに2日が過ぎた昨日



小さな心臓が拍動し、ときどき卵の中で回転。

たった1.5mmの殻の中で、日々形作られていく命の姿!!!!!


今年はそんなキセキのような成長の様子をたくさん記録できそうです。



※受精卵の日数については、はっきりとしないので参考程度に(^^;;






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