YNWC的な日常

街の中でも季節を感じて暮らしたい。生き物や自然のの話を中心に美味しい食べ物、散歩のことなど綴っていきます

青葉に包まれる

2015-05-30 22:47:12 | 三ッ池公園の自然情報


気温がぐんぐんと上がり、すでに夏のような毎日です。

草木の緑も一層濃く、公園内は青葉に包み込まれるかのようです。

イチョウ

カツラ

メタセコイア

ムラサキシキブ?



エゴノキ

エゴノキはすでに実になっていましたが、中にはアブラムシにやられてしまった枝も。

エゴノネコアシ

この一見、実のように見える塊もアブラムシが作る虫こぶです。
寄生虫と虫こぶ

ダイミョウセセリがせわしなく飛んで来たかと思うと、ドクダミの葉にピタッと舞い降りました。



緑に囲まれてお昼ご飯。
ご近所のパン屋さんの夏限定、冷たいレモンクリームパン。



ちょっと潰れちゃってましたが、爽やかな香りと甘酸っぱい味が口いっぱいに広がりました。

さて、現在大阪です。これから奈良県明日香村へ向かいます。

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蝶3種・外来生物と生物多様性

2015-05-30 09:22:17 | 三ッ池公園の自然情報


アカホシゴマダラ春型

最近は横浜でもよく見かけますが、もともとはベトナム北部から中国、台湾、朝鮮半島まで分布する外来種。春型には名前の由来となる赤い斑がなく、オオゴマダラのような白黒模様をしています。

国立環境研究所のデータによると1998年に神奈川県に入ってきたとされています。もともと奄美地方に亜種がいるとのことですが、九州、四国、関西、近畿を飛び越して、いきなり神奈川県で爆発的に増加したことから、マニアによる「放蝶ゲリラ」と考えられています。

ペット愛好家や園芸愛好家など、珍しいものを求めて、海外から安易に生き物を持ち込むことは、その生態系に大きな影響を与え、生物多様性を脅かしかねません。しかし、これだけ交通網が発達し、人や物の移動が容易になった現代では、こうした事態を防ぐことはむずかしくなってきているようです。

よく考えれば、我が家のプランターにだって、外国産の花々が植わっているし、そうした花々を河川敷や空き地で見かけることも珍しくありません。

話は変わりますが、このアカホシゴマダラ、左側の羽の上部が切れていて、上手に飛ぶことができないようです。



ヨロヨロと木の葉にとまったかとおもうと、藪の奥へ奥へと進んでいきます。

!?

もしや死に場所を求めているのか???
ドキドキしながら目を離せずにいる間にどんどん奥へ奥へと入っていきます。





とうとう地面に降りちゃいました。ああ、この後何が起こるんだろう…。

…。

…と思ったら、再び表に出てよろよろと飛び立っていきました。

いったいあの行動はなんだっのでしょうか?

ひょっとしてわたしという観察者の目から逃れるための行動???
だとしたら、傷ついた蝶に申し訳ないことをしてしまいました(^^;;

この日は他にも蝶を発見

サトキマダラヒカゲ

コナラの木の周りを飛び回り、ときどき樹液を吸っているようでした。

ヒメジャノメ

わたしが道に座り込んで写真を撮っていると虫取り網を持った5歳前後の男の子が「それは蛾だよ」と教えてくれました。一応、蝶なんだけどね(笑)

そして「ぼく一人で捕まえたんだ」と、カゴの中のシオカラトンボのメスを見せてくれました。

怪しい大人と怪しい子ども。似たものどうし、どこか惹きあってしまうんだろうなぁ…(^^;;

さて、本日は土曜出勤の予定がなんと休日に。そして驚きの4連休。日本の里山を求めて、ちょっと遠出をしてこようかと思っています。どこに行くかは次回のお楽しみ!また明日も見に来てくれたら嬉しいです(*^_^*)

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ヤブジラミの実

2015-05-29 08:09:50 | 三ッ池公園の自然情報


正確にはオヤブジラミの実です。

セリの仲間で、春先に可愛らしい白い花をつけていましたが、今ではすっかり実になりました。

ヤブジラミよりも少しだけ大型で、実の下に柄があります。鍵状の毛が密生した実は動物について運ばれます。服にもぺたぺたとくっつくので厄介(^^;;



オナモミと同じ、鍵状の毛は、一度絡んだ繊維から引き離すのは大変。なんてったって、マジックテープはここから発明されたわけだし…。

ちなみに「シラミ」は、身の形状や、動物の毛にくっつく姿から「頭ジラミ」からきていますが、この実に触れても痒くなったリハしません。



ただ!こんな風に密生してるから、うっかり藪に踏み入ろうものならひどいことになっちゃいますね。

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アブラムシ物語

2015-05-28 14:01:00 | 昆虫・蜘蛛
※本日はアブラムシの密集写真がありますので苦手な方はご注意ください。


夏の雑草ベスト3にランクインするんじゃないかというセイタカアワダチソウ(開花は10月頃)。

そのセイタカアワダチソウにやってくるアブラムシ。

アブラムシって緑色って思っている人が多いようなのですが、緑もいれば、白、黒、赤…といろんな色がいます。

その数、国内だけでも700種以上!!

それでは、セイタカアワダチソウにやってくる赤いアブラムシを紹介します。

セイタカアワダチソウヒゲナガアブラムシ

長~い名前のアブラムシ。そのアブラムシがセイタカアワダチソウの茎にびっしりと並んでいます。これ、ぜ~んぶメスなんだそうです。

アブラムシはなんと単為生殖でその数を劇的に増やすという能力をもっています。つまりメスだけで子どもが産めてしまうということです。

子どもを産める???

アブラムシって昆虫だから卵ですよね。でも、驚くべきことに、体外に出すときにはすでに卵は孵化してるんです。



種類にもよると思うのですが、1日に1匹のメスが10匹ほど出産するとか…。

そして生まれてくるのはすべてメス。単為生殖ってつまりクローンですからね。赤ちゃんのお腹にはすでに卵が用意されていて、4~7日で出産可能な成虫になるらしいです((((;゜Д゜)))))))

だから爆発的に増えるんですね。



でも、爆発的に増えるにはちゃんと理由があるんです。

アブラムシの天敵であるテントウムシ。

1日に100匹ほどのアブラムシを捕食するんだとか…。



幼虫が成虫になるまでの間にもたくさんアブラムシを食べます。

それだけ食べられてしまうんですからどんどん出産しないことには絶滅の危機ですよね。

ところが、たまたま近くに天敵がいない場合は、増えすぎて餌となる植物が枯れてしまうという緊急事態になりかねません。



そこでさらなる驚きの事実!!!

アブラムシは増えすぎると、「カイロモン」という匂いを発し、天敵のウスバカゲロウの幼虫をおびき寄せてしまうんだそうです。

その結果、ウスバカゲロウの幼虫がアブラムシを食べにやってきて、数の均衡が保たれるという仕組み。どうやら全滅するわけではなく、その中でも強運な個体が命をつないでいくようです。

また、写真をよく見ると羽のあるタイプとないタイプがいます。一箇所に増えすぎるとホルモンの分泌により羽が形成され、移動可能となるんだそうです。

ちなみに秋になるとオスの個体が生まれ、交尾したメスは卵を産むとあります。寒い冬の間は卵(すべてメスになる)で過ごすようです。

※単為生殖でどうしてオスが産まれるのか、交尾してできた卵がどうしてすべてメスになるのかということは、自分自身まだちゃんと理解できてません(^^;;


アブラムシってすごくないですか???

あんなに小さくて、どちらかというと嫌われ者で、でもきっと多くの生き物を支えるための栄養源を毎日せっせと生み出しているのです。

そして生産過多になると、自ら敵をおびき寄せる…。分かってやっているのか、本能なのか、はたまた自分が助かるために他の仲間を食べてもらうつもりなのか…。

ひょっとしたら、すべての生き物の遺伝子にはそうした数の増えすぎを抑制するための因子が組み込まれているのかもしれません。

人間も爆発的に増えると、殺戮へ駆り立てられたり、子孫を残さぬまま世を去る人が増えたり…。そんなことを考えるのは、ちょっと不謹慎すぎるかな(^^;;

カイロモン、おそるべし!!!

このアブラムシのお話は、ブログタイトルとなっているYNWC(横浜ネイチャーウォッチングクラブ)という仕事絡みの同好会的なグループに所属していたとき、仲間との自然観察での発見をもとに調べたものです。8年ほど続いた活動でしたが、みんなでワイワイと野外を歩くのは楽しかったなぁ。記事を書きながらそんなことを思い出しました。




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ドクダミの記事が消えました(T_T)

2015-05-27 22:08:12 | 日々のお話
今朝投稿した記事、なにかの操作ミスで消してしまったようです。

ブログを始めて間も無く5年。
こんなことは初めてです(T_T)

ドクダミの花のつくりや4枚の苞の大きさについて書いたんだけどなぁ…。書き直す気力はないので、写真だけ貼っておくことにします。

おやすみなさいませ。