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YNWC的な日常

街の中でも季節を感じて暮らしたい。生き物や自然のの話を中心に美味しい食べ物、散歩のことなど綴っていきます

セツブンソウ

2025-02-02 22:40:00 | 草花
節分です

節分なので、セツブンソウ!!
写真で見ると大きく見えますが、実際の大きさは花の直径(花径)2cm。

面白いのは、黄色い部分が雌蕊でも雄蕊でもないこと



なんと花びらの一部が変形した蜜腺。その蜜で昆虫を呼ぶのですが、名前からも分かるように開花するのはまだ寒い節分の頃。

調べてみると、風媒花という風にも書かれています。雄性先熟のようです。でもわざわざ蜜腺を作り出したのですからやっぱり虫は呼ぶんじゃないのぉ〜?

あまり研究が進んでいないみたいで、ネット上にはいろんな説が見つかりました。

とりあえず花のつくりはこんな感じ↓



藤色のおしべが美しいです



少し日差しが強くて色がうまく出てませんが、春の訪れを告げる美しい花。スプリングエフェメラル(春の妖精)という名がぴったりの可憐な花です。

毎日寒いですが、節分を過ぎると「春の妖精」たちが次々開花を始めます。楽しみ〜




明日もいい日になりますように♪


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カラスウリ

2025-01-23 06:38:00 | 草花
今日は時期はずれなカラスウリの話。
1月の初旬に見つけたカラスウリの実
時期外れとはいえ、枯れ草の中のオレンジの実は、色がくすんできても目立つものです

しかも、コレ、やたらと丸い。



そしてこちらは、やたらと細長い!!


あんまりにも細長いので、木に登ってまで入手!!!



こんなに細長いカラスウリの実は初めて見ました。カラスウリの実って、個体差が大きいのですね。

マルミノカラスウリとか、ホソミノカラスウリとか、呼んでいる方もあるようですが、調べたところ、亜種や変種は登録されていないようです。



こんな変形した形のものも。

なかなかの個性派揃い!!!




今日もいい日になりますように♪


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キンシバイとビヨウヤナギ

2024-05-29 08:05:00 | 草花
5月も最終週になりました。
この時期に街中でよく見かける黄色い花


どちらもオトギリソウ科オトギリソウ属の半常緑大木。丈夫で手がかからない植物で公園の花壇や街路樹の植え込みなどでよく見かけます。梅雨に差し掛かり、曇り空が増えてくるこの季節に元気をくれるビタミンカラー。

我が家にもビヨウヤナギが植えてあります。



雄蕊が長いのが特徴です。いかにもオトギリソウといった風情。漢字で書くと「未央柳」または「美容柳」。はるか昔唐の国、長安にあった「未央宮」に関わる名前とのこと。白楽天が楊貴妃の美しさを和歌の中で「未央{ビオウ)の柳」と称えたのだとか。その後、音の響きから「美容」という字が当てられるようになり読み方も「ビヨウヤナギ」となったそうです。



オトギリソウ属は学名でHypericum。花屋さんにはヒペリカムという名で何種類かの赤い実がついた切り花が並んでいます。上の写真は和名をコボウズオトギリというそうです。名前がかわいい(笑)

我が家のビヨウヤナギも赤い実をつけるはずなのですが、まだみたことがありません。日当たりが悪いせいかなぁ。

そして、こちら↓



金糸の梅と書いて、キンシバイ(金糸梅)。
遠目には鮮やかな山吹色に目を奪われ、ビヨウヤナギと混同してしまいます。

近くで見るとこんなに違うんですけどね。



どちらも赤い実をつけるようなんですが、あまり見かけたことがないかもしれません。気づいていないだけなのか、我が家も含め、何か結実するための要因が不足しているのか…。

いつか謎が解ける日が来るといいです。


【今日の朝ごはん】

・グリーサラダwith夏みかん
・水菜の中華スープ
・天然酵母パン
・ヨーグルトwith梅ジャム

今日もいい日になりますように!
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自分で種蒔き!?〜カラスムギの知恵〜

2022-05-12 06:12:00 | 草花



カラスムギという雑草をご存知でしょうか?
草むらでよく見かけるやつです。写真は鶴見川の川原で撮影。

栽培種であるエンバク(オーツ麦)は穀物として利用されますが、川原のものはあくまで雑草。

しかしこの種がすごい!!



「のぎ」が飛び出しているのがお分かりでしょうか?



この折れ曲がった構造に実は驚きの知恵が隠されているのです。

種子を取り出してみます。



この毛むくじゃらな姿にも秘密が!!!

そしてここ



「のぎ」の根元がスクリュー状にねじれています!!!

この3つが合わさって、カラスムギは植物なのに自ら動いて種まきをすることができるのです!!!



ポイントは「水」

落下した種が濡れることで、「のぎ」のネジネジがほどけて回転を始めます。



ある程度回ると「のぎ」は土などの障害物にぶつかります。すると今度はそこを支点に種が回り始めます。

そのとき、種についているたくさんの毛が土を絡めとっていくと同時に、場合によっては地面にささります。



動きが止まりました。完全に土に埋まるわけではありませんが、一応土を被り、地面に固定されています。



驚くべき構造!!!

種の存続をかけた戦いで獲得したであろう植物の知恵。

画像じゃよくわからないという方はこちらの動画をどうぞ。






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ツクシだれの子スギナの子〜胞子を飛ばすシダ植物〜

2022-03-03 06:00:00 | 草花


3月になると土手や道端、畦道などにひょっこりと顔を出すツクシたち。よくよく見るとなんだか変わった形。ツクシは植物名ではなく、シダ植物であるスギナの胞子茎としての姿なのです。



スギナ(トクサ科)
原産地:北半球の暖温帯/3〜4月に胞子を出す

春先に胞子茎が地表に現れ、胞子を飛ばします。この胞子茎を「土筆(ツクシ)」と呼ぶのは、土から筆が生えているように見えるからとか、スギナにくっついて出てくるので「付く子」から命名されたと言われています。



というわけで、胞子で増えるツクシ(スギナ)は種子植物ではなくシダ植物です。

クローズアップして見ると




先端に並ぶ六角形の茶色いタイルのようなものは胞子嚢床。そこからでている白いひらひらは、胞子を飛ばした後の胞子嚢。

この塊全体を胞子嚢穂というようです。




で、緑色の粉が胞子です。まだ若いツクシを触ると手につくアレです。

1本のツクシは150〜200万の胞子を飛ばすんだとか…




土からかおをのぞかせたツクシはニョキニョキと背を伸ばし、そして、胞子を放出。



ここからは胞子を飛ばすと見られる右から2番目の子に協力してもらい、中の様子を見ることに




白い胞子嚢は、袋状になっていて、胞子嚢床の中に格納されていました。その袋の中にはもちろん胞子が入っています。

抹茶みたいですけどね(笑)

輪切りにしたもの。



胞子嚢が袋状ということがよくわかります(特に右側)。

たくさん胞子が出てきました


この胞子を顕微鏡で見てみると…



なんというか…
かわいい感じ♪

正確には1つの胞子から4本の弾糸が出ているらしいのですが、湿気があるとすぐに丸まってしまいます。  

つまり湿った日は胞子と胞子が絡み合って、胞子嚢から出ていくことを減らし、晴れてカラッとした日になると、それぞれが弾糸をを広げてバラバラになり飛んでいくという仕組み。

弾糸を広げることで空気抵抗も増し、より遠くはへ飛べるようになります。




賢いヤツめ…。

そうやって増えていくんだろうな…。



実際、花壇に生えられるとどんどん根を張り、胞子を飛ばし、それはそれは駆除するのが厄介です。

しかし、雑草として片付けてはもったいない効能もあるんだとか。調べてみるとスギナ茶やスギナチンキなんてものもあるらしいので、機会があれば試してみたいです。




最後に「つくしだれの子 すぎなの子」という昔母から聞いたこのフレーズについて。

どうやら歌の歌詞のようです。
わりと新しいものみたいで

曲名:つくし
作詞 /五十野惇、作曲 /早川史郎

1.つくしだれのこすぎなのこ
2.つくしはるですあそぼうよ

2番まであるのにやたらシンプル!
情報も少なくメロディーはわかりませんでしたが、日本音楽著作権協会に登録されていることは突き止めました。

作詞の五十野惇氏は、NHKの幼児番組制作を手掛けてこられたようで現在83歳。

季節や生き物をテーマにたくさんの童謡、子どもの歌を作ってこられたようです。

それにしても、シンプルはなのに(シンプルだから?)、心に残ります。

つくしだれのこすぎなのこ
つくしはるですあそぼうよ

自然への温かな眼差し…。
わたしもそんな風に自然観察を続けていきたいです。



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