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町田市、小山田神周辺の蓮田。このハスは「大賀ハス」と呼ばれる、古代蓮の一種。
昭和26年に東京大学のハス博士、故大賀一郎先生が千葉県検見川で見つけた、縄文時代から眠っていた3粒のハスの種子。そのうち、たった一粒だけが開花に成功。そのハスは、博士の名前をとり、大賀(おおが)ハスと名付けられました。縄文時代って言ったら、2000年以上も昔の話。そんなに長い間眠っていた種子が目を覚ますなんて、なんともロマンチックな話。
ちなみにハスの種子は長く休眠する性質があるのか、ほかにもそうして現代に花開いた種があり。それらを総称して「古代ハス」と呼ぶようです。
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ハスの花の色がたくさんあるということが最初に記録されているのは仏教の経典なんだとか…。
ハスの花といえば、この柔らかな色合いと、華やかさ。極楽浄土というイメージにぴったりくる仏教との関わりを想起させる花です。
先週訪れた上野公園よりずっと近くで観察できるので、今回は花をじっくりと観察♪
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ハスの花の寿命はだいたい3日くらいのようです。午前中に開いた花は午後には閉じ、また翌朝開きます。
何日目の花かなぁ…?
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よく見ていると、ハチがブンブンと飛び回っているとそうでない花があるようです。
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飛び回っている花をよく見てみると…。
どうやら雌しべの柱頭から蜜が出ているようです。
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触ってみると、ちょっとベタベタします。
雄しべはというと、まだ葯は開いていない様子。
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でもよく見るの、ハチたちは雌しべだけでなく、雄しべの茂みももぞもぞと探索しています。そして足には大きな花粉団子。
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よくよく観察すると葯だと思った白い部分はどうやら飾りのようで、花粉はその下の黄色い部分から出ていました。
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調べたところ、この白い部分がハスの花の香りの元らしいです。へえー。
ちなみに雄しべはと雌しべに比べてずっと短いため、自家受粉はできず、香りと蜜でで昆虫を誘う虫媒花。
どうやら蜂が飛び回っている花が今日咲いた花のようで、3日目くらいになると、あとは散るだけと言った感じ…
雌しべの柱頭は受粉後は鮮やかさを失い、花托に包まれた子房が熟して黒い種子になっていきます。
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それにしても、本当に美しい〜
今回は、ここを紹介してくださった大先輩に案内していただきながらの観察だったので、とにかく発見が多く、楽しい散策でした!!
一人だったら、この開き立ての花も気づかず通り過ぎるところでした
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ちなみに小山田神社周辺のハスは作業所で加工され販売されているとのこと。
ハスの茎を煮て皮をとり、取り出した繊維で作った糸のことを「茄糸(かし)」というそうです。昔はハスの茎を「茄」と言っていたことが語源だとか。
で、この大賀ハスの茄糸を横糸に、麻糸を縦糸にしてコースターを織っているそうです。茄糸づくりには大量のハスの茎を必要とするため超高級品。その他にもハスの実を使ったお菓子やハスの実味噌などもあるそうです。
アクセスや加工品については、町田市観光ガイドをご参照ください。
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