フクロウシリーズ、本日ついに完結です。最終回は清里の半年を振り返ってみたいと思います。
すっかり緑が濃くなった牧場ですが、4月の終わりはまだ緑ももところどころまばらでした
横浜に比べるとずいぶん遅い春の訪れです。
だって、12月はこんな景色でしたから…。中央の茂みの中でコミミズクがじっと寒さに耐えてとまっています。
清泉寮(宿泊施設)の中には、凍った氷のオブジェがが1日中とけないで飾られていました。
2月の森と6月の森です。この劇的な変化。四季のある国に生まれてよかったなあとしみじみ思います。
雪が解け、木々が芽吹き、新緑の季節を迎える。こんな季節の変化を感じながら通った半年間でした。寒い冬があるからこそ、春の輝きがより美しく感じられるものです。
今は空き家になったフクロウたちのお家も、すっかり緑の中に隠れてしまいました。ここから巣立っていったフクロウたちが、この森で元気に過ごしてくれていることを祈るばかりです。
残念なことに、フクロウの個体数は全国的に激減しています。それは豊かな森が失われていることにほかなりません。ここ清里でも新たな国道計画が立ち上がり、生き物たちは危機にさらされています。この「フクロウツアー」を通して、そうした現状も学びました。
また、フクロウなどの幼鳥が売買のために盗まれてしまうこともあると聞きました。
自然保護は、そこに暮らす人の生活とを考えると、遠くの対岸(?)から簡単に口をはさむことははばかられます。しかし、実際にそこに暮らし、正面から向き合ってらっしゃる方々の話を聞くことで、改めて深く考えさせられることがたくさんありました。自分にできることはなんなのか。横浜の自然を見つめながら、考え続けていきたいと思います。
これにて、YNWC的なフクロウツアーは終了。明日より「YNWC的な日常」に戻りたいと思います。今回はたくさんの方に読んでいただけたようで…。ありがとうございました(*^_^*)
次回の特別編は7/14に尾瀬ツアーをお届けする予定です!