YNWC的な日常

街の中でも季節を感じて暮らしたい。生き物や自然のの話を中心に美味しい食べ物、散歩のことなど綴っていきます

雪下出麦(冬至末候)

2019-12-31 18:00:00 | 七十二候


☀️日の出/日の入り(横浜市)🌙月齢
(2022年)

1月1日☀️6:50/16:39🌙27.8
1月2日☀️6:51/16:40🌙28.8
1月3日☀️6:51/16:41🌙0.4新月/流星群
1月4日☀️6:51/16:42🌙1.4      ↓
1月5日☀️6:51/16:43🌙2.4


あけましておめでとうございます。



七十二候は冬至末候「雪下出麦」となりました。こんなに寒くても雪の毛布に包まれて、見えない地面の上に麦の芽が伸びてきているそうです。



元旦といえばお雑煮。
皆さんのおうちはどんなお雑煮ですか?

我が家は江戸っ子だった祖父からの味を引き継ぎ、小松菜となるとが入ったあっさり醤油味。本来は鶏肉が入るようなのですが、我が家のものはカツオ出汁で鶏肉はなし。貧乏質素倹約Ver.です。




【季節の星空】しぶんぎ座流星群



三大流星群の一つであるしぶんぎ座流星群。しぶんぎ座は今はない星座です。四分儀とは、象限儀とも言われる18世期の終わり頃まで使われていた天体観測器。
放射点は北斗七星の下あたりですが、流星は広い範囲に現れるので、空全体をぼんやり眺めている方がいいようです。今年はちょうど新月の版なので期待が高まります。
2022年の詳細はこちら


【季節の木の実】シダーローズ


薔薇とは呼ばれていますがその正体はヒマラヤスギの球果。球果を丸ごと拾うなら台風のように風が吹き荒れた翌日が狙い目ですが、薔薇のように美しく開いたものを拾うなら今がオススメ。
ただし、場所によってはライバル多し!!!


【季節の拾い物】サクラガイ


季節というわけではないのですが、冬は人も少なく貝拾いには絶好のチャンス。

写真は鎌倉の由比ヶ浜で年末に拾ってきた貝たち。サクラガイをはじめ、かなりの種類の貝が拾えます。この日は大潮だったことも関係するのか、普段拾ったものがないものが多かったです。その分サクラガイは少なめ。

人混み避けて気分転換もいいかもしれないですね。



【季節の慣し】七草粥
次候に入ってすぐ、「人日の節句」があります。最近はスーパーでもパック入りの七草が売られていて、七草ブーム?



本年もどうぞよろしくお願いします。





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麋角解(冬至次候)

2019-12-26 18:00:00 | 七十二候
 


 
☀️日の出/日の入り(横浜市)🌙月齢
(2022年)
12月27日☀️6:49/16:36🌙3.7
12月28日☀️6:49/16:37🌙4.7
12月29日☀️6:50/16:37🌙5.7
12月30日☀️6:50/16:38🌙6.7上弦
12月31日☀️6:50/16:39🌙7.7
 
今年も残りわずかになりました。
七十二候は麋角解。
驚くことに、鹿の角って、毎年秋に落ちて生え変わるんですよね。
 


↑生えてきたばかりの角
袋角って呼ばれていて、外側は毛の生えた皮膚なんだそうです。もちろんその下には血管も通っていますが、角がしっかり成長すると、血は止まり、皮膚は死んで乾燥するそうです。で、その部分を自分で木に擦り付けて剥がすと、中から見慣れた骨室の角が出てきます!!
 


ちなみに、冒頭の写真でわたしが被っているのは、実は薄い樹脂シートで製作した作りもの。そして、上の写真でわたしが持っているのは片方が本物で、片方が作り物。
 
そっくりすぎて、どちらが本物だったか忘れてしまいました( ̄▽ ̄;)
プロの造形家の方が、作られたんだそうです
 
→詳しくはこちらの記事
 
そして、こちらは紛うことなき本物↓
 


学生時代の友人のお家の玄関に飾られた鹿の頭骨。この美品は彼女自身で作成したというから、これまた驚き。彼女は狩猟の資格を保有する狩猟女子なのです!!
 
お宅訪問させていただいた際、手作りの鹿角の指輪をプレゼントしてもらっちゃいました。自分で磨いたヤクジカのネックレスとペアで愛用してます
 
ところで、麋角っていうのは、どうやらトナカイとかヘラジカのことを言うらしい…
 


え?ヘラジカが日本にいたのって、更新世とか、そんな時代じゃなかったかしら?
 
トナカイは、アイヌ語らしいけれど、昔は日本にいたのでしょうか?
 
4年近く前に網走に行った時は、北方民族博物館の前にいましたけどね(笑)
 
 
いずれにしても、こんな立派な角を毎年作っちゃうシカって生き物はなんで不思議なんだろう。
 
基本草食べてるのに…
 
というわけで、季節は麋角解なわけですが、今年最後の候となります。
 
クリスマスも終わり、早く年神様をお迎えする準備をせねば!!!
 


そんな正月飾りの豆知識
 
 
そして自分のために備忘録的記事をを紐解く
 
やば。今の我が家、かなり荒れ果ててる…(^^;;
 
【季節の木の実】センダン
 
【季節の動物】冬こそムササビ


ムササビの繁殖期は年5回。6月と12月なんです。こちらの記事は元祖YNWCメンバーで、2014年に訪れた津久井湖城山公園でのムササビ観察会の記録。
 
大興奮の様子をぜひご覧ください!!
 
 
 
 
 

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乃東生(冬至初候)

2019-12-21 18:00:00 | 七十二候
 
 


☀️日の出/日の入り(横浜市)🌙月齢
(2022年)
12月22日☀️6:47/16:33🌙28.2
12月23日☀️6:47/16:34🌙29.2新月
12月24日☀️6:48/16:34🌙0.7
12月25日☀️6:48/16:35🌙1.7
12月26日☀️6:49/16:35🌙2.7
 
冬至です!
1年でいちばん昼が短くなる日!!
 
写真は南米チチカカ湖にあるシェスタニ遺跡。チュルパと呼ばれる石塔のお墓がたくさん残っています。
 
1年でいちばん昼が短いということは、冬至からあとはどんどん昼が長くなっていくということ。インカ文明では「冬至」復活の日とみていたようです。
 


それで、このチュルパには、冬至の日の出のときに一番奥まで太陽光が差し込むように、東向きの小窓がついています。太陽の光とともに死者の復活を祈ったとのこと。
 
すでに上部が崩れ、基礎だけになっているものも多数。富士山よりも高い土地に広がる風景に圧倒されました。
 


さて、冬至の初候は「乃東生」。
 
七十二候でも、冬至の日に「生」という字を使っているのですね。古今東西、冬至は復活へのスタート。
 
冬至っていうのは1年でいちばん日照時間が短くなる日なわけですが、なんと夏至と比べると、4時間40分も短いんだそうです。さらに驚くのは根室あたりだと6時間半も違うとか。同じ国内でもこんなに差があることにびっくりです。



ちなみに、夏至の初候は「乃東枯」。
乃東とは、夏枯草(かこそう)=ウツボグサのこと。
 
いちばん昼が長い夏至は、緯度の高いヨーロッパなどで華やかに祝われる反面、ある意味で終焉とも捉えられるわけなんですね。
 
ウツボグサが実際に冬に芽を展開している姿はこの目で見たことはないので、一度自分で確認したいものです。本当なのかな?
 
この季節に芽といえば、葉っぱの落ちた跡(葉痕)とセットで観察するのが楽しいです。
 


道管の跡が顔のように見えたり、それにともなって休眠中の冬芽が帽子や角に見えたり…
 


 
この季節は動植物の活動が少なくなってくる反面、クリスマスやお正月といったイベントで切り花を購入する機会が増すことも
 


そんな植物をじっくり観察してみると意外と面白かったり…
 
特にナギイカダ(ルスカス)の生態にはびっくり!!
 
 
いよいよ年の瀬。忙しい毎日、お体ご自愛ください。
 
 
Wishing you joy, peace and good health this Holiday Season!
 
 

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鱖魚群(大雪末候)

2019-12-16 18:00:00 | 七十二候



☀️日の出/日の入り(横浜市)🌙月齢
(2021年)

12月17日☀️6:44/16:31🌙12.8
12月18日☀️6:45/16:31🌙13.8
12月19日☀️6:45/16:31🌙14.8
12月20日☀️6:46/16:32🌙15.8
12月21日☀️6:46/16:32🌙16.8

七十二候、「鱖魚群」。鱖魚は中国にいるサケ科の魚。日本に七十二候が持ち込まれたときに、よく似たサケが当てはめられ「さけのうおむらがる」と読み替えられることもしばしば。

しかし、日本でサケの遡上と言えば11〜12月頃で、時期的に少しずれている気がします

冒頭の写真は2002年、10月26日に福島県の木戸川で撮影したもの。



当時横浜には「サケっ子プロジェクト」というのがあり、ここで獲ったサケを横浜に運び、人工授精の様子を見学したり、受精卵を持ち帰って育てたり、稚魚を放流したりという活動をしていました。








学校にも呼びかけられていたことから、小学校の廊下でサケを飼育する風景が見られたものなのですが、残念なことに東日本大震災を機にこの活動は無くなった…の、かな???
↑スミマセン。詳しい経緯は定かでないのですが、とにかく今はやっていないようです

サケが孵化して水槽の底を移動する様子が本当に可愛くて、それが見られないことが残念でなりません。「イクラが泳いでる〜」なんて声があちらこちらから聞こえてきたり…



横浜の人間にとっては子どもだけでなく大人だって、滅多に見られない風景でした。

運がいいと殻を破って孵化する瞬間を見ることもできたんですよね♪



ひよこなどの鳥類と違って、魚類は殻を破るというよりは酵素で溶かすんだそうです。

サケの受精卵は水温が上がりすぎると死んでしまうので、気温の高い日は氷を入れたり、緊急避難で冷蔵庫に入れたり…

かと言って水温が低すぎるとなかなか孵化できず、成長が遅れてしまいます。多くの生物の卵は、孵化するまでの積算温度(毎日の平均気温の合計)が決まっています



サケの場合、この積算温度がおよそ240℃になると卵に眼ができ(発眼)、480℃になると孵化すると言われています

例えば10℃で管理していれば、48日で孵化すると計算できます。

そんなことを知ったのも「サケっ子プロジェクト」のおかげでした。

こちらに紹介動画がありますので、よろしければ
→第17回サケ受精卵配布会2009

また、サケといえば本場(?)北海道には「サケのふるさと館」という水族館があります。



サケの仲間が一堂に会す大水槽や、千歳川の川底を覗くことができる水中窓は必見!

詳しくはこちらの記事を
そんな鱖魚群。あたりの風景はすっかり枯れ葉色。







こんな風景もいいものですね。
調べてみたら過去にも似た記事ありました。


【季節のオススメ絵本】しもばしら


こちらの絵本の中には、冷凍庫で霜柱を作る方法が載っています



ぜひ、お試しください


【季節の植物】センリョウ・マンリョウ



その後「ヤブコウジ(十両)」は追加しましたが、未だ「アリドオシ」は購入しておらず、金持ちへの道はまだ遠いようです。

このところ赤い実を鳥に食べられてしまうため、ついにネットをかけました。

いよいよ今年も残り2週間ほど。
はやっ((((;゚Д゚)))))))

健康第一で、新年を迎えましょう



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熊蟄穴(大雪次候)

2019-12-11 18:00:00 | 七十二候
 
☀️日の出/日の入り(横浜市)🌙月齢
(2022年)
12月12日☀️6:41/16:29🌙18.2
12月13日☀️6:42/16:29🌙19.2
12月14日☀️6:42/16:30🌙20.2
12月15日☀️6:43/16:30🌙21.2
12月16日☀️6:44/16:30🌙22.2下弦

七十二候、「熊蟄穴」。イメージの写真が見つからず、冒頭のタイトル写真はアラスカのグリズリーベアです(笑)
 
冬籠前のクマは栄養を蓄えることに必死。写真のグリズリーは一心不乱にツンドラを覆うベリーの実を食べているところ。
 


山の鼻ビジターセンターのクマさんとダンス!!
こちらの写真もイメージです(笑)
 
…がこの直後、尾瀬ヶ原で実際クマに遭遇。
 
木道の7〜8m先。ゴソゴソしていたツキノワグマ。わたしに気付いて茂みに逃げて行きました。
び、び、びっくり!!
 
北海道や長野など、住宅地に熊が出没するというニュースが年々普通になってきています。最近は尾瀬でクマに遭遇するのも珍しくないようです。
 
人と野生動物の適度な距離感が掴めなくなってきていることは大きな問題。
 


 
以前、北海道博物館で開催されていた「エゾジカ展」を見に行きました。展示は3部構成になっていて、

⚫︎エゾジカの形態や生態
⚫︎エゾジカと人との関わり
⚫︎近年のシカ対策

というような流れ。
 
学芸員の友人に解説してもらいながらの贅沢な見学。
 


 
伝説の骨格標本師(!?)の話から始まり、アイヌ文化の中でのシカの利用や開拓使による資源としての開発事業など、自分で見て回っただけでは、到底気づけないことや知らないことを教えてもらい、刺激的な時間となりました。
 


今、あちこちで、シカやらクマやら、イノシシやらの問題が聞かれますが、やはり野生動物の頭数管理というのは簡単に解決できるような問題ではないのだと、その複雑さの一端が改めて理解できたのかなぁと思います。
 
知らないことや、間違って理解していたこともたくさんあって恥ずかしい限り…。

まだまだ理解したとは言えないレベルなので、もしも、違ったことを書いていたらスミマセン(^^;;



そして、博物館という場所のこと。
 
普段、見逃している展示の裏に隠れている学芸員たちの熱い思いやこだわりってやつに、ほんの少し触れられた気がします。
 
博物館ていうのは、あらゆることをを記録する文化の守り手。もっともっと利用しないともったいないなぁと思いました。
 
もっとも、わたしにとっては、この企画展と連携して行われていたこちらの方に興味津々だっのですけど…(笑)
 


札幌市内のレストランでエゾジカメニューを食べると缶バッチがもらえるスタンプラリー。
 




ちょっとおしゃれに、ワイン片手にエゾジカのカルパッチョ♪
 
そして、エゾジカ缶バッチをゲット!!
 


シェフ目線からのエゾジカ話も聞けて、楽しい夜でした。
 
わざわざ北海道まで遠征したもう一つの理由。それは北海道には「獲物(笑)」が多いということ。
 


なんといっても横浜周辺では拾えない松ぼっくりやどんぐりなどに出会えるってことが最大の魅力!!
 
レッドオーク様も並木になってザクザクと実を落としています。
 
 
見れば見るほど愛おしいお姿のレッドオーク様も、たくさんいらっしゃるとプレミア感が薄れるような…(^^;;



でも、やっぱりかわいい〜。…ってことでたくさん拾ってきちゃいました。
 
去年今年はコロナで遠征は自粛中ですが、嬉しいことに友人からレッドオークが届きました(*≧∀≦*)
 


さらに前の話ですが、こちらの展示も楽しかったなぁ。
 
この時教えてもらった、ビーチコーミングポイントに未だに行けていないことが残念すぎます。
 
しかし、寒い冬の日本海でアオイガイを拾ったことならありますよ↓↓↓
 
【季節のビーチコーミング】アオイガイ
 
季節は熊蟄穴。
ちなみに12/12は個人的な南極記念日。
 
あの日からすでに8年かぁ〜
 
まさか感染症が蔓延し、こんな展開が待ち受けているとはなぁ… 
 
世の中先のことはわからないものですよね。不安や不満もありますが、できないことを嘆くより、今できることをやるしかない!!!
 
今年も残りわずか。
今日も良い1日となりますように(*^_^*)
 
 
 
 

大人気のアマビエ様
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