YNWC的な日常

街の中でも季節を感じて暮らしたい。生き物や自然のの話を中心に美味しい食べ物、散歩のことなど綴っていきます

鶏始乳(大寒末候)

2020-01-30 07:00:00 | 七十二候
 
 


☀️日の出/日の入り(横浜市)🌙月齢
(2022年)

1月30日☀️6:43/17:07🌙27.4
1月31日☀️6:42/17:08🌙28.4
2月  1日☀️6:41/17:09🌙29.4新月
2月  2日☀️6:41/17:10🌙0.9
2月  3日☀️6:40/17:11🌙1.9 節分
 
大寒も末候。鶏始乳となりました。
読んで字の如く、鶏が卵を産み始める頃という意味ですが、鳥類なのに乳っていうのもこれ如何に?しかも「鳥屋(とや)につく」と読ませるのは、相当に強引な気がするのは、私だけでしょうか…(笑) 
 


鳥屋というのは、鶏小屋のこと。「鳥屋につく」という表現は「産卵する」という意味ですから、意味的には全くその通り。
 
現代では鶏卵は一年中手に入るものですが、本来、鶏の出産は2〜4月とのこと。寒さの中にも春の気配が漂い始めるこの季節が卵の季節らしいです。
 
以前「大寒の卵」というのをいただいたことがあるのですが、なるほど今が旬の食べ物だったわけですね。


 
この季節の卵は、雌鳥の体内で時間をかけて成熟するらしく、栄養価が高いんだとか(本当か?)。もっともそれは、有精卵に限った話だそうで、1年中手に入る無精卵は季節による違いはないそうです。
 
そう考えると現代の卵の生産システムというのは、非常に不自然なことなんだと改めて考えさせられます。特に問題になっている大量飼育とか…。肉や魚を食べることに特に異論はないのですが、やはりもやもやとした気持ちになります。
 
 


 
 
ところで、鶏は時告鳥とも言われますが、とんでもなく早くに鳴きますよね。
あれも現代の問題なのかと思っていたら、そもそも一番鶏は丑の刻に鳴くものなんだそうです。つまり夜中の2時!!なんて迷惑(笑)
 
そして、明け方4時になると二番鶏が鳴いて、農家のお嫁さんはその声とともに起き出し、竃に火を入れ、朝ご飯の支度をしたんだとか…
 
ご飯を食べるのも本当に一苦労だったんだろうなぁ…。
 


 
さて本候の末日は節分。
冬と春の境となります。
 
次候はもう春なんですね。ちょっとめでたい気分です。というわけで、ここでご報告♪
 
 
 
ジャジャーン
祝!完成!!
横浜歳時記七十二候!!!
 
2年がかりでついに七十二候、全ての記事が書き上がりました。
※去年は途中サボってしまい六十三候どまりでしたので(^^;;
 
 


 
なお、七十二候に関する記事は今後も修正しながら使いまわしていく予定です(笑)
三周目となる次候からは、リンク先の記事を整えていくことが目標。

本来三日坊主体質のわたしですから、ここまでこれたのは読んでくださる皆さまのおかげ(*´∀`*)
 
今後ともどうぞよろしくおねがいします。
 
 
 

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水沢腹堅(大寒次候)

2020-01-24 18:00:00 | 七十二候
 


☀️日の出/日の入り(横浜市)🌙月齢
(2022年)

1月25日☀️6:46/17:02🌙22.4上弦
1月26日☀️6:45/17:03🌙23.4
1月27日☀️6:45/17:04🌙24.4
1月28日☀️6:44/17:05🌙25.4
1月29日☀️6:43/17:06🌙26.4
 
大寒次候「水沢腹堅」となりました。
 
初日である1/25は、日本史上における最低気温が記録された日。それは、明治35年(1902年)のこと。
旭川市で氷点下41.0度が記録されたそうです。
 
そして「八甲田山死の彷徨」として小説にもとりあげられた、日本山岳史上最悪の遭難事故が起きた日でもあります。
 
フキノトウが顔を出し始める頃と、このように寒い時期が、同時期なんだというとも、自然の不思議の一つだなあと思います。
 
 


もっとも最近は気温が上がりつつあり、過去の最低気温ランキング20を見ても、2000年以降でランクインしているのはわずかに1件。
 


 
 
反対に最高気温のランキングは、ほとんどが2000年代という結果。しかもここ1、2年が最多。

気象庁HPより
 
こうしてデータで見ると、改めて驚かされます。
 
要因は必ずしも一つではないでしょうが、その一つに我々人類が関わっていることは間違いない事実なんでしょうね。
 
このまま温暖化が進むと、七十二候も確実に季節とずれてくることでしょう。


 
春を待つ桜の蕾も、冬の寒さにあたらなければ、花は開かないとか…
全国的に桜の開花はどんどん早まっていますが、逆に九州などでは、暖冬のために休眠から目覚めることができず開花が遅れることもあるのだとか…
 
 
 
 
【季節の樹木】膨らむ冬芽


桜だけでなく、木々の蕾が膨らんでくる頃。何かと忙しい年度末。「気がついたら、すでに花が終わっている〜」、なんていうこにならないよう、気をつけて周囲に目を向けてないと…
 
 
 
 
【季節の街角】金のなる木、他


生き物の少ない季節ですが、それでも気をつけて探してみると、街中でも自然のかけらを見つけることができます
 
 
 
 
 
 
 

款冬華(大寒初候)

2020-01-20 03:19:00 | 七十二候

 
 
☀️日の出/日の入り(横浜市)🌙月齢
(2022年)

1月20日☀️6:4816:57🌙17.4
1月21日☀️6:48/16:58🌙18.4
1月22日☀️6:47/16:59🌙19.4
1月23日☀️6:47/17:00🌙20.4
1月24日☀️6:46/17:01🌙21.4

季節は大寒に突入。
1年で最も寒さが厳しい季節です。
候は「ふきのはなさく」。
 
ふきのとうの可愛らしい姿がそろそろみられる時期ですね。
 


蕗味噌にするならこのくらいがちょうどいいですね。
 
ふきのとうは場所によって花の時期が随分違う気がします。我が家の周辺では3月に入ってからだなぁ。
花が咲いたらこんな使い方も♪
 


 
 【季節の遊び】ピールアート

 
今の季節というわけでもないのですが、最近はまっているのがピールアート。オレンジの皮などを使った型抜き遊び。1週間くらいで乾いて硬くなります。
 
 
 
【季節の発見】イスノキの虫癭
 
 
木の実に見えますが、アブラムシが作った住居です。葉っぱの落ちたこの季節には見つけやすいのですが、これを磨いてみたところ…。
 
 
 
【季節の遊び】ローズウィンドウ
 
寒い毎日、暖かな日差しを感じられる窓辺の飾り造りはいかがでしょうか?
お花紙と厚紙で簡単な光のオブジェが作れます♪
 
 
 
 
 

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雉始鳴(小寒末候)

2020-01-15 18:00:00 | 七十二候



☀️日の出/日の入り(横浜市)🌙月齢
(2022年)
1月15日☀️6:50/16:52🌙12.4
1月16日☀️6:50/16:53🌙13.4
1月17日☀️6:50/16:54🌙14.4満月
1月18日☀️6:49/16:55🌙15.4
1月19日☀️6:49/16:56🌙16.4

 
小寒末候「雉始鳴」。
キジは日本の国鳥です。1万円札にも描かれている、大きくて色鮮やかな鳥。
そんなキジの手持ち写真がないなんて…。
 
今回の冒頭写真は、ブログを始めたきっかけの1つとなった、元YNWC(横浜ネイチャーウォッチングクラブ)の師匠チョビテレさんよりお借りしています。
 


キジはキジでもこちらは、キジバト(笑)
数年前の元旦に我が家のハナミズキの枝先にやってきたもの。
 
キジバトは羽の色や模様がキジに似ていることが名前の由来なんだとか。確かにメスのキジならこんな色合いかもしれません。
 
寒さも一段と厳しいこの季節、お肌の乾燥も気になります。そんな冬にぴったりな手作り化粧水。ローズマリーチンキはこの季節にもめっちゃ活躍中!
 
 


 
【季節の昆虫観察】手すり探検隊
 
 
冬の昆虫たちを観察するのにぴったりな場所が手すり!奇妙な姿の虫たちのたくましさにびっくりです。

 
 
 
【季節の植物観察】ロゼット(根生葉)
 


寒い冬、冷たい風を避けて、地面にべったりと張り付いている植物たちをよく見かけます。写真のように葉が赤くなるのは光合成を抑えるためなんだとか…
 
 
 
【季節の現象】霜
 


今年は霜や霜柱ですらあまり見ない日が続きます。霜って空気中の水蒸気が凍ったものなんですね。恥ずかしながら、この記事を書いた時まで、植物体から蒸散される水分が凍るのかと思っていました(^^;;
 
 
 
 
 
【季節のオススメ絵本】


凍らないし、雪も降らないそんな毎日。こちらの写真絵本で雪景色に浸るのも面白いですよー。
 
週末には雪予報もちらほら出ている(確率は低そうですが…)ので、この本でしっかり予習して、おかしな雪を探しましょう。
 
2019年の大雪の際、「おかしな雪探し」をした記録はこちら
 
 
 

 


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水泉動(小雪次候)

2020-01-10 18:00:00 | 七十二候



☀️日の出/日の入り(横浜市)🌙月齢
(2022年)

1月10日☀️6:51/16:47🌙7.4上弦
1月11日☀️6:51/16:48🌙8.4
1月12日☀️6:51/16:49🌙9.4
1月13日☀️6:50/16:50🌙10.4
1月14日☀️6:50/16:51🌙11.4

小寒も次候となり、季節は「水泉動」。いや、まだ水は冷たいじゃないですか!!

…そもそも二十四節気だってこれから大寒を迎えようというとき。なぜ、このような「候」になったのか不思議です。

もしや、この寒くて辛い冬を乗り越えるため、「こんなに寒くても目に見えない地中では凍った泉がとけ出し、春の準備が始まっているよ」という、応援メッセージ的な候なのか…。

寒い季節ですが、春の訪れを楽しみにがんばりましょう。


【季節の野鳥】冬鳥


冬の間日本にやってくる冬鳥の群れ。主にシベリアなど、日本より寒い地方から越冬のために長い距離を渡ってきます。彼らにとっては、この寒い日本も南国パラダイスなのか!?
水鳥はもちろん、木々が葉を落としたこのシーズンは、野山の野鳥の観察もベストシーズンです。



【季節のガーデニング】ミニミニアレンジ


暖冬とはいえ、寒い冬、部屋に花を飾ってほっこりしましょう。



【季節の昆虫】クサカゲロウ(越冬型)


カゲロウと言うと、「儚い」ことの代名詞のように使われますが、そのカゲロウとクサカゲロウは遠縁。羽化したあと、わずか数時間〜1日の寿命と言われているのはモンカゲロウやクサカゲロウの仲間。

クサカゲロウは、実は成虫で越冬します。通常は緑色の個体ですが、越冬型は褐色。枯れ草に擬態しているようです。しかし、通常はアブラムシの甘露や花の蜜を餌にするクサカゲロウぎ、どうやって寒い冬を乗り切っているのかは調査不足で、今のところ不明…(^^;;

こちらの記事を書いた時は、越冬型があることを知らなかったので最後に「緑色じゃないから違う種かも???」なんて書いてありますが、クサカゲロウで間違いないようです。今年はまだ見ていないので、ちょっと残念。





【季節のお出かけ】フクロウウォッチング


木々の葉が落ちた冬はフクロウが観察しやすいシーズン。とはいえ感染拡大防止が最優先の現状。いつかまた行ける日が来るまでの備忘録。







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