日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

職務目的を見失った

2009-06-15 06:08:56 | ビジネス
昨日「郵便不正事件」で、次官候補と目された局長が逮捕された(紹介記事は毎日新聞)。

この事件の一連の経過については、拙ブログで書く必要はないと思う。
ただ、一滴の水が大きな水紋を作るように、一つの不正事件が発端となり、まったく関係が無さそうに思えたコトにまで拡がっていっているように感じる。

この「局長逮捕」というニュース速報のテロップを見たとき、また「『長いものには巻かれろ』的な中年オヤジだろうな~」と、勝手に想像していた(男性のみなさま、ゴメンなさい)。
ところが、女性であったことにややビックリしている。
というのも、私の知る限りキャリアを積んだ女性は、それまでの社会の既成概念のようなものを打ち破ろうと、正攻法で奮闘してきた人たちが多いからだ。
もちろん、いわゆる「女の武器」を行使し、それなりのポジションを得ようとした女性も知っているが、そのような女性は、途中でみんなどこかへ消え去ってしまった。

私のような民間と公務員とでは、待遇なども大きく違うとは思う。
公務員の場合、「男女雇用機会均等法」が出来る前から、比較的職務的には平等だったはずだからだ。
まして、彼女のようなキャリア組の場合、採用時点で既に「男女差」は無かっただろう。
ただ、この事件だけではないのだが、「人は利権を得ると、職務目的を見失い易くなる」ような気がする。
そして彼女もまた、そのひとりだったというコトなのかも知れない。

「事務次官候補」として、名前が挙がるほど仕事に対しては熱心だったようだが、常に考えなくてはならない「職務目的」ではなく「国会議員」という権力に屈してしまったコトが、残念でならない。
その意味で、公僕として仕事をしなくてはならない公務員が、ある特定の団体や人のために法を犯して仕事をしたのだから、性別とは関係なく逮捕されて当然ではある。

自己益になるようなコトばかり考え、本来の職務目的を見失った事件のような気がする。



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