日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

経口薬の登場で、「新型コロナ」対策は変わるのか?

2021-12-26 21:57:09 | アラカルト

先日、「新型コロナウイルス」に対する経口薬が承認された、というニュースがあった。
毎日新聞:厚労省、コロナ飲み薬初承認 軽症、中等症むけモルヌピラビル

「新型コロナウイルス」と言っても、昨年の今頃はこれ程までに「変異株」が登場するとは思っていなかった。
ところが今年に入り、変異株が次々と登場し、その度に「感染拡大」の懸念と、春頃から始まった「ワクチン接種」との競争のような感じになってきたように思う。
「周回遅れ」と言われていた、日本のワクチン接種率も秋ごろには、接種対象とはなっていなかった子どもを除けば、70%以上を越す程になっていた。
そのような状況を踏まえ、これまで制限をされていた有観客でのスポーツ観戦やライブが、制限がなくなり少しづつ「新型コロナ」以前の観客動員が見込まれるまでになってきた。

その矢先に現れたのが「オミクロン株」だった。
この「オミクロン株」については、不明な点がまだ多いのだが、感染力が強いということの他に、同時多発的に世界で発生している、という点がこれまでの変異株と大きく違うところなのでは?と考えている。
朝日新聞:愛知でオミクロン株の市中感染を初確認。海外渡航歴なし

そのような状況の中での経口薬の登場は、「新型コロナウイルス」対策の、転換も意味しているのでは?と、考えている。
「オミクロン株」について、現在判明している点は
・感染力は強いが、重症化している患者は少ないようだ(推測)
・これまでの変異株とは違い、小学生などの子どもにも感染をする
などがあげられるだろう。
だから、これまでの変異株より重症化しない弱毒性の変異株などという気はないが、医療体制そのものを転換する必要があるのでは?ということなのだ。

たとえば、小学生などの子どもが感染をしている、という事実から総合病院の「小児科」や「小児診療所」にも、経口薬が届くようにしなくてはならない。
同時に、「感染症病棟」の中にも「小児病棟」を含める必要があるだろう。
場合によっては、一般病棟を減らしてでも「小児病棟」を設ける必要があるかもしれない。
何より、軽症~中等程度の患者に対して効果がある薬であれば、陽性者ではなく「軽症~中程度の患者を見つけるのか?」ということが、重要になってくる。

一番手っ取り早い方法は、今までのような「保健所経由の対応」ではなく、市中の診療所や医院(一般的には「〇〇クリニック」と呼ばれている)で、PCR検査を気軽に受けられるような体制にする必要がある。
イメージとしては、「インフルエンザ」のような体制だ。
「インフルエンザ」のような体制になれば、「チョッと風邪っぽい」という状態で、かかりつけ医のところへ行き、検査を受けることができるだけではなく、患者さん一人ひとりの過去の病歴を含め対応と経過を見ることができるのではないだろうか?

そのようなデータが集まり、分析と統計によって新たな対策をたてることもできるはずだ。
むしろこのような「データの集約・分析・統計」などがキチンと(←ここ重要)されることで、新しい対策を打ち出しやすくなるのではないだろうか?