Yahoo!のトピックスに、ホンダのジェット機が小型ジェット市場でセスナを抜いて世界1位、というニュースがあった。
Sanlei Biz:ホンダジェット、セスナ抜き初の世界出荷世界1位 小型ジェット市場
軽飛行機市場と言えば、セスナというイメージが定着している。
むしろ「セスナ」という企業名は、軽飛行機の代名詞である、と思っている方も多いのではないだろうか?
私も「軽飛行機=セスナ」という名称だと思っていた。
ということは、「小型ジェット機市場」というか、軽飛行機の市場においてセスナ社は、圧倒的な企業であった、ということになると思う。
その圧倒的な市場占有率を誇るセスナ社を抑えて、小型ジェット機市場においてホンダジェットが1位となったのは、快挙と言えるのではないだろうか?
ご存じのように、ホンダジェットは、創業者本田宗一郎の夢だった。
その「夢」をホンダという企業が引き継ぎ、実現させたのだ。
本田宗一郎が、その「夢」を語った頃は正に「夢物語」だったと思うのだが、その「夢」を実現するために企業が一つとなって、開発をし販売するまでに至る、というのは「夢」を追いかけるだけの情熱だけでは無理だろう。
そこには、自動車開発や二足歩行ロボット・アシモなどの開発で得られた技術やアイディアなどがあり、小型ジェット機を生み出したのではないだろうか?
今日のおめでたい(?)ニュースを前に、ホンダジェットのCMを公開している。
Honda Jet:ONE OK ROCK×Honda Jet「Go,Vantage Point.」
場所は、ニューヨークのブロードウェイだろうか?
交差点にホンダ車を駐車させるなど、相当大がかりなCMとなっている。
その交差点に、Honda Jetが登場し、一般道をまるで滑走路のようにゆっくりと動きだし、離陸する(離陸する道路はブロードウェイではないと思われる)。
実際に離陸をしているのかどうかはわからないが、製作費などを考えると、随分贅沢なつくり方をしているな~、と感じるCMでもある。
単純に、これだけのCMを製作できる、という自信の表れのような気もするCMだと思う。
そして改めてわかることは、ホンダのジェット機を創るコンセプトは「空を自由に駆け回るスポーツカー」ということだろう。
このコンセプトがあるから、自動車メーカーが小型ジェット機を創る意味がある、ということを端的に表しているともいえると思う。
日本では三菱のMRJの販売が思うように進まず、発注のキャンセルが出た、というニュースもあった。
それだけ米国市場で日本の小型ジェット機を販売する、ということはハードルが高いのだろう。
ホンダジェットそのものは、日本で造られているわけではない(米国の子会社「ホンダエアクラフトカンパニー」が製造)。
それでも、軽飛行機の代名詞でもあるセスナ社をおさえ1位となったことは、日本の飛行機製造に弾みをつけることになると期待したい。