日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

新しいエネルギー企業に変わるチャンス

2011-05-07 08:40:36 | ビジネス
やや唐突感がある、菅総理の「中部電力浜岡原子力発電所停止要請」があった。
GW直前の4月28日に、中部電力では現在点検のため停止している3号機を、7月に再開させたいと言う意向を発表していたコトを考えると、今がタイミングだったのかも知れない。

このまま、ズルズルと時間が過ぎてしまえば7月の運転再開は確実になるだろうし、何より、これまでの「安心・安全神話」が崩れてしまった原子力発電所は、今の政府にとって「原発」は余りにも財政的な面だけではなく、国際的信用度などを含めあらゆる面でリスクが高すぎる事業となってしまったのだ。
そのリスクを少しでも減らすことを考えると、様々な面で問題が指摘され、電力供給地域内での「反原発運動」の機運が高まりつつあり、尚且つ電力会社として保有が少ない中部電力の「浜岡原子力発電所」が、停止要請の先陣(?)となるのは、当然のような気がする。

おそらく中電側としては「運転再開の道」を模索し、政府に働きかけると言うことになると思う。
しかし、それができるようになるのは「東京電力・福島第一原子力発電所」の問題総てが、終ってからだろう。
それは単に、原子力発電所の事故の収束と言うだけではなく、風評被害を含めた補償の支払い、作業従事者及び周辺住民への健康問題などが解決してから、と言うコトになるのでは?
中電側は、それくらい難しい「運転再開」と言う考えが必要なのだと思う。

とすれば、この機会に「新しいエネルギー企業へ変わる」と言うことを、考えるべきなのでは?
「脱原発」と言ったとき、自然エネルギーへの転換と言うコトばかりが言われているが、もっと違った電力資源を探し・研究・開発に取り組むことで、世界をリードする「エネルギー企業」となるのでは?
これまでのように、送電線を張り巡らすようなエネルギー供給が、本当にベストなのか?
「スマートグリッド」発想で、地域ごとでの創出エネルギーはできないか?等など、まったく違った新しい視点や発想での「エネルギー創出企業」への転換を積極的に取り組むチャンスだと考えるくらいの、事業転換が必要だと思う。

中部電力管内に住んでいる私としては、「これまで以上の節電を心がける」しかない。
と言っても、我が家にはエアコンも無ければ扇風機も無い。
とすれば、テレビのスイッチを消すことくらいだろうか?

お知らせ
独居老人状態の父の様子伺いのため、来週末くらいまでブログをお休みさせていただきます。