日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

コンテンツが無くては・・・

2010-12-07 21:57:42 | ビジネス
ネット系のニュースなどで、「シャープ・3Dコンテンツ募集」が取り上げられている。
このコンテンツの募集は、3Dテレビ向けではなく、スマートフォン向けのコンテンツ募集。
詳細を見ると、docomoとフジフィルムとの共同キャンペーンのような感じだ。

フジフィルムは、この秋の新商品として「3Dコンパクトデジカメ」を発表し、話題になった。
実際、どれほど売れているのかは、話題の割に噂を聞かない。
その理由の一つは、3Dを見るためのツールがまだ不足気味というコトがあるのでは?と言う気がする。
いくら3Dで写真を撮っても、専用のプリンターが自宅にあるわけではない。
エコポイント効果で、大型薄型テレビが品薄状態になったと言っても、3Dテレビがその中心であったわけでもないだろう(もちろん、3Dテレビは売れたと思うが・・・)。

テレビなどは、3D映画のDVDの販売によって市場が広がっていく可能性は高いと思うが、デジカメとなるとケーブルで、3Dテレビに接続して見る程度だろう。
まして、いくら動画撮影が出来るデジカメと言ってもビデオカメラとでは画像の質が違うはずだ。
その意味でハードの性能・技術がいくら高くても、コンテンツが充実していなければ「無用の長物」というコトになってしまう、と言うコトだと思う。

スマートフォンは、これからの「携帯電話市場」の中心になっていくだろう。
それも「携帯電話」という市場にとどまらず、もっと違う新しい市場を創っていく可能性もある。
むしろ、「新しい市場を創る」のは、利用者なのかも知れない。
とすれば、素直に利用者に「あなたなら、どんな使い方をしますか?」と、聞いてみると言うコトも必要なのかも知れない。
それが、企業(=今回はシャープ・docomo・フジフィルム)にとっての、コミュニケーションなのかも知れない。

それが「作ってみたものの、使うモノ・コトが無い」というコトに気が付いたというのであれば、チョッと考えものなのだが・・・。
決してそのようなことで、今回の「コンテンツ募集」がされているのではない!と、信じたい。