大福もちを置いておくと、いつまでたっても大福もちである。
ところが、この大福もちにいきなり柏の葉っぱを着せる。
するといきなり柏餅になる
この柏の葉を剥がすと大福もちになる。
この仕組みに気がついた人はエライ。
大福もちの肌はモチモチしていて魅力的な餅肌である。
こういう肌はとかく触ってみたくなるのが人情である。
指先で押してみると、やんわりと少しづつ押し戻してくる。
この戻り方に言うに言われぬ情緒がある。
何て言えばいいのか、「イヤン、バカ」と言うような。
色気とは言わないまでも、柏餅には餅肌といい、イヤンバカの戻り方といい、どうもそっちのほうの才能に長けているところがあるような気がする。
とにもかくにも葉っぱを剥かないことには事が始まらない柏餅。
柏の葉っぱは母性愛が豊富である…
ということを知る人は以外と少ない。