人間歳をとってくると、些細なことに難くせをつけたくなる。
最近で言うと「熱中症の予防のために小まめに水分を取りましょう」というやつ。
猛暑が続くと一日に一回は必ずこのセリフを聞く。
いろんなテレビ局の画面からこのセリフが聞こえてくるわけだが、どの局もまるで申し合わせたかのように「小まめに」を使う。
この「小まめに」という言い方が小賢しい。
それと「小まめに水分を取れ」と言ったあと「喉が渇く前に飲め」というやつ。
でも考えてみれば、人間はそんなにしょっちゅう喉が渇くものではない。
喉が渇いてない状態が、むしろ常態なのだ。
でも飲めという。
そこでチョビッと飲むわけだが、喉がカラカラに乾いているときにガブガブ飲む水は天下の美味だが、渇いてないのにチョッビッと飲む水ほど美味しくないものはない。
子供の頃、体育の時間が終わったとたん、みんな一斉に運動場の隅にある水飲み場に駆け寄り、水道の蛇口の下に顔をナナメに突っ込んで顔中に浴びるようにしてゴクゴク飲んだ水の美味しかったこと。
水はゴクゴク飲んでこそ美味しい。
などと前期高齢者に片足突っ込んだような歳寄りは、こんな些細なことに難くせをつけるのでした。
最近で言うと「熱中症の予防のために小まめに水分を取りましょう」というやつ。
猛暑が続くと一日に一回は必ずこのセリフを聞く。
いろんなテレビ局の画面からこのセリフが聞こえてくるわけだが、どの局もまるで申し合わせたかのように「小まめに」を使う。
この「小まめに」という言い方が小賢しい。
それと「小まめに水分を取れ」と言ったあと「喉が渇く前に飲め」というやつ。
でも考えてみれば、人間はそんなにしょっちゅう喉が渇くものではない。
喉が渇いてない状態が、むしろ常態なのだ。
でも飲めという。
そこでチョビッと飲むわけだが、喉がカラカラに乾いているときにガブガブ飲む水は天下の美味だが、渇いてないのにチョッビッと飲む水ほど美味しくないものはない。
子供の頃、体育の時間が終わったとたん、みんな一斉に運動場の隅にある水飲み場に駆け寄り、水道の蛇口の下に顔をナナメに突っ込んで顔中に浴びるようにしてゴクゴク飲んだ水の美味しかったこと。
水はゴクゴク飲んでこそ美味しい。
などと前期高齢者に片足突っ込んだような歳寄りは、こんな些細なことに難くせをつけるのでした。