浜田屋遼太

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長英逃亡

2009-11-25 | 読書
吉村 昭著 長英逃亡



幕末期、最高の蘭学者と謳われた高野長英。

幕府の鎖国政策を批判し牢屋に入れられ、今でいう無期刑の身となるが、大胆にも牢屋を放火し逃亡します。

放火・脱獄という前代未聞の大罪を犯し、お尋ね者になった長英。

その潜伏先での出来事や逃亡の足跡を描く大作であります。

著者の作品に、刑務所を4回も脱獄した男の実話を基にした「破獄」がありますが、この手の小説を書くと天下一品ですね。

中国革命の父、孫文は、長英を尊敬し日本亡命中に高野長雄と名乗ったといいます。

顔を薬品で焼いてまで逃亡する長英ですが、最後は南町奉行、遠山の金さんに逮捕され…

緊迫した展開はハラハラドキドキの連続です。

歴史小説の名作「長英逃亡」

おすすめの一冊であります。
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