自由人の発信 おっさんの中国一人旅から国内旅。

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今シーズンは1回で終了?なぜ台湾にこだわるのか??

2024-02-19 18:04:08 | おっさんの中国一人旅終了?に伴って、もっと日本を旅します。

2月19日 曇り 最高気温11度、春節は10日でした。

ヘルニア手術の術後養生もあって年末年始のスキーは控えてました、先週の降雪明け連休は競技会が入って肝心の女子大回転コースに制限かかって断念(天気・コースコンディション絶好だったのに)。

結果昨日2月の春スキーとなりました(シーズン終了?)。真駒内の屋外スケートリンクは今年も設備整備?で休止(5年近くこの状態)、これで冬のオリンピックを・・・。

テイネ今年のリフト料金、シニア4時間券4,200円(値上げの為の時間延長?)、去年2時間3,100円でも・・・。

前日日曜日の晴天をわざわざ避けて、9時前GO。

道路は路面出ていて、なんなく聖火台駐車場。

雪は緩んだまま(老人向け!)、コースも整備され、人もいなく・・。

GO!GO!  リフトゴンドラ乗り継いでテイネ頂上へ。

ところが    次のオリンピアゾーン12時ころの様子(10時の時点より増えていますが)。

学校のスキー学習が重なった!?(スキー場も受け入れ考えないと子供が・・ マ、ここは通過点!)。

ここリフト御同乗の同年代の人と「今日はスキー学習が重なってますね!」「イヤー、ハイランドのリフト  強風で止まってるので、降りてきたんですけど・・」

え!、ハイランドリフト止まってる!券買うときに言ってくれよ!!、どこで・・・。取り敢えずゴンドラ乗ってハイランドへ。2021・1・15撮影

4時間券買ってここまで来て・・・。動いてるリフトで壁の下まで行って・・・。 

 先達足跡!よし!この壁の上まで!

スキー担いで雪山登山?(雪はそこそこ圧雪され、今日の気温 気持ちよくスッテップ踏めます)。

夏場何度も登ってる同じルート、いい汗かきそう!?、4時間券 時間は充分、1時間もあれば・・・。

Oneピッチ20分、中段で一休み 

あとOneピッチだ!で壁の上へ 

頂上までのコース イヤー!でも充分です。

雪面コンデションよし!GO!。声出ます!!下まで5分?、ハハハ!一発滑り 好!。続けて最初のゲレンデ  聖火台へ!。

聖火台ゲレンデ全コースを体力続くまで?

一般スキーヤー(ボーダーだ)の半分以上は海外?「cong nali?  taiwanren ma?」「wo shi zhongguoren」

リフト一緒の台湾 台中からのカップルとは、楽しく中国語確認。

あと一本残してで終了3時間弱の今シーズンスキー旅でした。

 

追伸;春スキーの報告したばかりでしたが、昨日(22日)から今日にかけ50cmほどの雪、真冬に!やはり北海道でした。テイネハイランド13:36現在気温-12度24時間降雪量60cm、山頂積雪240cmです。リフト動いてます。。

 

今年の雪まつり(2/4~2/11)の様子

 

国際雪像コンクール制作状況

   

市民雪像  大雪像制作 

我が家の雪像  

中国だったら即  公安かな。。

 

わが青春(1968~1970)の数コマ 

      

 

報告!1月4日スマホ(シニア専用!)が立ち上がりません!7日には義兄の葬儀で埼玉行です!auショップへ。

「やはり立ち上がりませんね、4年も経ってますから・・」「(え!)じゃ、すぐ修理を」「1週間から10日かかります」「いや、7日には東京に・・」「それに初期化するのでデータがすべて飛びますけど・・」「新しい機種にしますか?」「じゃ、それで、そしたらデータを移して・・」「スマホ立ち上がらないので移せませんけど」「(そら―ないでしょ!)・・・、取り敢えず携帯を」「手続きで料金かかります(3,500円)・・」

4年前のガラケー携帯まだ保管してたので(年寄りは捨てません!)、住所録から取り敢えずの番号 手入力して。

さらに、データ移せるうちにと言うことで、東京から帰ってかみさんのスマホも交換!2月の請求書18,000円!スマホは分割で、なんだか・・・)。

auからUQモバイル?移行(以前の料金並みになる?)して・・・。昨日2月22日全部?の手続き完了。

最後に担当の人にお願いしてきました。。

「今回の件では、私に何の落ち度もないと思います、むしろ被害者。この件に関する御社の注意喚起も告知も受けていません。幸いに私はブログをやっていたので、写真はPCに都度都度移していたので4年間の思い出は消滅を免れたけど、ライン記録や電話データ、沢山のメモしていたIDやPWをもう一度構築しないと・・。」

「上司の方へお伝えください、会社として同機種を使用中のユーザへ告知することを!、御社にとっても不利益にならないと思います。」(これに反応しないなら・・・)(カスハラにならないように??)

亡くなった義理の兄貴は突然死?、まだ受け入れられません、ただただ合掌!

死とは??

『風蕭蕭兮易水寒・壮士一去兮不復還』

 

さて中国について。

2007年の半年の語学留学から10年近く毎年のように中国に行って、中国の人に助けられながら歴史を訪ね回っていた時が懐かしく、今もって5000元程を手元に置いています。

中国の人達は世話好き、好奇心旺盛、物事に固執しない、実にシンプルな人たちでしたが。。

なぜに中国共産党はこの十年でこんなにも自国民をハンメルンの笛吹き もどきで崖へ連れて行こうとするのでしょうか?

まだまだ豊かさにありついていない多くの人がいるのに、世界から嫌われる事を敢えてするのでしょうか?

なぜ彼は歴史の針を逆転して毛沢東になろうとするのでしょうか?中国共産党は中国での役割はもう終わったのでしょうか?。

結果、僅々の課題は台湾への暴挙でしょうか?

中国の人達自らこの無謀を止めてもらいたいものです、あなた方の為です。

 

「Zhongguoren dou jiayou ba!」

 

NewsPicksNewsLetter 2023.7.12受信

カルト的人気 台湾の元・半導体王

 

台湾の半導体大手、UMCの創業メンバーで、かつてはTSMCのモリス・チャン氏と並ぶ半導体産業の大物だったロバート・ツァオ氏。その彼が今「反中キャラ」として、台湾社会でカルトな人気を博しています。

私が見るに、中国で作られているものの多くはコピー。他人の模倣です。アリババはアマゾンを中国市場に入れなかったから成功したのだし、バイドゥもグーグルを排除したからうまくいった。物事は何事もまねることから始まるとは言うけれど、中国はただ模倣しているにすぎない。

独裁政権下でここまで硬直化した中国には、もはや創造性や企業家精神といったものは存在しにくくなっています。そうなれば、産業やビジネスにおいては、競争力を失う一方です。ですからこれからの中国経済は、ただ減退していくだけだと思います。

──ロバート・ツァオ UMC創業メンバー

 

ダイヤモンドオンライン 2023.10.13 6:00 姫田小夏:ジャーナリスト China Report 中国は今

中国で「日本人スパイは至る所に」の報道も…訪中日本人が感じた“不気味な異変”の数々

日本と中国は政治的な溝だけでなく、ビジネス間の溝も深まっている。「政治、外交がダメでもせめてビジネスでは」――と期待する日本のビジネスパーソンも中国の現状に落胆する。この状況に、追い打ちをかけるのが中国の改正「反スパイ法」だ。今年7月の導入から3カ月あまりがたつが、互いを疑心暗鬼にさせる同法は、日中の経済交流にますます深刻な影響を及ぼしそうだ。(「China Report」著者 ジャーナリスト 姫田小夏)

中国の社会システムからはじき出される日本人

この夏中国へ渡航した日本からの出張者が続々と帰国した。現地事情についての情報交換が行われる中、長年にわたり日中間を往来する出張者が異口同音に語るのは「中国の現状は想像を超えていた」ということだ。

北京に出張した人は、北京五輪当時、急ピッチで新設された北京首都国際空港のターミナルについて「ほこりまみれで劣化が激しい」と驚いた。また、上海に出張した人は、宿泊先の老舗ホテルについて「コロナ禍の消毒液の影響で壁やエレベーターのボタンがボロボロ」と、痛ましい変化に眉をひそめる。今や住人がいなくなった「幽霊マンション」はどこにでもあり、企業倒産も珍しくない。

出張した日本のビジネスパーソンたちが問題にしたのは、景気の悪化だけでなかった。

2010年代に上海の現地法人で総経理を務めた経験のあるA氏は、「中国はもう外国人が生活できる場所ではありません。現地に信頼できる中国人がいなければ、外国人は“行き倒れ”になるリスクさえあります」と、中国出張を振り返る。

「コロナ前まで、私は中国の決済アプリでキャッシュレス決済を行っていましたが、今回の渡航では銀行認証が厳格化されて使えませんでした。訪問先の中国東北部でも現金はほとんど使えず、必要なものは友人の中国人のスマホで立て替えて買ってもらいました」

買い物先や観光地、タクシーや鉄道で――中国社会で成熟する決済システムや予約システムからすっかりはじき出された出張ベースの外国人は、現地に家族や親類、友人がいる場合を除いて、相当の不便を強いられるという。

「外国人が強いられる不便さ」はすでにビザ申請の時点から始まっていた。福岡県在住のB氏は「ビザ申請書には昔の職場の上司の連絡先どころか、他界した親の情報まで記入させられ、申請書を提出してからは3回も修正させられました」とあきれる。複雑な申請は外国人を遠ざけるには効果的だ。

「反スパイ法」の裏に“外国人アレルギー”

19世紀の半植民地化を経験し、20世紀の東西冷戦では「竹のカーテン」で閉ざされた中国だが、ここに来て“外国人アレルギー”はますます高まっている。

そのきっかけの一つが、今年7月に施行された中国の改正反スパイ法だ。同法はスパイ行為の定義を拡大したもので、「国家機密または国家情報、そのほかの国家の安全と利益に関する文書、データ、情報および物品の窃取、偵察、買収、または不法に提供する活動等」といった文言などが盛り込まれた。

中国では国家安全部による「怪しい活動をしている人物がいればただちに当局に通報せよ」とする文書がネット上に掲載され、7月以降、国民を動員しての“スパイ封じ込め”が一段と強化されるようになった。

浮き彫りになるのは外国人への警戒だ。中国政府は「外国には、中国の社会主義制度を転覆し、台頭を阻止したい勢力が存在する」という認識を持ち、スパイは外国から送られてくることを想定している。

実際、近年中国では、全く知らない外国人がメールやSNSを使って中国人に接触し、中国の軍事機密を調べさせる「スパイ行為」が後を絶たないと中国メディアが報じている。

“外国のスパイ”が狙うのは、政治、経済、国防、最先端技術などを専門にする大学生が多いといい、9月の新学期には中国の各大学で、スパイを見つけた場合の通報方法、国家の安全を脅かす行為を特定する方法などを教える特別講座が設けられた。

大学生は「金欲しさ」に機密を売り渡してしまう傾向があるというが、最近の就職難や経済難を思えば、報酬目当ての情報売却の増加は容易に想像がつく。

国家安全保障に詳しい中国人専門家の投稿記事によると「中国人に対する外国のスパイの要求は、最初は『市内の風景を撮影してほしい』という簡単なものから始まり、次第に港や造船所を撮影してほしいとエスカレートを見せ、与える報酬も多額なものになる」という。

中国当局による取り締まりは強化されている。今年8月、国家安全部は、中国で軍事機密プロジェクトに従事していた女性を、海外でスパイ活動を行っていた容疑で逮捕した。女性は渡航先のイタリアで米国の駐イタリア大使館員と食事などを通して緊密になり、米国移住と引き換えに軍事機密情報を売り渡したという。大使館員はCIAの職員だった。

3月には日本の製薬会社の中国駐在員が反スパイ法違反で拘束され、4月には中国共産党系の新聞「光明日報」の幹部が、北京で日本大使館の職員と面会した直後に中国当局に拘束されるなど、物騒な事件は中国の日本人社会の身近なところに及んでいる。

会社員を装って中国で情報収集…?日本人に向けられる疑心暗鬼

中国のネット記事に「日本人は戦前から会社員を装って中国に入国し情報を収集しており、いまなお日本人のスパイは中国社会のあらゆる領域に深く浸透している」とするくだりがあった。

まさに先頃話題になったテレビドラマ「VIVANT」に登場する「別班(べっぱん)」を想起させるが、これは先述した詳細な記述を要求するビザ申請と符合する。とりわけ「過去の職歴と当時の上司」を詳細にわたり書かせるのは、「公務員職を一時的に離れ、民間企業の職員となり中国に入国する日本人がいるからではないか」と推測する向きもある。

もっともスパイを疑われているのは会社員だけではない。中国当局は駐在員の身分で滞在する会社員の活動のみならず、研究者などの学術交流についても警戒している。

現代中国を研究する私大教授C氏は、「日常のメールのやりとりでさえも中国側の相手は警戒し、余計な描写は避け、非常に短い一文しか戻ってこなくなりました」と変化を物語るが、こうしたコメントからも中国側の関係者がかなり用心深くなっていることがうかがえる。

「車の中からは風景の撮影をしないようにお願いします。これから港を見学しますが、カメラやスマホは持参しないでください」――中国を視察で訪れた日本人のD氏は、現地のガイド役の中国人からこう指示されたという。D氏にとって4年ぶりの中国訪問は緊張の連続だった。

前出のA氏もいくつかの異変を感じ取っている。山東省青島市を訪れた印象について、「あれほど外国人でにぎわっていた青島でしたが、その数は激減し、欧米人に至ってはほとんど姿を見ることはありませんでした」と率直な印象を述べている。

そのA氏が国際線で羽田空港に向かう帰途に就いたときのことだ。離陸直前の機内で、乗客はすべての窓のシェードを閉めるようアナウンスが流れた。「中国往来は15年近くなりますが、こんなことは初めてです。滑走路には外国人に見せたくないものがあるのでしょうか。不気味さを感じました」と漏らす。

E氏にも長い中国歴があるが、今夏出張の際に中国の銀行口座と携帯番号を解約した。中国との往来を持つ日本人はE氏のように現地の銀行口座と携帯番号を持つのが通例だが、筆者の周辺では中国から距離を置くためのこのような選択が散見されるようになった。

「スパイはどこにでもいる」と中国当局が警戒を強める中、この「反スパイ法」は間違いなく日中間の交流の分断を招くだろう。互いに「あの人はスパイかもしれない」と疑心暗鬼になり、痛くもない腹を探り合う、そんな嫌な世の中の到来を予感させる。

山崎豊子氏の小説「大地の子」では、主人公の残留日本人・陸一心が文革中に「日本人である」という理由で無実の罪を着せられ、文化大革命の嵐の中、僻地の労働改造所に送り込まれるシーンがある。

何がどう災いするかわからない、あの混沌とした社会への逆戻りは止まらないのだろうか。少なくとも、私たち外国人が「容易に足を踏み入れることができなくなった国」という意味で、今の中国は文化大革命が始まる前夜をほうふつとさせている。

 

 

ダイヤモンドオンライン 2024.2.21 7:00 王青:日中福祉プランニング代表 DOL特別レポート

中国Z世代「10年働けば年収2000万円」の豪語が「生まれる時代を間違えた」の絶望に変わったワケ

若者が豪語しなくなった、おとなしくなった――こう聞いたら、あなたは「いいことだ」と思うだろうか、それとも「大丈夫か?」と不安になるだろうか?日本の若者は昔に比べて謙虚でおとなしい人が増えている印象があるが、中国では今、約2.6億人いるといわれるZ世代の行動や思考、特に就職やお金に対する考え方が大きく変わりつつあることが注目を集めている。どう変わったのかというと……。(日中福祉プランニング代表 王 青)

人口2.6億人、中国のZ世代が大きく変わりつつある

 中国のZ世代(1995年から2005年生まれ)は、中国の高度経済成長期に育ち、幼い頃からデジタル環境に親しんだ世代である。彼らの人数は約2.6億人といわれている。人口の多いこの世代が就職し、社会にどのように参加するかが、今後の中国社会や経済に大きな影響を及ぼすのは言うまでもない。

急速に経済が成長し、豊かになり、世界で中国の存在感が高まった「黄金時代」を経験してきた彼らは、これまで常に自信にあふれ、希望に満ちていた。しかし今の彼らは将来に対する希望を持てず、「生不逢時(生まれた時代を間違った)」と嘆く声も多い。

 2021年9月、「中国青年報」(中国共産党の青年組織「共青団」の機関紙)は、翌年に卒業予定の大学生2700人に対し、就職先や年収に関するアンケートを実施した。その結果、「初任給で月収が1万元(約20万円)を超える」と考えている学生が20%に達し、約60%の学生は「働き始めて10年以内に年収が100万元(約2000万円)になる」と期待していることが分かった。

 この調査の対象となっている学生たちは、2000年代生まれで「00後(リンリンホウ)」とも呼ばれる。当時、若者たちの楽観的な発言がSNSで広まり、「豪語している」と多くの注目を集めた。「ずいぶん楽観的だね。どこからその自信が?」「世間を知らなすぎる。現実はそんなに甘くない」といった冷ややかなコメントが目立った。

 しかし、その後わずか2年で「10年以内に年収100万元をめざす」という彼らの夢ははかなく消えた。高収入はおろか、職に就くことさえできない。現在、中国の若者は「超超超就職氷河期」に直面しているのだ。

大学を卒業しても、内定率は20%にも満たない

背景には、新型コロナウイルスが収束しても、一向に中国経済が回復しないこと、不動産市場の停滞、輸出の減少、さらに政府によるさまざまな規制が雇用市場に打撃を与えたことなどがある。不動産関連の大手企業やIT企業が人員削減に追い込まれ、新卒採用も激減した。その一方で、中国の大学卒業生の数は年々増加しており、今年の夏には約1179万人に達すると予測されている。

中国のシンクタンクによると、昨年の大学卒業生の内定率は20%にも満たない見込みだという。16~24歳の失業率は21.3%と過去最高を更新し(2023年6月の数字)、その後、中国政府は失業率の公表を一時停止。調査方法を見直して再開したが、北京大学の経済学者は「実際の(16~24歳の)失業率は47%に上る」との見解を明らかにしている。実際、筆者の知人で、今年の夏に卒業予定の大学4年生の女性も、「100社以上に応募したが、まだ1社も内定を得られていない」と落胆している。

 一部の大学4年生は、「時間稼ぎ」のために大学院へ進学する選択をした。また、給与は多くなくても、公務員や国有企業など安定した就職先への関心が高まっている。2024年の国家公務員試験の応募者数は過去最高の303万人に達し、平均競争率は77倍と報じられている。これまで名門校の卒業生なら見向きもしなかった地方の政府機関への応募が殺到し、高学歴者がプライドを捨てて“身分相応でない”とされる現場作業や力仕事に就くといった現象が、社会的に注目を集めている。

激しい競争の中で、若者が「謙虚になった」?

 最近、中国では失業に関する新しい流行語が生まれている。例えば「全職児女」はその一例で、親と同居し、ある程度の家事を手伝いながら経済的支援を受けて仕事を探し続けるライフスタイルを指す。しかし、これができるのは都会出身の若者に限られる。地方出身の若者の多くは、デリバリーやネット配車のドライバーといったアルバイトで生計を立てているのが現実だ。これらの職業は総称して「○[「ヨ」の下に「火」]活就業」と呼ばれており、「特定の企業や組織に所属せず、自由で柔軟な働き方」を意味する。これらの仕事は単価が低く過酷な労働条件にもかかわらず、応募者が殺到しており、大卒、院卒といった高学歴な労働者が増えている。

 激化する競争の中で、若者の考え方や行動は大きく変わってきた。筆者は仕事柄、中国の若者と接する機会が多い。コロナ前、彼らは日本の関係者と意見交換する場などでも、いつも自信満々な語り口だった。「○[がんだれの下に「万」]害了!我的国」(すごいぞ!我が国)という言葉が流行していたように、自国を誇りに思い、未来を確信していた。時には日本に対して、やや上から目線で語ることも多かったので、日本人の目には「自信家だね」「スマートだけど、ちょっと生意気」と映ることもあったのだ。

 ところが昨年あたりから、こうした若者の強気な態度や目の輝きがどこかへ行ってしまったのだ。若者たちは全体的に控えめになり、よく言えば「謙虚になった」という印象を受けるようになった。先日、筆者が数年ぶりに中国を訪れた際、サービス業に従事する若者の振る舞いが以前に比べて落ち着きを見せ、礼儀正しくなっていることに気が付いた。また、レストランなどで若者たちが集まると大声で意気揚々と会話する光景をよく見かけたのだが、それもすっかり減少してしまった。

金銭感覚も変化、「高価なモノ」から「安近短な体験」へ

 大学で教える友人は、「今の若者は就職が困難になったし、勤務態度を評価するシステムが普及したこともあって、みんな必死になっている。お客さんから悪い評判があるとクビになることもあるからね」と話す。さらに、「若者たちは今の困難な時代を嘆きながらも、たくましく生きようと努力している。一人っ子が多い中で、これまでお金に困っていなかった人まで、金銭感覚に変化が見られる」と続けた。

 最近、中国の若者の間では「節約志向」が広がっている。かつてはメンツを重んじ、無理をしてでも流行を追いかける傾向があったのに対し、今や他人の目を気にしない、無駄遣いを避ける、必需品や低価格の商品を選ぶように変わってきたという。上述の知人は、「モノよりも、今は旅行や文化活動にお金を使う傾向がある。『特殊兵式旅行』や『City Walk』などが新たなトレンドとなっている」と話す。

「特殊兵式旅行」とは、短時間で多くの場所を巡り、できるだけ少ない費用で旅をする新しいスタイルのこと。また、「City Walk」は、身近な街の文化や歴史的なスポットを探索して楽しむ街歩きを指す。こうしたスタイルは、節約を重視する「窮游」(節約旅行)とも呼ばれている。日本の「安近短」に近い感覚といえよう。

スタバでラーメンや弁当を食べる

 最近、上海のオフィスビル内のスターバックスで目撃した光景には驚いた。ビルの中で働く人々が、隣のコンビニで購入したインスタントラーメンや弁当を持ち込み、スタバで何も注文せずに堂々と食べて、水筒の水を飲んでいたのだ。

 同伴していた友人は、「そんなの、全然珍しくない。よくあること」と話していた。しかし数年前までは、スタバのコーヒーを手に、朝、オフィスビルのロビーを闊歩する姿が、働くエリートたちの典型的な風景だったのだ。この変化には隔世の感があった。ちなみに現在では、多くの人々がスタバではなく、ラッキンコーヒーの9元の格安コーヒーを買っているという。

 かつて、中国の大学生たちは社会に出たら「大金を稼ぐ、青春を謳歌する」と意気込んでいた。現実が厳しくとも、時代に翻弄されても、彼らはたくましく堅実に生きる姿勢を見せている。この態度は彼らの内に秘められたたくましさを示しているのか、それとも本当におとなしくなったのか、どちらにせよ彼らが中国の未来を担うことは間違いない。不安と期待が交錯するこの感情は、筆者だけが抱いているものではないと思う。

 

 

 

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