自由人の発信 おっさんの中国一人旅から国内旅。

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冬の北海道札幌のトレーニング?、隣国中国の若者が・・・。

2025-03-29 17:10:53 | おっさんの中国一人旅終了?に伴って、もっと日本を旅します。

3月もあと2日、過ぎれば短い?北海道の冬、4月に一昨年(去年は椎間板ヘルニア)中止した田原道を予定、この冬はどうやってトレーニング?(気にしていたのでは何もできない!、とは言っても・・・)。

11月14日(木)三角山、母クマを失った子熊2頭が・・・、天気いい今日は駐車場満車、今年は山のドングリも豊作、子熊も人里に出てこなくても何とか生きていける?、でも問題は解決していません。 

積雪期クマも冬眠で安心ですが軽アイゼンでないと滑ります、慣れた登山靴は底が溝なし状態、街中歩きと組み合わせが・・・。  往復12㌔程3時間のトレーニング、今期3回?。

 

我が家から南は三角山ですが北は10㌔の防風林(2.5㌔)コース。

    

幅20メートル程、植生は原始林ではなさそうですが北海道では方々にあります。 

 

そして東は北大農場スノーシュウシュウ 7㌔コース。札駅から直線距離で1.5㌔北大ポプラ並木越しに札駅タワー見える雪原?シュウ跡付けて。 

 

札幌オリンピックと声掛けする割には施設は・・・、少年団が組めない所では選手は育たない。

道営の屋外スケートリンク(屋内は日高山脈向こう帯広に)4年越しの整備?終えて今シーズン2か月間かの開放(温暖化の昨今屋外では・・)。

早速オープン翌日12月20日(金)70歳以上免費、いいトレーニング場所?。

 平日では同年代?の方が一人、競技会目指して?(コーナリングも綺麗に流します、私ラスト一周にトライで尻もち、ヘルニアがでビビります)。

広い公園内は冬景色(盛り上がってる雪面は競技場外周)、ノルデックや野鳥観察で結構な人です(競技場ロビーに写真掲示) 

   年配者はいいカメラで。

地下鉄真駒内駅からリンクまでは20分ほど、敬老パス使ってのいいトレーニング。でも尻もちのおかげで今シーズンは4回?(マイシューズのブレード研磨やっていたおじさんいなく、歯の食い込みが・・・、レベルかな?)。

天気のいい日  真上の空。

 

天気の思わしくない時や気分転換のトレーニング?

年末から改修でお休みだったサンプラザの温水プール今月に入って再開しています。平泳ぎはともかくクロールが出来ません!、ユーチューブでバタ足、息継ぎを見て・・・、うまくいかない!でも体のもみほぐしにはいいのでは?

丁度孫が競泳用のパンツいらないと、買おう買おうと思っていたパンツも手に入ったので。歩いて20分がとこ、シニア優待で150円、平日昼時に行くとガラガラ状態、1時間弱で切り上げて。

 

今シーズンスキーは!!ホームグラウンドの手稲山リフト券、去年3,000円から4,000円、今年はまた上がって5時間5,000円(休みなしではそんなに滑れません!私だけ?)、インバウンドのおかげで地元の人は相手じゃない?。

そこで2月3日(月)昔子供たちを連れて行ってた藻岩山市民スキー場、70歳以上5時間1,800円で、少し物足りないのですがゲレンデコンディションと天気を見計らって、もちろん2時間ほどです。   

 

4月の長歩き、体力は年々落ちて、行きたいと行けるは違う!のも現実。10㌔オーバーを背負って20㌔強4日連続歩きのチェックを!路面の雪が解けないことには(転倒でも・・)。

そうだ!路面?が出てる所!冬時シニアのウオーキング場所、地下街!。シュラフ・テント一式・炊事道具・雨具防寒・食料代わりのウエイト本をパッキングして、旅行者気分で。くまなく歩くと10キロ雪なく全天候!

学生時代のボッカトレーニングです(あの時は20㌔?金峰山!)。

ザック背負ってバスは少し目立つのでJRで札幌駅まで(往復500円奮発!)、トレーニング開始、まず駅地下ショッピング街をワンウエイ。

  旅行者の感じで。

次に地下鉄札幌駅横を東豊線札幌駅へ、北7条で通路折り返し。

地下歩行者通路を大通りまで  明り取り?から外の天気。

モンベルのお店や、カフェテラス、ワゴン販売   

大通りからオーロラタウンを通ってテレビ塔へ、さらにバスセンター通路へ入って東へ   行き止まりは東6丁目、Uターン。オーロラタウンを避けて通路側を大通りへ。

ポールタウンをすすき野まで 

すすき野折り返しで大通り、西6丁目まで通路折り返し、地下歩行者通路で北1条駐車場を西6丁目折り返し、戻った札駅地下飲食店街ワンウエイ。お昼時どの店も並んでいます、私はトレーニング中!。

札駅地下通り過ぎ駅地下駐車場外周巡りして出発点で終了。     以上10㌔コースです(完全に旅行者?)。

頻繁に歩くと覚えられそうなので・・、あと一回かな?ザックが肩に・・・(トレーニングだ・・・)。

 

 

さてお隣中国、トランプさん大暴れに気を飲まれたのか・・・(そんな甘い考えでは中国共産党も中国も解っていないかと)。

一方私たちの国では右にすり寄ったり、左を窺ったり、余ってるはずの主食のお米が無くなったり(でもサイレントシープ宜しく、騒ぐこともなく、豊かなのかな~)

ダイヤモンドオンライン 2024.11.16 8:00 王 青:日中福祉プランニング代表 DOL特別レポート

「青春は無敵だ!」自転車で夜中に50キロの大移動…中国の「謎ブーム」に当局が厳戒態勢をとるワケ

 中国・鄭州の大学生たちが50キロ先の開封まで自転車で移動している様子。11月3日から、開封の景勝地はブームを歓迎するため、学生の入場料を無料にした Photo:VCG/gettyimages

11月、中国の大学生たちが集まって、夜中にシェアバイクに乗ってサイクリングをするという謎のブームが起きた。目的地までの距離は約50km、その数なんと数十万人。幹線道路を自転車が埋め尽くし、動画や写真をSNSに投稿する。大学生以外の人々も集まってくる……謎のブームのきっかけは、かなり意外なものだった。(日中福祉プランニング代表 王 青)

中国の大学生たちが夜の長距離サイクリング、きっかけは「スープ入り肉まん」

11月初め頃から、中国・河南省の鄭州の大学生たちが、夜間にシェアバイク(自転車)に乗り、50キロ離れた同省の開封市へと長距離サイクリングを始めた。この動きは瞬く間に拡大し、11月8日にはピーク時で数十万人規模にまで膨れ上がったと報じられた。

幹線道路はシェアバイクで埋め尽くされ、大規模な人だかりとなった。参加した学生たちは興奮気味に「出発だ!気分最高!」「青春は悔いがないように謳歌すべきだ!」などと叫び、その様子を撮影した動画や写真がSNSで大量に拡散され、全国的な注目を集める一種の「社会現象」へと発展した。

中国メディアによると、この現象の発端は今年6月に遡る。鄭州の4人の女子大生が開封市の名物「スープ入り肉まん」を食べに行こうと思い立ち、夜間にシェアバイクで出発。数時間かけて目的地に到着した様子を撮影した動画がSNSで話題となり、数万もの「いいね」を獲得した。11月に入ると、「シェアバイクで開封へ」「思いついたらすぐ実行」などの合言葉がSNSでバズり、火がついたように模倣する大学生が続出した。

歓迎した開封市は観光地を大学生に無料開放、24時間開園

開封市は、約500万人の人口を擁する中国でも有数の古い歴史を持つ都市である。「清明上河図」を再現したテーマパーク「清明上河園」をはじめ、数多くの歴史的遺跡が残る観光都市として知られている。

近年の中国経済と消費市場の低迷が続く中、観光都市である開封市は大勢やってきた若者たちを歓迎した。市の観光誘致部門は、話題の発端となった4人の女子大生に観光名所の終身無料入場カードを贈呈。さらに大学生を対象に、年末までの全観光施設の無料開放を決定した。

通常120元(約2400円)の入場料が必要な「清明上河園」も無料となり、24時間開園という特別措置も実施された。鄭州以外の地域からも、わざわざ高鉄(中国新幹線)に乗って集まる大学生が現れた。自転車の大群が走行する中、沿道や交差点では交通整理にあたる警察官の姿が多く見られ、一般市民もボランティアとして水や食べ物を提供し、若者たちを応援した。

しかし開封市の思惑に反して、あまり大学生たちは観光に興味を示さなかった。彼らにとって楽しかったのは、古都の観光ではなく、集団でレンタバイクに乗って夜間にサイクリングをすることそのものだったのだ。

こうした学生たちのお祭りムードの熱狂ぶりに対し、ネット上では賛否両論が巻き起こった。「学生の本分は勉強することだ。大勢で街に繰り出して渋滞を引き起こす行為は迷惑以外の何物でもない」という非難の声がある一方で、「今どきの大学生は一番可哀想だ。コロナ禍で厳しい移動制限を課され、寮に閉じ込められていたのだから」(注:中国の大学生の大多数は大学寮に居住している)、「今の大学生は一生懸命勉強しても卒業即失業という現実に直面している。ストレスが溜まっていて、発散したい気持ちは理解できる」と、同情や理解を示す声も多く見られた。

専門家たちは、今回の若者たちの行動の背景について、「景気の低迷が、若者の就職難、所得減、生活苦といった問題をもたらした。そのため若者の間で不安と無力感が高まっている。今回の「夜間サイクリング」という偶然のきっかけが、日ごろ多くの制限でたまりにたまったストレスを発散する行動につながったといえる」「これは、不満の多い現実から逃避したい、安らぎを求めるといった心境が行動に移ったと考えられる」と分析した。

深刻化する若者の就職難と将来への不安

2024年9月時点での若年層(16~24歳、学生を除く)の失業率は17.6%と、依然として高水準を維持している。今年の夏には1179万人もの大学新卒者が就職市場に参入し、「卒業=失業」が常態化している状況だ。近年では、デリバリー配達員やライドシェア運転手として生計を立てたり、実家で「専業児女」として親に依存して生活したりする若者が増加している。

同時に、今年の中国国家公務員試験の志願者数は過去最多となる約341万人を記録。倍率は過去10年で最高の86倍に達した。これは経済の不況を背景に、安定した職業への希望と将来に対する不安が反映されたものと考えられている。

こうした理由もあったのだろうか、数十キロの距離を、決して乗り心地の良くないシェアバイクで走破する若者たちの姿は、まさに「若さの力」を体現していた。11月8日の夜には参加者が数十万人に達したと、多くの中国ネットメディアが報じた。SNSに溢れる動画からは、大学生以外にも「退役軍人」と自己紹介する集団が多数参加している様子が確認された。

密集する自転車の行進は壮観で、中には「自由」と書かれた赤い旗を掲げる者もいた。「青春は無敵だ!」「中華民族万歳!」と叫ぶ声や、国歌を合唱する集団も現れた。

自転車による大行進は全国へ波及、開封市ではシェアバイクの放置や道路の渋滞が問題に

この自転車による大行進は、インターネットの力で全国に波及した。南京、合肥、武漢など、各地の大学生が呼応するように隣接都市へと走り出し、天津の大学生は天安門に向かった。SNSのコメント欄には「It's my duty(私の役目だ)」というフレーズが多数書き込まれた。これは1989年の天安門で若者たちが海外メディアの取材に答えた言葉であった。

「スープ入り肉まんを食べに行く」という単純な動機から始まった集団サイクリングは、もはや「一時の気まぐれ」ではなく、政治的な訴求を含む「デモ行進」的な様相を呈してきた。中国ではデモや結社が厳しく管理されている中、この光景は政府が看過できないものとなった。また、開封市内では乗り捨てられたシェアバイクが至る所に無造作に放置され、道路の渋滞や街の混乱を招いていた。

集団が暴徒化したり、政治運動化したりすることを恐れたのだろう。このような状況を受け、ついに政府は対応に乗り出した。幹線道路を自動車以外が走ることを禁止。そして、河南省を始め、山西省、河北省など多くの大学が1カ月間の封鎖を実施した。外出には臨時通行証の申請が必要となり、この措置は人々にコロナ禍のロックダウンを想起させた。一夜にして状況は一変し、若者たちの熱狂は鎮静化された。

この展開は、昨年大いに盛り上がった上海のハロウィン(参考記事)と同様のパターンといえる。熱狂的に盛り上がった若者たちの活動が、政府の介入により急速に収束させられたという形だ。なお、今年の上海のハロウィンでは、1週間前から警察が主要な場所で厳重な警戒態勢を取っていたため、大きな盛り上がりを見せることなく静かに終わった。

努力しても報われない、自己表現できない社会の閉塞感、現代中国における若者の心情

コロナ禍以降も続く中国経済の低迷は、若者たちの生活に大きな影響を与えている。不況に加え、社会環境も大きく変化する中、若者の失業問題は年々深刻化している。努力しても報われない社会に対する閉塞感を抱く若者たちは、自己表現の機会を求めている。今回の集団サイクリングは、そうした若者たちの思いの表れと言えるだろう。

インターネットの影響力が増大した現代では、組織的な動きやリーダーの呼びかけがなくても、ショート動画一つで大規模な人々の集まりを形成することが可能になった。小さな火種が瞬く間に燎原(りょうげん)の火となり、一触即発の状況を生み出す可能性があるからこそ、中国政府は厳重な注意を払い続けている。

筆者が今年の夏に北京を訪れた際、有名な寺院で大勢の若者たちが真剣な眼差しで祈願する姿を目にした。大学教授である友人は「最近、寺院を訪れる若者が急増している。就職難などの悩みを和らげたい、心の安らぎを得たいという目的で来る人が多い」と説明した。

東京に住む筆者は、日本と中国の若者の生活環境の違いを強く感じている。中国の若者はハロウィンさえ自由に楽しむことができず、自らの主張を表明する場も限られている。一方、日本の若者は自由を満喫でき、選挙権も持っているが、その権利を行使しない傾向にある。日本の若者たちを見ていると、「選挙権があるなんて恵まれているのに使わないなんて」「なんてもったいないんだろう、自分の意見を表明する場があるなんて、うらやましいことなのに」と話していた、中国の若者たちの顔を思い出してしまうのだ。

 

2024.11.17 COURRIER JAPAN クーリエジャポン 社会 東京に亡命した中国人たちが語る「日本の良さ」と「いまとは別の中国」 ルモンド(フランス)

日本への移住を選んだ彼らの本音

習近平政権による国内の統制が強化されるのに伴い、海外移住を選ぶ中国人が増えている。日本は米国などと並ぶ人気の移住先で、在日中国人の数は着実に増加している。なかでも、東京で暮らす中国人はこれまで以上に政治に関心を持つようになっており、集まりやイベントが積極的におこなわれているという。

仏紙「ル・モンド」が東京の中国人たちに、日本を選んだ理由、中国での苦しみ、そして彼らが構想する未来を聞いた。

東京で中国を学ぶ中国人たち

何足もの靴がドアの前に並んでいる。東京の都心にある地味なビルの小部屋の入り口で、40人ほどの客が用意されたスリッパに履き替えていた。

2024年8月25日、その一室では、東京大学の社会学教授の阿古智子が、中国の農村部のあちこちに足を運んだ20年間の経験を語っていた。生き生きした目のこの小柄な女性が、日本語訛りの強い中国語で、2000年代初めの中国の農村部の様子を語っていく。電気のない村もあれば、建設計画のために住居の移転を強いられた住民もいた。忘れられた少数民族や人権保護の活動家とも交流が多かったという。

話を聞きに来た人は、事情に通じていない門外漢ではない。客の多くは最近、日本の首都で暮らしはじめた中国人なのだ。

「こういう講演会は、いまの中国では絶対にできませんから本当に新鮮です」

30代の中国人男性が笑顔で語る。学生ビザを取得し、4ヵ月前から日本で暮らしているという。「2022年を中国で過ごしたものでしてね」と意味ありげに言い添えた。

「脱出」ブームの要因

中国人の多くにとって2022年は、やっていられない1年だった。中国政府のゼロコロナ政策は、パンデミック対策として導入され、初期は成功を収めた。だが、その後、より感染力が高く、感染拡大を防げない変異株が出てきたのにもかかわらず、政府は厳しい行動制限に固執した。

その結果、都市部で暮らす中国人の大半にとって、2022年は、権力が私生活の内部にまで侵入する、きわめて恣意的な権威主義体制を経験する1年となったのだ。

2022年はまた、習近平が国家主席3期目続投を確実にし、最高指導部の顔ぶれを腹心で固め、バランスをとれる勢力が出てくる見込みがゼロになった年でもあった。

それ以後、中国経済は急失速。中国共産党の政権樹立75周年が祝われた2024年10月1日も、中国国内の雰囲気は陰鬱なままだった。経済は、繰り返されたロックダウンの悪影響がいまも残り、深刻な不動産危機とあいまって低迷が続く。米中対立は、貿易や地政学の方面でいまも続いている。

中国人が明るい見通しを持てず、それが国外脱出を選ぶ中国人の数を増やす要因になっている。2021年、中国のSNSで流行語になったのが「潤学」という言葉だ。大雑把に訳すなら、「脱出の哲学」といった意味合いである。ただし、実際に国外脱出の一歩を踏み出すのは簡単ではない。

「この国に未来はない」 いま中国からの“脱出”を意味する「潤学」という言葉がホットワードに

上海ですら「生活に適してない」

中国政府は、国外に移住した中国人の統計を公表していない。だが、国連の推算によれば、2022年に31万1000人が中国を離れたという。人気トップの移住先はいまも米国だが、裕福な中国人は、日本、カナダ、オーストラリアにも集まる。貧しい中国人が選ぶ移住先は、タイやマレーシアだ。

中国はもともと国外に移民を送り出す国だったが、2000年代の高度経済成長の時代は、国外移住を選ぶ人の数が減っていた。それが再び増加に転じたのが2018年だった。中国当局による社会の管理がきつくなったのが要因の一つだった。

共産主義体制に順応してきた中国人にさえ、近年の権力の硬直化は目に余るものだった。2022年から東京で暮らす上海出身のカイシュエン(仮名、29)は、「東京在住の中国人の大半は、自分と同じで政治運動に関心がない」と言う。

オーストラリアのメルボルンに留学した彼女は、中国に帰国した後、TikTokを運営する中国企業バイトダンスに就職した。給料はよく、スピード出世できるチャンスもあった。だが、すべてが新型コロナウイルス感染症のせいで一変した。

「さすがに上海ほどの都市では、住民の自由は守られるだろうと上流階級の人はたかをくくっていたんです。でも、ロックダウンがあって、私の両親も『ここは生活に適していない』と言い出しました。国外に脱出するか、あるいは緊急時に使える脱出口を確保しておくべきだという意味です」

カイシュエンの仕事も政治の影響を受けた。

「アニメと漫画が専門のプラットフォームで仕事をしていたのですが、規則がどんどん厳しくなりました」

検閲のせいで独創的なプロジェクトの数々がお蔵入りになり、出世できるチャンスもしぼんでいった。カイシュエンは、日系企業の中国支社に転職し、その後、その会社で日本への転勤を願い出た。

「日本でもらえる給料は、バイトダンスの頃の半分ほどですが、いつクビになるかわからない不安とは無縁でいられます。そこが中国に残った友人たちとは異なるところです。いま、中国のインターネット業界は修羅場ですからね」

2021年のデジタル・プラットフォーム事業者に対する規制強化は、中国のインターネット業界にとって手痛いものとなった。アリババのCEOだったあのジャック・マーも、その率直なもの言いがあだとなり、当局に目をつけられて、中国を離れざるをえなくなった。時代の寵児だった経営者が、中国、日本、アジアの国々を行き来しながら目立たないように生活をしているという。

カイシュエンにとって、移住先に東京を選ぶのは当たり前だった。「上海から2時間で行けて、時差も1時間しかないですから」(続く)

彼ら中国人にとって、日本への移住は距離や安定した職場環境以外にもさまざまなメリットがある。第2回では、東京での暮らしぶりと、彼らが経験したここ数年の「中国の急変」について聞いた。

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一人旅はどうなる?隣の中華人民共和国はどうなる?

2024-10-22 15:18:08 | おっさんの中国一人旅終了?に伴って、もっと日本を旅します。

30度以上の所ではとてもバックパック歩き旅は無理!3月から6月の旅ですが去年はセッティングした時の天候に嫌われオジャン、今年は椎間板ヘルニアで・・・。確実に体は劣化してる?、これからの旅筋を再構築しなければ!!

7月26日偵察がてらに三角山まで、駐車場には一台の車もいません回れ右で帰ります。

 札幌近辺森の遊歩道は閉鎖の繰り返し。

 

8月18日(日)快晴 膵臓嚢胞の定期検査も変わりなし、市内南の空沼岳、山が大きく休日はそれなりに人が入るので空沼の森歩きを!車で行けば自由度がありますがそれでは旅感覚が・・・。

6:26のバス・地下鉄7:15真駒内発空沼登山口行(土日運行)。おにぎり一個と卵焼き2切れに行動食、クマよけ4道具に雨具・防寒具。地下鉄やバスで読む本(黒岩重吾「聖徳太子」)本読み眼鏡(これが・・・)。

 登山口までは私一人!最高!!(来年3月で廃止、何なのだろう・・)

 7:53やはり林道入り口には先発が

ここは支笏洞爺国立公園内? 

10分ほどの林道、終点は5,6年?前に流されたまま、登山届を小屋で記帳して8:18

笹がりしてない⁉ラジオ音量

上げ(すぐにまともな登山道に)。

10:18万計沼 

右赤屋根が万計山荘。

何とか登れそうで・・、 

オ!ここも!敢えてリスクを冒すこともないと。

ここまでなら13時過ぎ一つ手前 空沼二股(歩きで30分?)からのバスに乗れると予定変更!ササッと食事済ませ2時間半でバス停まで!

下山を少し急いで12時半過ぎに登山口バス停!バス停時刻見ると13:45バスここから!? (1日2本でした)1時間以上あるので国道筋の常盤小学校まで約5㌔歩きます!(途中迎えのバスとすれ違い)。

小学校前のバス停で登山時の余計なものをザックに詰め替えてると、時刻より早く?バス到着。慌ててバスに乗り込みます。次の芸森前では沢山の乗客、慌てて乗ったのでザックの整理です。

真駒内駅到着で地下鉄、電車の中で本読み、と・・・、メガネが!(あのバス停に!、100円ショップの眼鏡ではありません!)、次自衛隊前で下車、戻ります。

バス停に眼鏡ケースはありません!ではバスの中?戻りのバスで運転手さんに営業所の電話番号を聞き下車後問合せます、出てきたらと携帯番号伝えて期待します。

連絡はありません!なら・・・、急いで食事した時の山荘ベランダ・・・。山荘を守る会には忘れ物の届けがあったらとメールしましたが・・。

 

翌週8月25日(日)山荘へ、バス、電車は敬老パスなので・・・。山荘の中に・・・。ほかの眼鏡ケースはあったのですが!フム・・(痛いな~です)。

帰りは登山口13:45、時間があるので往復1時間で次の真簾の沼まで足を延ばして戻ります。

 

一週間前のバスに乗って、最後に下車しダメもとで運転手さんに事情を話すと、運転手さん「営業所に問い合わせてみましょう」「眼鏡ケースがあったそうですよ❕、ただ路線が違いますけど、今は豊平警察署の方へ物は移ってるそうです」やった!(絶対俺のだ!)。

その足で地下鉄途中下車、警察へ、今日は日曜日、保管庫は開かない!翌日無事手元に(諦めない気持ちが通じたのでしょうか・!何に?)。一件楽着(ケースにしっかり名前、携帯番号書き入れます)。。

 

三角山熊のその後 9月8日(日)快晴、三角山遊歩道の閉鎖も解けたので久しぶりに、でも奥三角縦走の一人歩きはパス。家族ずれも沢山いて・・。  

9月12日この母クマは箱わなにて捕獲(8日は安全だったのでしょうか?)、駆除されましたが現在2匹の子熊がこの区域で生息しています(遊歩道定点カメラにて夜間確認)。これが所謂野生動物との共生の現実!人的被害が起こらないことを祈るだけです。

 

9月29日(日)快晴、クマ情報もないのでブドウ偵察もかね手稲山北尾根へ(札幌近辺の山はビクビクか、無関心を・・)。日曜日ですが会った人は3人?、いいコースですが。

   羊蹄まで見えます。山ブドウはクマに食べられた?後でした。

 

10月14日(スポーツの日)空沼へは近頃山頂まで行ってません⁈、で前回2回のケジメも兼ね?今日は山頂まで往復8時間?、11:30私の予定通りで山頂 札幌岳縦走路に羊蹄。

空沼二股16:10のバス乗車41,871歩の〆登山。

 

定山渓奥の豊平峡へOB会行事の偵察でバス旅9月6日(金)。

路線バスが手前の豊平峡温泉まで、そこから5キロ弱歩くと豊平峡ダムへの電気自動車乗り場、10分ほどでダムサイト。10月下旬は紅葉シーズンで賑わいます。

 平日ですが誰も歩いていません、時折車が通ります。ここもクマ出没、カーブで見通し悪い時は指笛で(熊よけ用意なし!)。

駐車場に車3台     

また歩いて温泉まで バス往復・温泉入浴・名物カレーセットで3,000円。

温泉は平日なのに沢山の人、名物カレーは「セットの方はこの中からで!」、帰り小金湯温泉立ち寄り湯の方が・・・。

  

バスで来る人は4,5人インバウンド客?

OB会行事は取りやめました!!

 

9月18日は中秋の名月 野花とススキ、団子をお月様へ 

 

10月10日(木)山ブドウ取り入れ?例のブドウの収穫です。この日は7㌔ほど(かみさんのお友達が調味料に使いたいとで1㌔おすそ分け) もう少しと翌日は4㌔ほど。ジャムにジュース etcジャムはそこそこ人気ですがジュースはみな敬遠(栄養価あるかと・・)。

秋の楽しみ見つけました!!

 

お隣中国、経済がおかしくなっています、共産党は株式のてこ入れとして金融緩和、人々は住宅から株式へと遅れまいと、地方政府の負債は大量の国債や地方債で乗り切れるでしょうか。問題は何も解決していないようですが。

中国共産党 自ら変われないだろうな~(先祖がえりはできる?)、中国の人達が中国共産党を変えることは無理だろうな~・・・。

 

そして今のアメリカの政治状況、日本も同じような状況?(目くそ鼻くそという?)、三だけ主義という言葉があるそうです「自分だけ、お金だけ、今だけ」

結果が中国共産党の冒険主義と、対抗する日本の社会傾向。冷静に対応してもらいたいものですが・・・。

 

ダイヤモンドオンライン 2024.9.24 6:00 真壁昭夫:多摩大学特別招聘教授 今週のキーワード

中国の年金がヤバイ!「建国以来の大改革」でも不安が消えないワケ

中国政府は、退職年齢(定年)の引き上げを決めた。男性は60歳から63歳へ、女性労働者は50歳から55歳に、女性のホワイトカラーは55歳から58歳へ、段階的に引き上げる。主な狙いは、年金の財源確保だ。定年引き上げとセットで社会保険料の最低支払期間を延長する。1960年、中国の平均寿命は約44歳だったが、2021年には78歳となった。一人っ子政策による深刻な少子高齢化問題を解決するためにも、建国以来、初となる本格的な社会保障制度の改革に迫られたわけだ。しかし、不動産バブル崩壊による足元の不況に加えて、中国ならではの「ある死角」が、改革の行く手を阻むだろう。(多摩大学特別招聘教授 真壁昭夫)

年金の財源が足りない!中国で「定年」を引き上げへ

9月13日、中国政府は、法律で定めた退職年齢(定年)を段階的に引き上げることを決めた。主な狙いの一つは、年金財政の逼迫(ひっぱく)への対応とみられる。中国でも人口減少、少子高齢化が進み、社会保障制度など、さまざまなシステムの限界が露呈し始めている。今後、中国政府はあらゆる対応策を実行する必要がありそうだ。

1970年代末以降、中国政府は食料の安定供給と社会平和を維持するため、人為的に人口の増加を抑えた。それが、「一人っ子政策」である。政策は2016年に廃止されたものの、少子高齢化は止まる気配がない。人口に占める高齢者の割合は、主要国のうち最速のペースで上昇している。

今回の定年引き上げが、本当に中国社会の安定につながるかどうかは不透明だ。その理由の一つは、中国の戸籍制度にある。中国は農部と都市部で戸籍を分けて管理してきた。社会保障の受給内容などは戸籍にひも付いている。そのため、都市部と農村部の格差は一段と拡大した。加えて今は、不動産バブル崩壊による不良債権問題が深刻化している。人々の節約志向は高まり、デフレが進行しつつある。

社会の安定した生活を支える仕組みが未整備なまま、働く人の定年を延長すると、若年層へしわ寄せが波及する恐れが高い。定年の引き上げと同時に、戸籍など社会システムの問題を解決することが必要だろう。それができないと、人々の不安心理を増幅させることにもなりかねない。

3~5年間の定年引き上げと社会保険料の最低支払期間を延長

中国政府は社会保障制度に関する二つの内容を発表した。一つ目は、退職する年齢の延長である。現在の中国の定年制度は1950年代に確立された。これまでの規則では、都市部の男性は60歳で退職して年金を受け取ることができた。女性の場合、工場労働者などは50歳、幹部職(ホワイトカラー)の人は55歳が定年だった。

今回、全国人民代表大会(全人代)常務委員会は、男性の定年を60歳から63歳、非幹部の女性は50歳から55歳、幹部の女性は55歳から58歳に引き上げることを承認した。2025年から、10~12年程度の時間をかけて段階的に引き上げ、15年後に完了する方針だ。建国以来、定年の引き上げは初と報じられている。

二つ目に、中国政府は年金の受け取りに必要な保険料の最低支払期間を延長する。現在の最低期間は15年間だ。30年から段階的に期間を延長し、20年間の支払いが必要になるよう改革を進める。年金の最低支払期間を満了した人は、最大で3年間の早期退職が認められるという。

二つの施策により、中国は年金財源の確保などを目指している。その背景にある要因の一つは、急激な高齢化の加速だろう。1960年、中国の平均寿命は約44歳だった。それが2021年の時点で78歳に延びた。これからも、医療技術の向上などにより平均寿命は延びるだろう。その分、長い期間就業できる人も増えるが、定年の引き上げは遅れた。

実は21年3月にも中国政府は、現実と制度との乖離(かいり)を修正するため、定年を段階的に引き上げる方針を出した。が、実行は難しかった。定年引き上げによって年金の受給時期が遅れ、ベネフィットが減少するという国民の不満が多かったようだ。

その後、不動産バブル崩壊による土地の譲渡益減少などで、地方政府の財政が一段と悪化した。中国全体で社会保障制度の持続性は低下したとみられる。今後10年間で、現在50~60歳の約3億人が退職するとの推計もある。中国科学院は、35年までに公的年金は資金不足に陥ると予想した。中国政府は社会保障制度を維持し、経済社会の安定を保つため、定年の引き上げや年金の最低支払期間を延長せざるを得なくなったのだろう。

子ども産み育てることは難しいと考える人が増えている

中国の人口問題の原因の一つは、過去の一人っ子政策などの人口政策である。開始時期には諸説あるが、1979年から中国政府は主に都市部で、1組の夫婦がもうける子どもの数を1人に制限した。当該政策の背景には、食料供給への懸念があった。

振り返ると58年から中国は、「大躍進」と呼ばれる農業・工業の生産促進策を実施した。当時の中国は、労働力を大量に投入して短期間で生産量を増大し、英国を上回る経済を目指して急速に農地の開墾などを進めた。しかしその結果、農地は荒廃し飢饉(ききん)が発生し、経済と社会は大きく混乱した。大躍進の責任を巡る権力闘争は激化し、66年から「文化大革命」が起きた。

その後76年に、文化大革命は終焉(しゅうえん)した。食料供給が安定し始めると人口は急増し、食料不足の懸念が再燃した。こうして、鄧小平氏は一人っ子政策を開始し、2016年になるまで中国はこの政策を続けた。

00年代以降、工業化が進んで所得水準が高まると、都市部での住宅取得、教育費の増加、女性の社会進出などもあり少子化は加速した。国際連合の世界人口推計によると、21年7月の14.26億人をピークに中国の人口は減少に転じた。22年、1人の女性が産む子どもの人数を示す、合計特殊出生率は1.09に低下した。

高齢化も加速している。01年に中国は高齢化社会(総人口に占める65歳以上の割合が7%超)を迎えた。25年に中国は高齢社会(同14%超)、36年に超高齢社会(同21%超)を迎えると予想されている。これは、わが国を上回るスピードだ。

近年、中国政府は出産の増加を奨励しているが、人々の生き方は簡単には変えられない。むしろ、政府による統制、コロナ禍の発生による都市封鎖、不動産バブル崩壊による経済環境の悪化などで、子どもを産み育てることは難しいと考える人が増えている。若年層の失業率も上昇傾向にあり、結婚して家庭を持つこと以前に、目先の自分の生活で手がいっぱいと考える若者が増加しているとみられる。

農村部と都市部で戸籍が別なままでは格差拡大し社会不安も増大か

今回の定年引き上げで、中国の社会保障制度の持続性がすぐに高まるとは考えにくい。最も重要なポイントは、戸籍制度にある。中国では、農村部と都市部で戸籍制度が異なる。

1958年に中国政府は戸籍登記条例を制定し、出生地と食料の配給とをひも付けた。飢餓に苦しむ農村部の住民が、都市部に流入するのを防ぐ意図があるとみられている。農村戸籍と都市戸籍とが別々なまま定年を引き上げても、就職や社会保障制度を含めた格差が是正されることは難しい。

それに加えて中国経済は、不動産バブルの崩壊により個人消費は停滞しデフレ懸念が高まっている。国有・国営企業を中心に過剰な生産能力が積み上がる一方で、IT先端分野では民間企業への規制が強化された。

事業環境が厳しさを増す中、企業は高齢者の雇用を延長しなければならなくなる。それは人件費の増大につながり、企業経営者の採用意欲をそぐはずだ。労働市場でのミスマッチも増えると予想される。若年層を取り巻く雇用・所得環境の厳しさは増し、個人消費や設備投資の下振れリスクが上昇する可能性は否定できない。

戸籍制度の本格的な改革をせず、定年だけを引き上げると、地域、世代間の格差問題が深刻化する恐れは高まるだろう。その結果、中国全体で社会保障制度を適正に維持することは難しくなる。

中国政府も、そうしたリスクは認識しているようだ。近年、政府は都市の人口規模に応じて戸籍制度の緩和・撤廃を進める方針を繰り返し示している。しかし、改革は一筋縄にはいかない。農村戸籍の場合、農地の利用が認められているため戸籍改革の前に土地改革が必要との指摘もある。

不動産バブルが崩壊して中国の経済メカニズムは限界を迎えつつある。隠れ債務問題など、地方政府の財政悪化も深刻だ。土地や戸籍の制度改革、不良債権処理の遅れなどが続くと、徐々に中国の国力が低下することも想定される。

 

BUSINESS INSIDER Sep. 27, 2024, 07:15 AM  国際

中国のスタートアップ企業が5年で98%減「もう会社設立する意味なくなった」と起業家ら

このところの中国経済の衰退ぶりは、スタートアップ企業の数だけをみても如実に示されている。

過去5年で新興企業がほぼ消滅した。その理由について英紙フィナンシャル・タイムズは、「習近平指導部による政治的、経済的圧力によりベンチャーキャピタル(VC)の資金が枯渇し、新規企業設立が劇的に減少した」と伝えた。

フィナンシャル・タイムズ紙はこのほど、「中国はいかにして民間部門を“締め付け”てきたか」という見出しで、長文の記事を掲載。中国の情報提供会社「IT桔子」による驚愕のデータを紹介した。それによると、ベンチャーキャピタルへの投資がピークだった2018年には中国国内で5万1302社の新興企業が設立されたが、2023年までにその数は98%減の1202社にまで落ち込み、今年はさらに減少する見込みだという。

ロンドン・スクール・オブ・エコノミクスのケユ・ジン准教授は同紙に、「スタートアップの分野は中国で起業家精神を刺激する上で極めて重要だった」とし、その上で、「世界投資の流出と中国企業の評価額​​の大幅な下落は、国のイノベーション推進に悪影響を及ぼしている」と警告した。

低迷する中国経済

この分野の危機は、習近平体制の「ゼロ・コロナ」政策により長引いた新型コロナウイルスよるロックダウンや、不動産バブルの崩壊、株式市場の停滞に見舞われた中国経済の減速を反映している部分もあるが、米国との緊張が高まる中で西側投資家の大部分が撤退したことも大きく影響した。

だが、これは習近平国家主席による政治判断の結果でもあると同紙は分析。中国共産党に独占的とみなされたり、党の価値観にそぐわないとみなされる新興企業などへの取り締まりや、経済界を巻き込んだ腐敗一掃運動の広がりなどは民間企業の環境を劇的に変えてきた。

2022年発行の暴露本『私が陥った中国バブルの罠 レッド・ルーレット: 中国の富・権力・腐敗・報復の内幕』の著者で中国の元不動産王デズモンド・シャム(沈棟)氏は、共産党が「民間部門を締め付けてきた」と訴える。

「成功した起業家は厳しく監視され、海外に資金を移すことができず、取引や発言が精査される」と指摘。つまるところ、当局の「彼らが稼いだカネは国のカネ」との態度が起業家の意欲を削いだと強調する。

香港出身で現在は英国在住のシャム氏が記した同著は世界的に注目を集めた。中国で富を極めたシャム氏は2017年、元妻で共同経営者が中国で突然、同僚3人と共に姿を消し、当局に監禁されたことを知る。その消息は現在も不明で、一代で財を築いた起業家たちを待ち受けるのは当局による〝粛清〟だと、実例をもとに暴露した。

例えば、アリババのジャック・マー(馬雲)氏やテンセントのポニー・マー(馬化騰)氏のような中国を代表する起業家たちもその例外ではない。両マー氏が創業したそれぞれの企業の価値は、2020年第4四半期までに合わせて1.5兆ドル(約216兆円)にも達した。 ところが、2020年11月に状況は一変した。中国政府はアリババから分離した金融関連会社アントグループのIPOを、株式の取引開始予定日のわずか2日前に異例の中止を発表。

ジャック・マー氏は当局に「監督面接」と呼ばれる取り締まりを受け、ハイテク分野へのより広範な取り締まりが開始され、いわゆる「中国リスク」が浮き彫りになった。

当局による「富裕層締め付け」を避けるため、ポニー・マー氏は習体制への恭順を示し、数千億円単位の巨額の寄付や慈善事業に協力をしてきた。それは自身の身を守るためでもあるとされる。 フィナンシャル・タイムズ紙によると、2020年以降、起業家たちを活気づけた楽観主義は体系的に侵食されてきた。

「もはや会社を設立する意味などなくなった」と上海のある起業家は憤り、「なぜリスクを負わなければならないのか。すでにこの5年、スタートアップは失敗してしまった」と付け加えた。

アリババのジャック・マー氏 shutterstock

 

 

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私の大雪⁉、よろける?中国共産党。

2024-07-14 14:25:36 | おっさんの中国一人旅終了?に伴って、もっと日本を旅します。

久しぶりの投稿になりました。

先日7月11,12日で大雪旭岳単独行

2月19日春スキーの後 名残り雪の除雪、3月5日?横着こいて・・、腰をひねったようです。

湿布でもしておこうと、すぐ近くの外科クリニックへ、例によってレントゲン、で先生の所見「椎間板ヘルニアですね、MRIで精密検査した方が・・」「今医療センター係ってるので・・・」「じゃ、わたしの方から・・」

洗面での前かがみも出来ず、ベットでの寝返りも・・(激痛で崩れます!オイオイ!どうなるんだ状態)

医療っセンターでの受診は4月12日、早くならないかとお願いで4月3日で、ただ待つのも でネットの自宅でできるストレッチ見つけ。その効果?受診時は幾分回復、15日MRI、結果今度は脊椎狭窄症!オイオイです。

こんな形でこの先・・・。良くなってるのを実感して、クリニックでの電気リハビリ(10分で?)、自宅ストレッチ、加えて温泉療法(過って利用していた郊外の小金湯温泉)敬老パス使えます(市内)、バス・地下鉄・バスで2時間弱。平日用事あるわけでなく!ミニバス旅(本読みや乗客観察)結構楽しめます。

松の湯の平日はお客も少なく、洗い場でストレッチ(帰りのバスまで1時間半)、週一から二で(気分転換にも)、一番効果あったかも!。

       

私の松の湯です。

   

  帰りはススキ野までバス で街歩きもあり。

2か月ほどで体調も7、8割回復?、夏の大雪行きを目標に。

 

5月31日 街中を前田森林公園まで(藤の花鑑賞を兼ね、帰りは敬老パス!)17,000歩。なにせ山はクマだらけ状態。

     

 

6月に入って長歩きトレーニング、去年までの三角山は親子ぐまの徘徊(2年前?の取り逃がした親子?)で奥三角までの縦走は控えます(大倉山への山菜取りも一度だけ)。2日、23日で三角山往復2万歩。

  

7月に入ってとうとう遊歩道の閉鎖、犠牲者が出ないと・・・、今の市長さんでは結論出せない?。

     

今年の大雪行き、治ったようでも・・、で縦走は控えて、2年前 孫と行った裾合い、裏旭からのワンウエイ。

 前回孫のデータ?

裾合いのチングルマに狙いをつけると10日前後、天気の2週間予報、3連休の人出を避けると11,12日、もちろん前泊はテント。問題は往復の足、結果は車 下道3時間半?(富良野の花街道?横目で)。

さあ出発!!

10時過ぎ余裕をもって早めの出発、オッと登山靴置いてけぼり! で家の周り一回りして、江別、岩見沢、三笠から桂沢ダム、三段の滝、富良野。町から北の峰のスキー場 便所・自宅からのお弁当タイム13:07

北美瑛から忠別ダムへショートカット 忠別ダム 複合ダムです。

3時過ぎ旭岳野営場 一人一泊500円(これ位が当たり前?)

テント設営 オ!何と蚊の歓迎!持ってきた蚊取り線香2か所炊きで。

一休みして向かいのYH白樺荘の温泉へ行ったのですが、丁度混んでてお湯が足りない??、ソオリーです。少し下って湧駒荘向かいの・・、汗かいてるわけでないので温泉なし!

サイト地で外人さんとすれ違います、「where?」「ベルギー!」「オ!ブラッセル」「オ イエス!」挨拶です。

彼女 今日同じコースを回ったような?。高山植物が素晴らしかったと!

時間できたので テントで本読み(黒岩重吾 聖徳太子)こんな時間が好き。

夕食取り掛かります、パックご飯にレトルトカレー(一緒に温めます)、今回初めて焼酎(父の日のプレゼント)を少し持参、お湯割りです。

 完食後で晩酌?

寝る前の便所、彼女便所横のWi-Fi場所でスマホいじってます。一声 私の携帯番号を教えて「困った時に知らせな」(通じたかな~、連絡ないから・・・)、中国を回っていた時も若い女性が一人バックパックしてるのを見かけましたが、実にアクティブ!

明日の為に早めにシュラフの中へ、遅く入ってきたグループさんの話声が・・・、ムニャムニャ。

12時過ぎ?お便所タイム、さらに4時過ぎも、こちらは周りを起こさないように・・・。夜半にはテント打つ雨音 ムニャムニャ。

 

山はガスってます、予報は昼頃からにわか雨(午前中勝負)。

朝食はインスタントラーメン(玉ねぎ・ソーセージ入り)

ロープウエイ始発は6時半、テントの中は空にして・・・、オッと 6時過ぎてます。

ザックの中 雨具・薄い防寒ダウン・スパッツ・軽アイゼン・タオル・クマよけ鈴 呼子・ラジオ・ヘッドランプ・ツエルトポンチョ・行動食。

オッ、入口まで人があふれて!  

 ビジターセンターの駐車場今年から有料 で閑散。

折り返し運行で 姿見駅 気温10.6度。

スパッツに上雨具でGO!7:06 

 チングルマ 手前は終わって今は奥で。

   

先行するシニア女性お二人、しばらくして追い越しで一声「リーダーは寄り添って!」、離れると後ろの人は以上に疲れます。「今日はお花畑どんぴしゃりですよ」「そう思って、天気は?」「昼頃から雨予報」「お昼までに戻ろうかと」「ゆっくりで大丈夫!」、足元はウオーキングシューズ⁉、お花畑までつかず離れず。

 裾合い過ぎてチングルマ群落に近付くと登山道整備も追いつかない・・・。

 どんぴしゃり!

天気が良ければ  お二人にこの2019年の写真をお見せして、「またいらっしゃいと!言ってますよ」と、ここまで。

中岳温泉へ、ガスが深くなります  リュウキンカ

中岳温泉  行きかう人も少なく この天気も最高。。

温泉から登って尾根に上がるのですが、体が温まりません、尾根に入ると風も強くなります。

装備を整えます、下雨具・インナー用に防寒ダウン。

盛んに砂防工事しています、この沢は中岳温泉に・・・。 

同年輩?の人が下りてきます、昨日は白雲泊まりと「報道で、定員オーバーで足も延ばせないとか!」「報道のおかげでみんな避けたり、テント泊りで定員以内、快適でしたよ」「もう73で今年が最後かと言ったら、何言ってる、80までだよと先輩からハッパ食らいましたよ!」「お互い頑張りましょう!」

 風強く ガスの間からお鉢がわずかに。行動食(バターロール・チーズ・はちみつレモン)

 

裏旭に向かって・・、足が重い、体が温まらないような・・(これ進むと低体温症?)

向いから同年輩の方これを眺めて 待ってるのになかなか上がってきません 呟きます「中にピンクの花あれば・・・」

 納得⁈笑了。

裏旭のサイト場、携帯トイレブースが(今までどうしてたのかな~、私ここの経験ありません)

 

あとOneピッチ、行動食、簡易アイゼン装着で雪渓に。雪渓終わったところで上から10人以上のツアー客、ハングル、「anyonnhaseyo!」「anyonnhaseyo!」エール交換。それにしても昼過ぎ このパーティこの天気の中どこまで⁈(先頭はガイドの様でしたが)。

 12:33旭岳山頂、他1名。

この下山 前回からアイゼン付けたままで 

下りきった所で(山が荒れるとひんしゅくかいます)外した途端ベテランパーティの前でバランス崩し尻もち!、笑ってごまかします。

14:03姿見の池 

14:21帰着 

14:30ロープウエイ発車前突然の雨 

帰った野営場、雨の中撤収   

帰りも同じ道で三笠から高速で帰宅します、時間も3時過ぎてるし運転もあるので温泉はパスします。

富良野から三笠までなかなか元気のいい車列、必死でついて眠気なし、後は自宅近くのインター(出口混雑で20分ほど)

大雪花の旅終了!来年はどのコースに・・・。

 

習近平への「忖度、阿り、諂い」、誰でもない彼自身が作り上げた状況、身を引かなければ崩壊へと。その先に起こる事を想像し目を背けないで。

従命利君、為之順 (命に従いて君を利する、之を順と為 し) 従命病訓、為之諛 (命に従いて君を病ましむる、之を諛 と為し) 逆命利君、謂之忠 (命に逆らいて君を利する、之を忠と 謂い) 逆命病君、謂之乱 (命に逆らいて君を病ましむる、之を 乱と謂う)

 

ダイヤモンドオンライン 2024.6.20 8:00 柯 隆:東京財団政策研究所主席研究員 ニュースな本

意味が分かるとドン引きする…中国人が庶民を「ニラ」にたとえる残酷な理由

習政権による民営企業への締め付けが強くなり、中国では経済成長の失速に一層拍車がかかっている。金融市場は国有銀行によって独占されており、担保資産を有さない零細企業は違法な地下銀行に頼らざるを得ない状況で、零細企業の新たな資金調達先や一般家計の手軽な投資先として、ネットファイナンスが注目を集めているという。しかし、ルール整備が追いつかず、詐欺やトラブルも多発しているようで……。※本稿は、柯隆『中国不動産バブル』(文春新書)の一部を抜粋・編集したものです。

「繰り返し収穫できる韮のようにコスパがいい」搾取されるだけの低所得層

この社会では富が下から上へ吸い上げられるスピードが予想以上に速い。中国の消費を牽引し支えてきたのは一握りの富裕層と中間所得層である。低所得層は搾取されるばかりで、なすすべはない。清華大学の歴史学者である秦輝教授は、中国経済にとっての比較優位は低人権の優位であると指摘している。経済開発において人権を無視できるため、あり得ない低賃金を実現でき、中国は世界の工場になれたということだ。

中国では庶民のことを野菜の「韮(にら)」と揶揄することが多い。韮は収穫するとき、根元を残して切って出荷するが、しばらくすると新芽が出てくるので何回も収穫できる。効率がいいという点で、中国の庶民は韮とよく似ているのだ。

習近平政権が誕生したころ、10年前の中国の大都市はネオンが輝き、高級レストラン前には外国製の高級車がずらりと並び、贅沢三昧の食事を楽しむ高級幹部と会社経営者たちで賑わっていた。10人1卓の食事は飲み物込みで安くても数千人民元、高い場合は数万、数十万人民元も珍しくない。当時の為替レートで考えると、数十万人民元は数百万円になるので、日本の接待ではありえない金額だ。中国の会社経営者からすれば、数十万人民元でそれなりのビジネスの商談が決まると考えれば安いものなのだろう。

むろん、庶民はこんな贅沢な生活とは無縁である。中国の農家のエンゲル係数(食費÷消費支出)は依然50%以上である。都市部の住民の平均エンゲル係数も40%以上だ。2023年10月に亡くなった李克強前首相は在任中の記者会見で、中国には月収が1000元前後の人口が6億人存在すると述べたことがある。習政権は共同富裕を提唱し、貧困はすでに撲滅したと豪語しているが、少なくとも世界銀行と国連の基準では、中国の貧困問題はまだ深刻な状況にあると言っていい。

コロナ禍は中国社会に影を落とし、中国人の消費行動も大きく変化している。中小零細企業は相次いで倒産し、大手不動産デベロッパーはデフォルトを起こし、中国経済を牽引するエンジンが失速してしまった。最近の消費者物価指数はマイナス推移となり、内需が大きく落ち込んでいる。経済成長の失速に拍車をかけているのは、習政権による民営企業への締め付けの強化である。

同時に反スパイ法が改正・施行され、外国企業は中国にある工場をほかの新興国へ移転している。これらの動きのいずれもが、失業者を増やすことにつながっている。コロナ後、日本にはインバウンドの外国人観光客が戻ってきているが、中国人観光客については思ったより戻ってきていない。多くの中国人は消費より家計を守る貯蓄性向を高めている。

零細企業の資金調達は身近な人からの借金か地下銀行が主

中国人の投資行動の特殊性について説明しよう。中国の金融市場は国有銀行によって独占されている。民間のプライベートセクターには旺盛な資金需要があるが、よほど強い担保資産を持っていなければ、国有銀行から融資を受けることができない。多くの民営企業は「自己資金」によって起業する。民営企業の自己資金とは、自らの蓄えと、親戚や友人からの借金である。

日本人は一般的に親戚や友人同士の間でお金の貸し借りをしないが、中国では盛んにおこなわれている。そのぶんトラブルも多いが、ビジネスの助けにもなる。とくに民営企業の場合は私的に投資を受け入れることが多い。

原材料の仕入れや従業員のボーナス支給などで大量の現金が必要になった場合は、往々にして地下銀行からお金を調達せざるを得ない。むろん中国では、地下銀行は違法な存在だが、中小零細企業の資金需要に国有銀行が応えないため、地下銀行は必要不可欠な存在となっている。

中国で、地下銀行がもっとも発達しているのは、民営の小規模製造業が多い浙江省や福建省などの沿海地域である。一般的に地下銀行は地域を跨いで大きく成長する可能性が低い。貸し倒れのリスクを管理するため、地域密着型でなければならないからだ。地域密着型で商売をすると、お金を借りに来るのはたいてい顔見知りの中小企業の経営者になる。お金を借りる経営者も、期日通りに返済しないと地域での名声に傷がつくので、よほどのことがなければ貸し倒れが起きない。

タイやインドなどの新興国でもマイクロファイナンスが盛んであるが、中国ほど小規模製造業が成長していない。例えばスリランカでは、農業関連のマイクロファイナンスが盛んに行われている。主に穀物の種の仕入れ、化学肥料と農薬を購入するために、農民はマイクロファイナンスを利用して資金を調達する。

中国では一部の民営企業がキャッシュフロー管理に成功した。吉利やBYDなどの自動車メーカー、アリババやテンセントなどのビッグテック企業、滴滴出行(配車アプリ)、新東方(進学塾)などは目覚ましい成長を成し遂げた。これらの民営企業が成功した背景には、厳格なキャッシュフロー管理に加え、国有企業との競争を避けてニッチなビジネスに専念したこと、巨大な国内マーケットに立脚していることなどがある。

収益性と安全性がネックとなりくすぶる中国の投資需要

中国人のお金の貸し借りについて、近年大きな変化がみられる。従来は地域密着型がほとんどだったが、2000年代に入ると、インターネットを介して資金の融通が行われるようになった。P2Pと呼ばれるネットファイナンスである。P2Pは2010年代以降に急成長を成し遂げた。その背景には、旺盛な資金需要、投資意欲の強い個人、中央銀行の金融引き締め政策、インターネットの普及などがある。

問題は借り手の資格審査がきちんと行われていないため、詐欺などのトラブルも多発していることだ。借り手の資質に加えて、P2Pサービスを提供するプラットフォーマー企業の資質も問われはじめている。もともと中国では金融市場が開放されておらず、金融サービス業への参入は厳しく規制されている。しかし、インターネットというものの特殊性と借り手企業の旺盛な資金需要に加え、一般家計の投資意欲も強いため、P2Pを中心としてネットファイナンスは急成長した。それに対する監督とルール化が追いつかず、トラブルが多発するようになった。

コロナ禍を経て、中国では貯蓄性向が高まり、投資需要が盛んになっている。しかし、安心して投資できる金融商品が少ないため、中国人の巨額の貯蓄はマグマのようにうねりながら右往左往している。国有銀行を介する金融仲介は非効率であるため、中国における資金配分は極端に効率が悪い。家計の投資行動は、収益性、安全性と流動性のバランスを取りながら、ポートフォリオを最適化すると思われる。

日本人は安全性と流動性を大事にする傾向が強いように思われるが、中国人は収益を最大化しようとする傾向が強い。収益性を大事にしすぎるあまり、リスク管理が粗末になる傾向がある。証券投資がその例だが、不動産投資も同じである。不動産バブルの崩壊は、不動産投資を行っている家庭にとっては悪夢となるだろう。

なぜ中国人はリスク管理を粗末にしてまで利益を最大化しようとするのか。中国人が欲張りだからといわれると、そうかもしれないが、これまでの成功体験が背景にあるのかもしれない。この30年間、中国は奇跡的な経済成長を成し遂げ大成功した。そのため中国人は、将来に対して無意識のうちに楽観的になっている。成長するのが当たり前であり、成長が鈍化するのは一時的なことに過ぎないと思っているのだ。将来を見通すバランス感覚に著しく欠けているといえよう。

書影『中国不動産バブル』(文春新書)『中国不動産バブル』(文春新書)柯隆 著

 

 

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今シーズンは1回で終了?なぜ台湾にこだわるのか??

2024-02-19 18:04:08 | おっさんの中国一人旅終了?に伴って、もっと日本を旅します。

2月19日 曇り 最高気温11度、春節は10日でした。

ヘルニア手術の術後養生もあって年末年始のスキーは控えてました、先週の降雪明け連休は競技会が入って肝心の女子大回転コースに制限かかって断念(天気・コースコンディション絶好だったのに)。

結果昨日2月の春スキーとなりました(シーズン終了?)。真駒内の屋外スケートリンクは今年も設備整備?で休止(5年近くこの状態)、これで冬のオリンピックを・・・。

テイネ今年のリフト料金、シニア4時間券4,200円(値上げの為の時間延長?)、去年2時間3,100円でも・・・。

前日日曜日の晴天をわざわざ避けて、9時前GO。

道路は路面出ていて、なんなく聖火台駐車場。

雪は緩んだまま(老人向け!)、コースも整備され、人もいなく・・。

GO!GO!  リフトゴンドラ乗り継いでテイネ頂上へ。

ところが    次のオリンピアゾーン12時ころの様子(10時の時点より増えていますが)。

学校のスキー学習が重なった!?(スキー場も受け入れ考えないと子供が・・ マ、ここは通過点!)。

ここリフト御同乗の同年代の人と「今日はスキー学習が重なってますね!」「イヤー、ハイランドのリフト  強風で止まってるので、降りてきたんですけど・・」

え!、ハイランドリフト止まってる!券買うときに言ってくれよ!!、どこで・・・。取り敢えずゴンドラ乗ってハイランドへ。2021・1・15撮影

4時間券買ってここまで来て・・・。動いてるリフトで壁の下まで行って・・・。 

 先達足跡!よし!この壁の上まで!

スキー担いで雪山登山?(雪はそこそこ圧雪され、今日の気温 気持ちよくスッテップ踏めます)。

夏場何度も登ってる同じルート、いい汗かきそう!?、4時間券 時間は充分、1時間もあれば・・・。

Oneピッチ20分、中段で一休み 

あとOneピッチだ!で壁の上へ 

頂上までのコース イヤー!でも充分です。

雪面コンデションよし!GO!。声出ます!!下まで5分?、ハハハ!一発滑り 好!。続けて最初のゲレンデ  聖火台へ!。

聖火台ゲレンデ全コースを体力続くまで?

一般スキーヤー(ボーダーだ)の半分以上は海外?「cong nali?  taiwanren ma?」「wo shi zhongguoren」

リフト一緒の台湾 台中からのカップルとは、楽しく中国語確認。

あと一本残してで終了3時間弱の今シーズンスキー旅でした。

 

追伸;春スキーの報告したばかりでしたが、昨日(22日)から今日にかけ50cmほどの雪、真冬に!やはり北海道でした。テイネハイランド13:36現在気温-12度24時間降雪量60cm、山頂積雪240cmです。リフト動いてます。。

 

今年の雪まつり(2/4~2/11)の様子

 

国際雪像コンクール制作状況

   

市民雪像  大雪像制作 

我が家の雪像  

中国だったら即  公安かな。。

 

わが青春(1968~1970)の数コマ 

      

 

報告!1月4日スマホ(シニア専用!)が立ち上がりません!7日には義兄の葬儀で埼玉行です!auショップへ。

「やはり立ち上がりませんね、4年も経ってますから・・」「(え!)じゃ、すぐ修理を」「1週間から10日かかります」「いや、7日には東京に・・」「それに初期化するのでデータがすべて飛びますけど・・」「新しい機種にしますか?」「じゃ、それで、そしたらデータを移して・・」「スマホ立ち上がらないので移せませんけど」「(そら―ないでしょ!)・・・、取り敢えず携帯を」「手続きで料金かかります(3,500円)・・」

4年前のガラケー携帯まだ保管してたので(年寄りは捨てません!)、住所録から取り敢えずの番号 手入力して。

さらに、データ移せるうちにと言うことで、東京から帰ってかみさんのスマホも交換!2月の請求書18,000円!スマホは分割で、なんだか・・・)。

auからUQモバイル?移行(以前の料金並みになる?)して・・・。昨日2月22日全部?の手続き完了。

最後に担当の人にお願いしてきました。。

「今回の件では、私に何の落ち度もないと思います、むしろ被害者。この件に関する御社の注意喚起も告知も受けていません。幸いに私はブログをやっていたので、写真はPCに都度都度移していたので4年間の思い出は消滅を免れたけど、ライン記録や電話データ、沢山のメモしていたIDやPWをもう一度構築しないと・・。」

「上司の方へお伝えください、会社として同機種を使用中のユーザへ告知することを!、御社にとっても不利益にならないと思います。」(これに反応しないなら・・・)(カスハラにならないように??)

亡くなった義理の兄貴は突然死?、まだ受け入れられません、ただただ合掌!

死とは??

『風蕭蕭兮易水寒・壮士一去兮不復還』

 

さて中国について。

2007年の半年の語学留学から10年近く毎年のように中国に行って、中国の人に助けられながら歴史を訪ね回っていた時が懐かしく、今もって5000元程を手元に置いています。

中国の人達は世話好き、好奇心旺盛、物事に固執しない、実にシンプルな人たちでしたが。。

なぜに中国共産党はこの十年でこんなにも自国民をハンメルンの笛吹き もどきで崖へ連れて行こうとするのでしょうか?

まだまだ豊かさにありついていない多くの人がいるのに、世界から嫌われる事を敢えてするのでしょうか?

なぜ彼は歴史の針を逆転して毛沢東になろうとするのでしょうか?中国共産党は中国での役割はもう終わったのでしょうか?。

結果、僅々の課題は台湾への暴挙でしょうか?

中国の人達自らこの無謀を止めてもらいたいものです、あなた方の為です。

 

「Zhongguoren dou jiayou ba!」

 

NewsPicksNewsLetter 2023.7.12受信

カルト的人気 台湾の元・半導体王

 

台湾の半導体大手、UMCの創業メンバーで、かつてはTSMCのモリス・チャン氏と並ぶ半導体産業の大物だったロバート・ツァオ氏。その彼が今「反中キャラ」として、台湾社会でカルトな人気を博しています。

私が見るに、中国で作られているものの多くはコピー。他人の模倣です。アリババはアマゾンを中国市場に入れなかったから成功したのだし、バイドゥもグーグルを排除したからうまくいった。物事は何事もまねることから始まるとは言うけれど、中国はただ模倣しているにすぎない。

独裁政権下でここまで硬直化した中国には、もはや創造性や企業家精神といったものは存在しにくくなっています。そうなれば、産業やビジネスにおいては、競争力を失う一方です。ですからこれからの中国経済は、ただ減退していくだけだと思います。

──ロバート・ツァオ UMC創業メンバー

 

ダイヤモンドオンライン 2023.10.13 6:00 姫田小夏:ジャーナリスト China Report 中国は今

中国で「日本人スパイは至る所に」の報道も…訪中日本人が感じた“不気味な異変”の数々

日本と中国は政治的な溝だけでなく、ビジネス間の溝も深まっている。「政治、外交がダメでもせめてビジネスでは」――と期待する日本のビジネスパーソンも中国の現状に落胆する。この状況に、追い打ちをかけるのが中国の改正「反スパイ法」だ。今年7月の導入から3カ月あまりがたつが、互いを疑心暗鬼にさせる同法は、日中の経済交流にますます深刻な影響を及ぼしそうだ。(「China Report」著者 ジャーナリスト 姫田小夏)

中国の社会システムからはじき出される日本人

この夏中国へ渡航した日本からの出張者が続々と帰国した。現地事情についての情報交換が行われる中、長年にわたり日中間を往来する出張者が異口同音に語るのは「中国の現状は想像を超えていた」ということだ。

北京に出張した人は、北京五輪当時、急ピッチで新設された北京首都国際空港のターミナルについて「ほこりまみれで劣化が激しい」と驚いた。また、上海に出張した人は、宿泊先の老舗ホテルについて「コロナ禍の消毒液の影響で壁やエレベーターのボタンがボロボロ」と、痛ましい変化に眉をひそめる。今や住人がいなくなった「幽霊マンション」はどこにでもあり、企業倒産も珍しくない。

出張した日本のビジネスパーソンたちが問題にしたのは、景気の悪化だけでなかった。

2010年代に上海の現地法人で総経理を務めた経験のあるA氏は、「中国はもう外国人が生活できる場所ではありません。現地に信頼できる中国人がいなければ、外国人は“行き倒れ”になるリスクさえあります」と、中国出張を振り返る。

「コロナ前まで、私は中国の決済アプリでキャッシュレス決済を行っていましたが、今回の渡航では銀行認証が厳格化されて使えませんでした。訪問先の中国東北部でも現金はほとんど使えず、必要なものは友人の中国人のスマホで立て替えて買ってもらいました」

買い物先や観光地、タクシーや鉄道で――中国社会で成熟する決済システムや予約システムからすっかりはじき出された出張ベースの外国人は、現地に家族や親類、友人がいる場合を除いて、相当の不便を強いられるという。

「外国人が強いられる不便さ」はすでにビザ申請の時点から始まっていた。福岡県在住のB氏は「ビザ申請書には昔の職場の上司の連絡先どころか、他界した親の情報まで記入させられ、申請書を提出してからは3回も修正させられました」とあきれる。複雑な申請は外国人を遠ざけるには効果的だ。

「反スパイ法」の裏に“外国人アレルギー”

19世紀の半植民地化を経験し、20世紀の東西冷戦では「竹のカーテン」で閉ざされた中国だが、ここに来て“外国人アレルギー”はますます高まっている。

そのきっかけの一つが、今年7月に施行された中国の改正反スパイ法だ。同法はスパイ行為の定義を拡大したもので、「国家機密または国家情報、そのほかの国家の安全と利益に関する文書、データ、情報および物品の窃取、偵察、買収、または不法に提供する活動等」といった文言などが盛り込まれた。

中国では国家安全部による「怪しい活動をしている人物がいればただちに当局に通報せよ」とする文書がネット上に掲載され、7月以降、国民を動員しての“スパイ封じ込め”が一段と強化されるようになった。

浮き彫りになるのは外国人への警戒だ。中国政府は「外国には、中国の社会主義制度を転覆し、台頭を阻止したい勢力が存在する」という認識を持ち、スパイは外国から送られてくることを想定している。

実際、近年中国では、全く知らない外国人がメールやSNSを使って中国人に接触し、中国の軍事機密を調べさせる「スパイ行為」が後を絶たないと中国メディアが報じている。

“外国のスパイ”が狙うのは、政治、経済、国防、最先端技術などを専門にする大学生が多いといい、9月の新学期には中国の各大学で、スパイを見つけた場合の通報方法、国家の安全を脅かす行為を特定する方法などを教える特別講座が設けられた。

大学生は「金欲しさ」に機密を売り渡してしまう傾向があるというが、最近の就職難や経済難を思えば、報酬目当ての情報売却の増加は容易に想像がつく。

国家安全保障に詳しい中国人専門家の投稿記事によると「中国人に対する外国のスパイの要求は、最初は『市内の風景を撮影してほしい』という簡単なものから始まり、次第に港や造船所を撮影してほしいとエスカレートを見せ、与える報酬も多額なものになる」という。

中国当局による取り締まりは強化されている。今年8月、国家安全部は、中国で軍事機密プロジェクトに従事していた女性を、海外でスパイ活動を行っていた容疑で逮捕した。女性は渡航先のイタリアで米国の駐イタリア大使館員と食事などを通して緊密になり、米国移住と引き換えに軍事機密情報を売り渡したという。大使館員はCIAの職員だった。

3月には日本の製薬会社の中国駐在員が反スパイ法違反で拘束され、4月には中国共産党系の新聞「光明日報」の幹部が、北京で日本大使館の職員と面会した直後に中国当局に拘束されるなど、物騒な事件は中国の日本人社会の身近なところに及んでいる。

会社員を装って中国で情報収集…?日本人に向けられる疑心暗鬼

中国のネット記事に「日本人は戦前から会社員を装って中国に入国し情報を収集しており、いまなお日本人のスパイは中国社会のあらゆる領域に深く浸透している」とするくだりがあった。

まさに先頃話題になったテレビドラマ「VIVANT」に登場する「別班(べっぱん)」を想起させるが、これは先述した詳細な記述を要求するビザ申請と符合する。とりわけ「過去の職歴と当時の上司」を詳細にわたり書かせるのは、「公務員職を一時的に離れ、民間企業の職員となり中国に入国する日本人がいるからではないか」と推測する向きもある。

もっともスパイを疑われているのは会社員だけではない。中国当局は駐在員の身分で滞在する会社員の活動のみならず、研究者などの学術交流についても警戒している。

現代中国を研究する私大教授C氏は、「日常のメールのやりとりでさえも中国側の相手は警戒し、余計な描写は避け、非常に短い一文しか戻ってこなくなりました」と変化を物語るが、こうしたコメントからも中国側の関係者がかなり用心深くなっていることがうかがえる。

「車の中からは風景の撮影をしないようにお願いします。これから港を見学しますが、カメラやスマホは持参しないでください」――中国を視察で訪れた日本人のD氏は、現地のガイド役の中国人からこう指示されたという。D氏にとって4年ぶりの中国訪問は緊張の連続だった。

前出のA氏もいくつかの異変を感じ取っている。山東省青島市を訪れた印象について、「あれほど外国人でにぎわっていた青島でしたが、その数は激減し、欧米人に至ってはほとんど姿を見ることはありませんでした」と率直な印象を述べている。

そのA氏が国際線で羽田空港に向かう帰途に就いたときのことだ。離陸直前の機内で、乗客はすべての窓のシェードを閉めるようアナウンスが流れた。「中国往来は15年近くなりますが、こんなことは初めてです。滑走路には外国人に見せたくないものがあるのでしょうか。不気味さを感じました」と漏らす。

E氏にも長い中国歴があるが、今夏出張の際に中国の銀行口座と携帯番号を解約した。中国との往来を持つ日本人はE氏のように現地の銀行口座と携帯番号を持つのが通例だが、筆者の周辺では中国から距離を置くためのこのような選択が散見されるようになった。

「スパイはどこにでもいる」と中国当局が警戒を強める中、この「反スパイ法」は間違いなく日中間の交流の分断を招くだろう。互いに「あの人はスパイかもしれない」と疑心暗鬼になり、痛くもない腹を探り合う、そんな嫌な世の中の到来を予感させる。

山崎豊子氏の小説「大地の子」では、主人公の残留日本人・陸一心が文革中に「日本人である」という理由で無実の罪を着せられ、文化大革命の嵐の中、僻地の労働改造所に送り込まれるシーンがある。

何がどう災いするかわからない、あの混沌とした社会への逆戻りは止まらないのだろうか。少なくとも、私たち外国人が「容易に足を踏み入れることができなくなった国」という意味で、今の中国は文化大革命が始まる前夜をほうふつとさせている。

 

 

ダイヤモンドオンライン 2024.2.21 7:00 王青:日中福祉プランニング代表 DOL特別レポート

中国Z世代「10年働けば年収2000万円」の豪語が「生まれる時代を間違えた」の絶望に変わったワケ

若者が豪語しなくなった、おとなしくなった――こう聞いたら、あなたは「いいことだ」と思うだろうか、それとも「大丈夫か?」と不安になるだろうか?日本の若者は昔に比べて謙虚でおとなしい人が増えている印象があるが、中国では今、約2.6億人いるといわれるZ世代の行動や思考、特に就職やお金に対する考え方が大きく変わりつつあることが注目を集めている。どう変わったのかというと……。(日中福祉プランニング代表 王 青)

人口2.6億人、中国のZ世代が大きく変わりつつある

 中国のZ世代(1995年から2005年生まれ)は、中国の高度経済成長期に育ち、幼い頃からデジタル環境に親しんだ世代である。彼らの人数は約2.6億人といわれている。人口の多いこの世代が就職し、社会にどのように参加するかが、今後の中国社会や経済に大きな影響を及ぼすのは言うまでもない。

急速に経済が成長し、豊かになり、世界で中国の存在感が高まった「黄金時代」を経験してきた彼らは、これまで常に自信にあふれ、希望に満ちていた。しかし今の彼らは将来に対する希望を持てず、「生不逢時(生まれた時代を間違った)」と嘆く声も多い。

 2021年9月、「中国青年報」(中国共産党の青年組織「共青団」の機関紙)は、翌年に卒業予定の大学生2700人に対し、就職先や年収に関するアンケートを実施した。その結果、「初任給で月収が1万元(約20万円)を超える」と考えている学生が20%に達し、約60%の学生は「働き始めて10年以内に年収が100万元(約2000万円)になる」と期待していることが分かった。

 この調査の対象となっている学生たちは、2000年代生まれで「00後(リンリンホウ)」とも呼ばれる。当時、若者たちの楽観的な発言がSNSで広まり、「豪語している」と多くの注目を集めた。「ずいぶん楽観的だね。どこからその自信が?」「世間を知らなすぎる。現実はそんなに甘くない」といった冷ややかなコメントが目立った。

 しかし、その後わずか2年で「10年以内に年収100万元をめざす」という彼らの夢ははかなく消えた。高収入はおろか、職に就くことさえできない。現在、中国の若者は「超超超就職氷河期」に直面しているのだ。

大学を卒業しても、内定率は20%にも満たない

背景には、新型コロナウイルスが収束しても、一向に中国経済が回復しないこと、不動産市場の停滞、輸出の減少、さらに政府によるさまざまな規制が雇用市場に打撃を与えたことなどがある。不動産関連の大手企業やIT企業が人員削減に追い込まれ、新卒採用も激減した。その一方で、中国の大学卒業生の数は年々増加しており、今年の夏には約1179万人に達すると予測されている。

中国のシンクタンクによると、昨年の大学卒業生の内定率は20%にも満たない見込みだという。16~24歳の失業率は21.3%と過去最高を更新し(2023年6月の数字)、その後、中国政府は失業率の公表を一時停止。調査方法を見直して再開したが、北京大学の経済学者は「実際の(16~24歳の)失業率は47%に上る」との見解を明らかにしている。実際、筆者の知人で、今年の夏に卒業予定の大学4年生の女性も、「100社以上に応募したが、まだ1社も内定を得られていない」と落胆している。

 一部の大学4年生は、「時間稼ぎ」のために大学院へ進学する選択をした。また、給与は多くなくても、公務員や国有企業など安定した就職先への関心が高まっている。2024年の国家公務員試験の応募者数は過去最高の303万人に達し、平均競争率は77倍と報じられている。これまで名門校の卒業生なら見向きもしなかった地方の政府機関への応募が殺到し、高学歴者がプライドを捨てて“身分相応でない”とされる現場作業や力仕事に就くといった現象が、社会的に注目を集めている。

激しい競争の中で、若者が「謙虚になった」?

 最近、中国では失業に関する新しい流行語が生まれている。例えば「全職児女」はその一例で、親と同居し、ある程度の家事を手伝いながら経済的支援を受けて仕事を探し続けるライフスタイルを指す。しかし、これができるのは都会出身の若者に限られる。地方出身の若者の多くは、デリバリーやネット配車のドライバーといったアルバイトで生計を立てているのが現実だ。これらの職業は総称して「○[「ヨ」の下に「火」]活就業」と呼ばれており、「特定の企業や組織に所属せず、自由で柔軟な働き方」を意味する。これらの仕事は単価が低く過酷な労働条件にもかかわらず、応募者が殺到しており、大卒、院卒といった高学歴な労働者が増えている。

 激化する競争の中で、若者の考え方や行動は大きく変わってきた。筆者は仕事柄、中国の若者と接する機会が多い。コロナ前、彼らは日本の関係者と意見交換する場などでも、いつも自信満々な語り口だった。「○[がんだれの下に「万」]害了!我的国」(すごいぞ!我が国)という言葉が流行していたように、自国を誇りに思い、未来を確信していた。時には日本に対して、やや上から目線で語ることも多かったので、日本人の目には「自信家だね」「スマートだけど、ちょっと生意気」と映ることもあったのだ。

 ところが昨年あたりから、こうした若者の強気な態度や目の輝きがどこかへ行ってしまったのだ。若者たちは全体的に控えめになり、よく言えば「謙虚になった」という印象を受けるようになった。先日、筆者が数年ぶりに中国を訪れた際、サービス業に従事する若者の振る舞いが以前に比べて落ち着きを見せ、礼儀正しくなっていることに気が付いた。また、レストランなどで若者たちが集まると大声で意気揚々と会話する光景をよく見かけたのだが、それもすっかり減少してしまった。

金銭感覚も変化、「高価なモノ」から「安近短な体験」へ

 大学で教える友人は、「今の若者は就職が困難になったし、勤務態度を評価するシステムが普及したこともあって、みんな必死になっている。お客さんから悪い評判があるとクビになることもあるからね」と話す。さらに、「若者たちは今の困難な時代を嘆きながらも、たくましく生きようと努力している。一人っ子が多い中で、これまでお金に困っていなかった人まで、金銭感覚に変化が見られる」と続けた。

 最近、中国の若者の間では「節約志向」が広がっている。かつてはメンツを重んじ、無理をしてでも流行を追いかける傾向があったのに対し、今や他人の目を気にしない、無駄遣いを避ける、必需品や低価格の商品を選ぶように変わってきたという。上述の知人は、「モノよりも、今は旅行や文化活動にお金を使う傾向がある。『特殊兵式旅行』や『City Walk』などが新たなトレンドとなっている」と話す。

「特殊兵式旅行」とは、短時間で多くの場所を巡り、できるだけ少ない費用で旅をする新しいスタイルのこと。また、「City Walk」は、身近な街の文化や歴史的なスポットを探索して楽しむ街歩きを指す。こうしたスタイルは、節約を重視する「窮游」(節約旅行)とも呼ばれている。日本の「安近短」に近い感覚といえよう。

スタバでラーメンや弁当を食べる

 最近、上海のオフィスビル内のスターバックスで目撃した光景には驚いた。ビルの中で働く人々が、隣のコンビニで購入したインスタントラーメンや弁当を持ち込み、スタバで何も注文せずに堂々と食べて、水筒の水を飲んでいたのだ。

 同伴していた友人は、「そんなの、全然珍しくない。よくあること」と話していた。しかし数年前までは、スタバのコーヒーを手に、朝、オフィスビルのロビーを闊歩する姿が、働くエリートたちの典型的な風景だったのだ。この変化には隔世の感があった。ちなみに現在では、多くの人々がスタバではなく、ラッキンコーヒーの9元の格安コーヒーを買っているという。

 かつて、中国の大学生たちは社会に出たら「大金を稼ぐ、青春を謳歌する」と意気込んでいた。現実が厳しくとも、時代に翻弄されても、彼らはたくましく堅実に生きる姿勢を見せている。この態度は彼らの内に秘められたたくましさを示しているのか、それとも本当におとなしくなったのか、どちらにせよ彼らが中国の未来を担うことは間違いない。不安と期待が交錯するこの感情は、筆者だけが抱いているものではないと思う。

 

 

 

コメント
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え?なにこれ!脱腸(鼠経ヘルニア)です、日本では想像できない中国の現実。

2023-11-22 15:51:59 | おっさんの中国一人旅終了?に伴って、もっと日本を旅します。

10月17日夕刻入浴で、ふと見ると右股下腹あたり卵大に盛り上がっています??「なんじゃこりゃ!」です。

今年の私、春先のマダニ騒動があります!

かみさんに見せると一言「ア、脱腸だわ、子供も孫も小さいうちに手術したよ、ほっておいても治らないよ!」

近くのクリニックに行くと「ヘルニアですね、緊急じゃないけど」

「今係ってる病院(膵臓嚢胞経過観察)で1月にMRIの予定があるのですけど・・」で、相談をと電話。

11月7日内科から9日外科に回され「じゃ、今日これからCT撮って・・・」「じゃ17日空いてるから・・」「はい お願いします」腹腔鏡下鼠経ヘルニア根治術です。

16日入院、17日手術決定!!とうとう初めて体にメス入れます。

支援センターで入院申請書や入院時のレクチャー。気になるのは医療費(医療保険未加入)、「高額医療費制度でお宅の場合57,600円ですね」(へえ~、2割負担じゃない!)「何か手続きは?」「いえ上限請求です!」、何とも・・・。

当日午前中指定時間に入院手続き、看護婦さんお迎え「いま大部屋が満室なので、個室に入ってもらいますが、空きが出来たら・・・」取り敢えずラッキー!!。午後には手術説明(全身麻酔)受け、明日9時オムツ持って手術室。

個室快適! でも荷物はザックから出さずに。

9時に手術室出頭!手術台に乗ると、ライトや・・「ドラマみたいですね」笑われました。

手首からの麻酔薬が入ってきます、が記憶はここまで。

2時間ほどで終了?、待機していたかみさんに「日本の医療は素晴らしい・・・」とか言ったらしいのですが記憶にありません!!。

目覚めた時には病室のベットの上。 外していた酸素マスクまた付けて看護婦さんにブログ写真をお願い。

ふざけてるんでなしに これから受ける人への情報提供ですので。

術後いくらも経ってないのに、点滴残して他は外し、「自力で便所行けます?」「違和感ありますが大丈夫みたい」で。

「今夜から食事出ます」 後日の食事。

担当の先生経過を見に来て「この後用事あるなら退院ですが・・」「別に用事ありません」「じゃ、週明け退院で!」

なんだか病室も替わりそうになく、快適な週末療養になりそうなので(ベットは動くし、空調はきくし、食事はそこそこ、ゆっくり本読みして・・・)???。

月曜日清算済まし お昼ごろには何事もなかったの如く、バス乗り継いで(敬老パス!)帰宅。「一人で帰れる?」かみさんです。

週末かからなければ2泊3日で・・・。以上初めての手術、入院体験でした。

 

今年の札幌周辺の山、すっかりクマの餌場?、行政もクマ出没情報のたびに、気を付けましょう!出会ったら目をそらさづにゆっくり・・・。山へ入るときは単独は避けましょう・・・、で見守り?。被害者が出ないと・・・、おっかない街、自己責任の町?

 

脱腸騒ぎで秋の山トレーニング今年は10月9日手稲山で終了。三角山はクマ居ついてます。山のドングリが不作で街に出没!言い訳なの?誰の?

石狩湾の風力発電風車の様子

9月29日今年の満月も野の花でお迎え

お団子は食べた後。。

 

10月10日山ブドウ収穫、手稲山は先を越されて?ボウズ。

 

ジャムとジュースと・・・、出来がいまいち。毎回も勉強かと。

11月11日初雪、この日九州阿蘇でクラブOB会60周年記念ワンデリング無事終えたよう。そして今日25日昨晩から15cmほど積雪、根雪か?

 

中国は私達の理解範囲外、でもそこには10億(共産党関係者4億?)の人々が日常を送っています。人々は私たちと同じ、決して理解外の異星人ではありません。ただ情報統制の中で日々生活しています。その情報統制は中国共産党が都合のいいように加工して。原発の処理水放出にしても、反対の決定過程不明のまま(処理水がこの地球にとって未来永劫無害という意味でなく、今後前例とならないことを祈りますが、そもそも東電、政府は完全処理努力したのか?)日本の水産物は汚染されてる?。近いうちには得意の無かった事にして・・・。

中国共産党による統治と中国の人達の現実を理解しなければ ますます遠い国になってしまいます。決して混同しないことが大切です。

2023-7-24?北海道新聞記事

 

YahooNEWS 8/23(水) 6:33配信 現代ビジネス

習近平が下した「あまりにも恐ろしい命令」…日本では考えられない、中国の「異様な慣習」

中国は、「ふしぎな国」である。  いまほど、中国が読みにくい時代はなく、かつ、今後ますます「ふしぎな国」になっていくであろう中国。 【写真】中国で「あまりにも恐ろしい時代」の幕が開がった…習近平のとある「宣言」  そんな中、『ふしぎな中国』の中の新語・流行語・隠語は、中国社会の本質を掴む貴重な「生情報」であり、中国を知る必読書だ。  ※本記事は2022年10月に刊行された近藤大介『ふしぎな中国』から抜粋・編集したものです。

学査改(シュエチャーガイ)

「学習」という言葉は、孔子(紀元前552年~紀元前479年)と弟子たちの言行録である『論語』の「学而」に出てくる、「学びて時に之を習う、亦説ばしからずや」(学而時習之、不亦説乎)から来ている。爾来、中国でも日本でも、「学習」は教育とイコールのように重視されてきた  ところが現在の中国では、「学習」にもう一つ別の意味がある。ヒントは、これが分かればあなたも「習近平通」。そう、「習近平を学ぶ」ということだ。  14億人を超える中国人は、伝統的な儒教の精神に加えて、「習近平新時代の中国の特色ある社会主義思想」を学ばないといけないのだ。  「習近平を学ぶ」とは、具体的にどういうことか? 習近平総書記自身がこうしたことを唱え始めたのは、2016年2月からだ。例えば同年4月25日、視察先の安徽省で、地元の幹部たちを前に、こう命じた。  「われわれには、自己の内なる革命が必要だ。『両学一做(リアンシュエイーズオ)』(党章党規と習近平重要講話を学び、資格ある党員となる)教育は、今年の中国共産党の一大事業だ。これを全党員が貫徹していかねばならない!」  こうして「両学一做」運動が始まった。すぐに、当時8875万人いた中国共産党員全員に、『中国共産党党内重要法規(2016年版)』(国家行政学院政治学部編)と『習近平総書記系列重要講話読本(2016年版)』(中国共産党中央宣伝部編)が配られた。  「配られた」と言うと、気前よく無償提供されたように感じるが、実態は少し異なる。中国共産党は党員の基本給与の0・5%~2%(給与水準によって4段階)を党費として徴収しており、そこからまかなわれたからだ。  こうした理由で、習近平総書記は「中国最大のベストセラー作家」である。かつて『毛主席語録』などで莫大な印税を得ていた毛沢東主席と同じだ。中国全土の書店では、習近平総書記の著作を、入り口近くの「一番見やすい場所」に置くことが指導されている。  ちなみに、2022年も「中国最大のベストセラー作家」は、「新作」を連発している。『世界経済フォーラム(ダボス会議)オンライン会議講演』(2月)、『北京冬季オリンピック・パラリンピック総括表彰大会での講話』(4月)、『習近平外交講演集』(第1巻、第2巻、5月)、『手を携えて挑戦に立ち向かう―ボアオ・アジアフォーラム2022年年次総会開幕式の基調講演』(5月)、『中国共産主義青年団成立100周年慶祝大会での講話』(5月)、『香港祖国返還25周年慶祝大会・香港特別行政区第6期政府就業式典での講話』(7月)、『習近平強軍思想学習問答』(8月)、『習近平 国政運営を語る』(第4巻、9月)、『習近平の人権尊重と保障についての論述摘要』(9月)、『習近平生態文明思想学習綱要』(9月)、『習近平の社会主義精神文明建設に関する論述選集』(9月)……。  ともあれ、2016年から習総書記の重要講話などを書き写す「習字運動」が始まった。 パソコン上だと容易にコピペできてしまうので、昔風の手書きを強要したのである。各党員は日々、重要講話のどの部分を書き写したかを、共産党の上長に報告しなければならない。他人に小遣いを渡しての代筆を防ぐため、筆跡のチェックまで行われた。  また「一做」として、こうした書き写しによって、自分が汲み取った習近平総書記の偉大性などを表述する「学習会議」も、官公庁や国有企業で始まった。それには、自分の行いを反省する「自己批判」も含まれる。  例えば、私の友人が勤める北京の国有企業では、毎週金曜日の午後が「学習会議」に当てられた。  「そんな『学習』をしていて、本来の仕事はどうなるの?」  私は思わず、「愚問」を発してしまった。  「習近平総書記の重要講話を『学習』する以上に大事な仕事があるか! ―共産党幹部ならそう答えるだろうね」  友人は、ため息交じりに答えた。  中国人は、よく挨拶代わりに「吃了嗎(チーラマ)?」(もうごはん食べた? )と声を掛け合う習慣がある。だがこの頃から、「抄了嗎(チャオラマ)?」(もう書き写した? )に変わっていった。習慣とは恐ろしいものだ。  他にも、手を替え品を替え「学習運動」が起こった。例えばCCTVでは、2018年10月8日から19日まで12夜連続で、ゴールデンタイムの夜8時から『平“語”近人―習近平総書記用典』が放映された。  番組名は、習近平の名前「近平」をもじって、「平易な語で人に近づく習近平総書記用語辞典」としたのだ。毎日一語ずつ「習近平語録」を採り上げ、その素晴らしい意味内容を解説していくという番組である。共産党員は必見で、この番組をもとに全国493万ヵ所の「基層(末端)党組織」で「学習会議」が開かれた。  こうした流れで、第20回共産党大会を7ヵ月後に控えた2022年3月、新たに始まったのが「学査改(シュエチャーガイ)」運動だった。中国共産党のホームページでは、こう解説している。  〈習近平新時代の中国の特色ある社会主義思想、特に習近平経済思想の深い学習を貫徹するため、(各)機関の党が打ち建てた政治指導と政治による保障の役割を十分に発揮し、習近平総書記の重要指示と党中央が決定した経済活動政策の手配実行を見定めていく〉  要は、習近平総書記が日々述べた「重要講話」などを学習し、その偉大性を精査し、講話に合わせて自己改善を図っていくという運動だ。習近平政権が固執した「ゼロコロナ政策」(動態清零)を啓蒙していくという目的にも利用された。  習近平総書記の「重要講話」など、日本人は聴き慣れないだろう。例えばこんな調子だ。2022年4月29日の党中央政治局第38回集団学習会で行った長い「重要講話」の一部で、監督管理の重要性について述べた一節を紹介しよう。  「監督管理体制の機構制度改革を深化させ、法による監督管理、公正な監督管理、出だし部分の監督管理、精密な監督管理、科学的な監督管理を堅持するのだ。監督管理責任を全面的に実行し、監督管理方式のイノベーションを起こし、監督管理の至らない点を補修し、資本の監督管理能力と、監督管理システムの現代化のレベルを引き上げるのだ。 法律法規が明らかでない場合は、『審査批准する者が監督管理し、主管する者が監督管理する』という原則に照らして、監督管理責任をしっかりさせるのだ。現場での監督管理を強化し、地方は現場の監督管理責任を全面的に実行し、監督管理を隅々まで確保できるようにしていくのだ。 業界のコントロールと総合的なコントロールの分業協作機構制度を強化し、業界の監督管理と金融の監督管理、外資の監督管理、競争の監督管理、安全の監督管理など総合的な監督管理の協調連動を強化していくのだ……」  最後までマジメに読み、「監督管理」が何回出てきたか数えられれば、あなたには立派な中国共産党員になる資質があると言えるだろう(答えは23回)。  最近では、もはや「抄了嗎?」の挨拶も消えた。誰もが書き写しているに決まっているからだ。  私は1995年、北京大学に留学していた時、国文学教授からこんな話を聞いたものだ。 「解放後、毛沢東主席は、『農民でも漢字の読み書きができるよう、10画以内に漢字を簡略化せよ』と指令を出した。こうして簡体字が生まれたのだ。  その後、漢字の簡略化は次々に進み、『習』の字の番になって『习』と簡略化した。ところが国文学者たちが、『雛鳥が巣で両羽を羽ばたかせている姿を象った漢字なのに、片方しか羽がなければ羽ばたけないではないか』とクレームをつけた。それで『習』の字をもって、漢字の簡略化を止めたのだ」  長期政権を目指す习近平総書記は、うまく羽ばたけるのか? 

近藤 大介(『現代ビジネス』編集次長)

  

 

TahooNEWS 8/27(日) 8:46配信 幻冬舎GOLDONLINE

恐ろしい…政府要人が「突然消える」中国。現地駐在員が思わず「この国、おかしくない?」と感じた出来事

日本では考えられないことが日常茶飯事の国、中国。東洋証券上海駐在員事務所の奥山要一郎所長は「日本がこうだから中国も同じはず」という妄想や勘違いを捨て去るのが賢明だといいます。しかし、その奥山氏でさえ、最近「中国、おかしくない?」と感じることが増えてきたそうです。いったいなにがあったのか、詳しくみていきましょう。

“外交の顔”失踪も…中国当局「提供できる情報はない」

要人が表舞台から突如として消える。そんなことが中国ではままある。 しかし、「外交の顔」の長期不在は異例の事態だった。当局は「提供できる情報はない」の一点張りで、真偽不明の噂や観測が浮上。新型コロナウイルス感染説、不倫関係のこじれ説、権力闘争に巻き込まれた説……。現地メディアは不在の事態や理由は一切取り上げず、ほとんどの市民は何も知らない(そもそも関心がないのかもしれないが)。 果たして7月25日、秦剛外相の解任が発表された。動静が途絶えてからちょうど1カ月後のことである。 現地駐在員の筆者が肌で感じる「中国の異変」 最近、「中国、おかしくない?」と感じることが増えてきた。自分の主張だけを強烈に押し出し、相容れない意見には罵るかの如くヒステリックに反応する。相変わらずと言えば相変わらずだが、ここに来てその度合いが大きくなった気がする。 ゴールドマン・サックス(GS)は7月4日付のレポートで、中国の一部銀行に対して弱気判断を示した。地方政府債務に対するエクスポージャーなどを懸念材料とし、「収益の悪化を受け、配当目標を達成できない可能性がある」という。この内容が悪材料視され、香港市場では銀行株が軒並み安となった。 一方、これに噛み付いたのは中国国営メディアの証券時報。「市場は悲観的な想定に基づいて中国の銀行について弱気な見解を示すべきではなく、否定的な論拠は事実を誤って解釈したものだ」と、半ば上から目線で反論した。 また、国家金融監督管理総局は複数の大手行に対し、同レポートに適切に対応するよう求めたという。招商銀行は早速、「(GSの見解は)一部の投資家に誤解を与え、資産の質について懸念を生じさせた」と批判。目には目を、レポートにはレポートを。「戦狼外交」ならぬ「戦狼レポート」で対抗とでも言えようか。 いずれにせよ、中国当局がネガティブな市場コメントに神経をとがらせていることが図らずも示された。

中国当局の呆れた言い分「自国リスク記述は抑制せよ」

7月下旬には、中国証券当局が法律事務所などに対し、企業の上場目論見書に中国の政策やビジネス、法的環境について否定的な記述を含めないように求めたという。金融業界ではリスク提示は当たり前。ただ、当局の言い分は「自国リスク記述は抑制せよ」。どうやらディスクロージャーの概念がかなり異なるらしい。 統計面でも不思議なことがあった。浙江省が発表した今年1~3月の火葬遺体数が、公開後すぐに削除されてしまったという。その内容は「火葬遺体数が前年同期の約2倍となった」というもの。「新型コロナの感染爆発が要因ではないか」「死者数が最多になったから公開できないのではないか」などの見方も広まっていた。 事実は事実。それを直視できない何か都合が悪いことでもあったのだろうか。民政部が3ヵ月に一度発表していた火葬遺体数も、昨年10月以降は更新が止まっている。 これらを受け、「だから中国は……」と短絡的な結論を出すつもりは毛頭ない。言いたいのは、「ところ変われば事情も変わる」ということ。 事の良し悪しは別にして、一筋縄では行かないのが中国。現状では「中国はこういうものだ」と大局的に捉えていくしかないだろう。 「日本がこうだから中国も同じはず」という妄想や勘違いも捨て去るのが賢明。みんな違って、みんないい。もちろん好き嫌いはあるけれど。 くだんの外相の解任発表後、ネットのコメント欄やSNSは「国と党を支持します!」「新外相ガンバレ!」的な正能量(ポジティブエネルギー)系の投稿で埋め尽くされた。 一方、NHK海外放送のニュース番組は、解任を報じる際に画面が切り替わり、カラーバーのみとなった。お約束の当局検閲。報じてほしくない一件らしい。実に分かりやすい。 奥山 要一郎 東洋証券株式会社 上海駐在員事務所 所長

 

YahooNEWS 8/29(火) 6:04配信 現代ビジネス

中国はなぜ「日本叩き」にここまで必死なのか…? ALPS処理水放出に“過剰反応”する「5つの理由」

中国の「日本叩き」が喧(かまびす)しい。福島第一原子力発電所のALPS処理水(トリチウム以外を取り除いた冷却水)を、8月24日午後1時から、太平洋に放水している問題だ。 【画像】習近平の「第一夫人」の美貌とファッションセンスがヤバすぎる…!  たしかに、まだ記憶に新しい12年前、福島第一原子力発電所の事故を起こした東京電力という会社は、大問題である。東電がその責任を、半永久的に免れないことは、論をまたない。とはいえ、先週からの中国の反応は、日本から見ると、いささか過剰だ。経済産業省の資料によれば、中国の原発では、もっと濃度の高い処理水を、平然と海中に放出しているのだから。  なぜ中国は、かくもヒステリックなのか? 縷々思い連ねるに、そこから浮かび上がってくるのは、「5つの理由」である。以下、詳細に見ていきたい。

【1】中国の「正義」をアピール

日本で今回の処置を決めたのは、いまの岸田文雄政権ではなく、前任の菅義偉政権である。2021年4月13日、菅首相が「海洋放出を2年程度の後に開始します」と宣言したことがきっかけだ。  実は中国は、この日から一貫して反対してきた。同日の外交部定例会見では、「戦狼外交官」と呼ばれた趙立堅報道官(現在は左遷されて外交部国境海洋事務局副司長)が、早くも怒りをあらわにしている。  「日本の福島の原発事故の核廃水処理問題は、国際的な海洋環境と食品の安全、人類の健康に関わることだ。国際的な権威ある機関や専門家は、福島原発のトリチウムを含む廃水を海洋に排出することは、周辺国の海洋環境と公衆の健康に影響を与えると、明確に指摘している!」  この時点では、「ただ反対を唱えている状態」だった。かつ隣国の文在寅(ムン・ジェイン)政権は、中国以上に声高に、怒りの声を上げていた。  それから2年あまり経って、日本では東京電力の「処理水保管タンク」の水量が98%を超え、岸田政権が8月後半に放出を始めると決めた。7月4日には、来日したIAEA(国際原子力機関)のラファエル・グロッシ事務局長が、岸田首相に対して、安全にお墨付きを与える「包括報告書」を手渡した。  すると中国は、7月18日に李強首相が主催して、北京で全国生態環境保護大会を開いた。共産党のトップ7(党中央政治局常務委員)が全員出席する重要な大会と位置づけ、習近平主席が重要講話を述べた。  「今後5年は、麗しい中国を建設するのに重要な時期だ。(習近平)新時代の中国の特色ある社会主義生態文明思想を、深く貫徹していくのだ。人民が中心であることを堅持し、『緑水と青山はまさに金山銀山』(2005年8月に当時の習近平浙江省党委書記が同省湖州を視察した際に唱えた言葉で、現在は習政権の生態保護のスローガン)の理念を固く樹立、実践していくのだ。  麗しい中国の建設を、強国建設と民族復興の突出した位置に置き、都市と農村の住居環境の明瞭な改善を推進し、麗しい中国建設に明確な成果を作り出していくのだ。ハイレベルの生態環境をハイレベルの発展の支えとし、人と自然の和諧共生の現代化を、いち早く推進していくのだ……」  こうして、「習近平新時代の中国の特色ある社会主義生態文明思想」を、改めて採択。その中で「藍天・碧水・浄土」を、「三大保衛戦」として、強く推進していくと定めたのだった。  「碧水」とは、中国の自然な碧(あお)い海洋や河川を保持していくということだ。そしてそこに、福島原発の処理水が中国の海域に流入してくるということが、引っ掛かってくるのだ。  そのため、中国では連日、福島の処理水の問題を報じているが、「悪の日本」を報じる前に、必ず「正義の中国」をアピールしている。  例えば、「習近平主席は南アフリカで行われているBRICS(新興5ヵ国)首脳会議に出席して、『人類運命共同体』を唱え、世界の称賛を浴びた」というニュースが先に来て、その後に「一方、日本では福島の核汚染水が……」となるのだ。さらにその後には、「アメリカではハワイの山火事の後処理が進まず……」と、「悪のアメリカ」が続くので、「3点セット」とも言える。  ちなみに、先週24日の午後1時に、日本が海洋放出を開始するや、日本と1時間の時差がある中国では、CCTV(中国中央広播電視総台)で放映中のニュース番組『新聞30分』(12時~12時半)が、「緊急ニュース」として伝えた。  中国のテレビ番組は、それがニュースだろうが、ドラマ、バラエティ番組だろうが、すべて国家広播電視総局の検閲を受けないと放映できない。そのため、基本的に「生放送」「生中継」はない。  その習慣を破ったのは、2011年3月11日に日本で起こった東日本大震災である。この時、100人を超える中国のマスコミが現地に入り、ほとんど初めて「生中継」を開始した。当時、北京に住んでいた私は、中国のテレビもようやく生中継、生放送の時代を迎えたと、感慨深げに観ていたものだ。  ところが、2013年に「習近平新時代」に入ると、「新鮮な空気窓」は閉じられ、再びもとに戻っていった。それどころか、CCTVのナンバー2以下、幹部や看板記者らが次々にひっ捕らえられ、CCTVは習近平主席の「偉大さ」を延々と宣伝する「習近平礼賛テレビ」と化していった。  そんなCCTVが、福島の件に関して「生放送」「生中継」したということは、よほどのビッグニュースと捉えているということだ。しかも福島にわざわざ「特別取材チーム」を送り込み、ヘリコプターからの映像もふんだんに使っていたから、おそらくチャーターまでしたのだろう。  そういうことは、前述の国家広播電視総局と、さらにその上部組織である中国共産党中央宣伝部の指示がないと行われない。  現在の国家広播電視総局長は、中国信息通信研究院長を務めていた通信技術者出身の曹淑敏(女性)で、党中央宣伝部副部長を兼務している。また中央宣伝部長は、習近平主席が共産党の中央党校校長時代(2008年~2012年)に副校長として仕え、覚えめでたくなった李書磊である。  つまり、習近平主席の意向か、もしくは「トップの意向を忖度した」李書磊部長か曹淑敏局長から、CCTVに「特に強調して報道するように」という指示が出たことが推測できる。それは、「正義の中国」と「悪の日本」を対比させるということに他ならない。

【2】日本社会の「分断」を図る

これは中国の「アメリカ批判報道」でよく見られるパターンだが、北京のテレビスタジオからではなく、アメリカ人にマイクを向けて、自国政府の批判をさせるのだ。例えば、ドナルド・トランプ政権時代には、「反トランプ」の人々に、いかにトランプ大統領が悪辣な政策を行っているかを言わせていた。  昨年からは、バイデン政権下の高インフレで、いかに庶民が生活で苦しんでいるかを、アメリカ人に語らせている。今月のハワイの山火事の時も、ハワイの住民に当局の批判をさせていた。  同様に、今回の福島の一件では、CCTVが日本で日本人にマイクを向けて、岸田文雄政権批判をさせるということが、連日行われている。放水に反対する地元の漁業関係者はもちろん、例えば「日本環境保護組織代表・山崎久隆」という日本人が登場し、処理水の海洋放水がいかに危険に満ちたものであるかを説いている。  そうやって、「善意の市民と圧制を強いる岸田政権」という日本人同士の対立構図にしているのだ。日本の分断を図る高等戦術とも言える。  後述する日本産の水産物の輸入を禁止する措置も、同様だ。これによって、日本の水産物関連業者たちに「岸田政権に対する怒りの声」を挙げさせ、日本社会の分断を図っていく。そうした声に野党も加わってくれば、中国としては望ましい限りだ。

【3】中国国内の混乱を恐れている

現在、中国のSNSやネット上で流布している一篇の論文がある。2021年11月26日、英オックスフォード大学が発行する『ナショナル・サイエンス・レビュー』誌に、中国人の5人の専門家(劉毅・郭雪卿・李孫偉・張建民・胡振中の各氏)が、連名で寄稿したものだ。  タイトルは、「福島原発事故で処理された汚染水の放出:巨視的・微視的なシミュレーション」。そこでは、以下のような論を展開している。  〈 マクロシミュレーションの結果、汚染物質排出の初期段階では、汚染地域は急速に増加し、30日以内に緯度40°×経度120°に達することが明らかになった。海流の影響で、汚染物質の拡散速度は、経度方向よりも緯度方向の方がかなり速くなる。  放出から1200日後、汚染物質は東方と南方に拡大し、北米とオーストラリアの海岸に到着。北太平洋地域のほぼ全体を覆う。その後、これらの汚染物質は、赤道海流に沿ってパナマ運河に移動し、南太平洋に急速に広がる。2400日以内に、太平洋への拡散とともに、汚染物質のごく一部が、オーストラリアの北の海域を通ってインド洋に広がる。  3600日後、汚染物質は太平洋のほぼ全体を占めるようになる。日本列島付近では汚染物質の排出が起こるが、時間の経過とともに、汚染物質濃度の高い海水が、北緯35度に沿って東に移動する…… 〉  この論文に添付された資料によって、「放水から240日(8ヵ月)後に、中国に核汚染水が押し寄せる」としているのだ。つまり、「日本の核汚染によって中国の海も汚される」という主張だ。  そのため、中国はまず、日本産の水産物を水際でストップするという挙に出た。日本が放水を開始した8月24日、中国海関(税関)総署が、「2023年第103号公告」を発令した。  〈 日本の福島の核汚染水の海洋放出が食品の安全にもたらす放射能汚染の危険を全面的に防止し、中国の消費者の健康を保護し、輸入食品の安全を確保するため、「中華人民共和国食品安全法」及びその実施条例、「中華人民共和国輸出入食品安全管理弁法」の関係規定、及びWTO(世界貿易機関)の「衛生と植物衛生措置の実施協定」の関係規定に基づき、税関総署は決定した。2023年8月24日(この日を含む)から、一時的に日本産の水産品(食用水産動物を含む)の輸入を、全面的に禁止する 〉  日本はこうした動きを「過剰反応」と捉える。だが中国では、「北朝鮮の核実験」という前例がある。  いまから10年前の2013年2月12日、北朝鮮が3回目の、かつ金正恩(キム・ジョンウン)政権になって初めての核実験を行った。この時、中国環境保護部は、「東北地方の核汚染による大気汚染は逐一発表する」という緊急声明を発表した。  北朝鮮の核実験は、中朝国境から約100kmしか離れていない豊渓里(プンゲリ)という実験場で行われる。実際、核実験が行われた時、中国吉林省の国境付近では地震が発生し、中国側の住民たちが青ざめた。さらに、「大気が核汚染されていく」という風評被害が広まった。  そのため、国境沿いの吉林省や遼寧省ばかりか、北京の北朝鮮大使館前や、南部の広州などでも、「朝鮮の核実験を許さない!」「朝鮮への援助を停止せよ!」といったプラカードを掲げたデモが起こった。当時の中国政府は、こうしたデモを抑えるのに四苦八苦した経験があるのだ。  今回も、「日本からの核汚染水がやって来る」という風評被害が発生。食塩の買い占めや、放射能計測器の買い占めまで起こっている。  このまま放っておいては、いずれ市民の「怒りの矛先」が、日本政府から中国政府に転化するかもしれない。何せ周知のように、現在の中国経済は最悪で、街には失業者が溢れているのだ。中国政府は、そのことを一番恐れている。

【4】市民の怒りの矛先を日本に向けさせる

前述【3】と表裏一体のことだが、中国政府には、いまの大不況の状態を、日本に転嫁したいという思惑も、チラリとあるのではないか。  8月24日に山東省の日本人学校に中国人男性が投石、25日に江蘇省の日本人学校に卵が投げ込まれる……。  北京の日本大使館は24日、10万2066人(昨年10月1日時点での外務省発表)の中国在留邦人に向けて注意喚起を出した。  〈 8月22日、日本政府は、ALPS処理水の具体的な放出時期を8月24日と発表し、24日から放出が開始されました。現時点では、当館において、ALPS処理水の海洋放出に起因して日本人が何らかのトラブルに巻き込まれた事例は確認されておりませんが、不測の事態が発生する可能性は排除できないため、注意していただきますようお願いします 〉  さらに翌25日にも、注意喚起が追加された。  〈 昨日(24日)、不測の事態が発生する可能性は排除できないため注意していただくようお願いしましたが、以下の点について留意していただきますよう改めてお願いいたします。  (1)外出する際には、不必要に日本語を大きな声で話さないなど、慎重な言動を心がける。(2)大使館を訪問する必要がある場合は、大使館周囲の様子に細心の注意を払う 〉  これはかなり異常事態だ。さらに、中国のレストランなどでは、「食材産地調整公告」が入口に立てられ始めた。これは、日本を原産地とする食材は一切使っていないという意味だ。  こうした状況は、2012年9月11日に、日本政府(野田佳彦民主党政権)が尖閣諸島を国有化した時に似てきた。当時ほどインパクトは大きくないが、中国の経済状況は、当時とは比べ物にならないほど悪い。

【5】日本を使った「中南海」の権力闘争

現在の中国外交トップは、かつて駐日大使を務めた王毅党中央外交工作委員会弁公室主任で、7月25日からは、秦剛外相を失脚させて、再び自ら外相に返り咲いた。  いまや中国外交部は、「王毅部」と揶揄されるほど、王毅部長(外相)の力が強い。王毅部長は、対外強硬派として知られ、「戦狼(せんろう)外交」(狼のように吠える外交)の旗振り役を務めてきた。今回の処理水問題についても、日本に対して極めて強硬だ。  王毅部長率いる外交部は、8月24日、日本が海洋放出を始めた時間に合わせて、わざわざ「日本政府が福島の核汚染水の海洋放出を始動させたことについての外交部報道官談話」を準備し、発表した。  「8月24日、日本政府は国際社会の強烈な疑念と反対を無視して、一方的に福島の原発事故の汚染水の海洋放出の始動を強行した。これに対し、中国は決然たる反対と強烈な譴責を示す。すでに日本に対して、厳正な申し入れを行い、日本にこの誤った行為の停止を要求した。  日本の福島の核汚染水の処置は、重大な核安全の問題であり、国を越えて世界に影響を与えるもので、絶対に日本一国の私事ではない。人類が原発を平和利用して以降、人為的な核事故汚染水の海洋放出は前例がない。かつ公認された処置の基準もない。  12年前に発生した福島の核事故は、すでに厳重な災難をもたらしたというのに、大量の放射性物質を海洋放出したのだ。日本は私利私欲に走ってはならず、現地の住民及び世界の人々に二次災害を与えてはならない……」  続いて、アメリカ東部時間の25日には、国連安保理で突然、王毅外相の忠臣として知られる耿爽中国国連次席代表が、この問題で吠えた。  「日本は、いまだ国際社会が、未解決な核汚染水の浄化装置の長期信頼性、核汚染水のデータの真の正確性、海洋放出観測の方法の的確な有効性について、重大な懸念を示している中で、放出を開始した。  中国など関係各方は、何度も指摘してきた。もしも核汚染水が安全だというのなら、そもそも海洋放出する必要はない。安全でないなら、なおさら海洋放出すべきでない。  私は皆さんに提起せざるを得ない。IAEA(国際原子力機関)の報告は、必ずしも日本が核汚染水を海洋放出する『通行証』にはならないと。報告は日本に、海洋放出の正当性と合法性を与えるものではないと。  また日本に、責任の負担、道義的責任、国際法の義務を免除するものでもない。誤った決定を正し、核汚染水の海洋放出を即刻停止することを求める!」  このように、王毅外交部を挙げて、対日批判キャンペーンを張っている。  それに対して、おそらくこうした強硬姿勢に異を唱えていると思われるのが、経済外交を重視する李強首相だ。  李首相は、「北戴河会議」(中国共産党の非公式重要会議)が明けた8月16日、国務院(中央政府)第2回全体会議を招集した。テーマは、「ハイレベルの発展の揺るぎなき推進」。その中で、国務院の幹部たちを前に力説した。  「国内の需要を拡大し、引き続き消費を拡大して投資の政策余地を促すのだ。一般商品の消費を振興し、民間の積極的な投資を引き出し、重要項目の早い時期の研究と準備をしっかり実行していくのだ。  現代化の産業システムの構築に着手し、新たな技術と業態を使って急ぎ、伝統産業を改変し、引き上げていくのだ。戦略的かつ思い切り新興産業グループの発展を推進し、製造業のデジタル化の転化の歩みを全面的に加速させるのだ。  改革の深化と開放の拡大に着手し、新たな国有企業改革の行動を深く引き上げて実施するのだ。民営企業の発展環境を整え、外国との貿易を安定した規模でしっかりした構造で推進し、さらに大きく外資を吸引し、利用するのだ……」  李強首相は、悲壮感に満ちた表情で、幹部たちに訴えた。おそらくは、「戦狼外交なんかやっている場合ではなく、西側諸国を味方につけないと中国経済が崩壊してしまう」と言いたかったのだ。CCTVの映像で見ると、幹部たちもこの上なく暗い表情をしていて、中国経済の悪化ぶりを想起させた。  李強首相の中国共産党での序列は、習近平総書記に次ぐ2位で、党中央政治局常務委員(トップ7)。王毅外相は、その下の党中央政治局委員(トップ24)の一人。すなわち力関係で言うなら、「李強>王毅」だ。  実際、日本が放水を開始した24日のCCTVの大仰な報道は前述の通りだが、翌25日夜のメインニュース『新聞聯播』では、おしまいから2番目の「外国ニュース速報」のコーナーに下がった。以後も同様である。CCTVは国務院傘下のテレビ局なので、李強首相の意向が働いた可能性がある。  だが、李強首相の弱点もある。多勢(強硬派)に無勢(穏健派)なことだ。いまから10年前にも、李克強首相が、現在の李強首相と同じ立場にあったが、その後の権力闘争で敗れ去っていった。  「李強vs.王毅」の綱引きは、これからも続いていくだろう。処理水の問題で言えば、今後のポイントは、9月5日から7日までインドネシアで開かれるASEAN(東南アジア諸国連合)関連の首脳会議で、岸田首相と李首相の会談が実現するかだ。  会談が開かれれば、日本側の何らかの譲歩と引き換えに、中国側が福島の処理水問題に関して、こぶしを振り下げる可能性がある。逆に開かれなければ、「王毅戦狼外交」が続いていくと見るべきだろう。  いずれにしても、この問題で決定を下せるのは、経済失速とともに、このところやや存在感が薄れてきている「皇帝様」(習近平主席)だけである。  さらに関連記事『「台湾侵攻戦争」中国軍上陸の「Xデー」は…!? 日米の参戦、その意外な結末を、自衛隊元陸将が完全シミュレーションする』では、日本政府首脳に対するレクチャーを行っている自衛隊出身の専門家が来る台湾有事の「その日」について迫っています。

近藤 大介(『現代ビジネス』編集次長)

 

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