その4 の続き
秋篠川
唐招提寺
南大門(1960再建)、称徳天皇(孝謙)勅額「唐招提寺」の複製(本物は新宝蔵)
淳仁天皇の時に東大寺(開山良弁)を出されます、よって称徳天皇(764~770)勅額が掲げられる定額寺になるのは鑑真入寂後、当然移って来た時は門もなかった?
南大門から入るとその先に金堂、気を引き締め。
「氷輪」;移って来た当時(759)は数棟の廃屋があっただけ、まず、藤原仲麻呂の屋敷建て替えを譲り受け僧坊とする。その後、平城宮東朝集殿を講堂としてさらに譲り受け移築改修。やっと唐律招堤としての形ができる?763年鑑真入寂、やがて勅額寺をへて785年ごろ?如宝によって金堂建立、前後に官寺となる。
これがただただ使命感ゆえ、国禁を犯し、10年の歳月と6度の渡海の末、失明までしてやって来てくれた尊者に対する、同朋の返答かと思うと、残念を通り越して・・・。
如宝(731~815);ソグド人774年戒壇院戒和上、師の鑑真に従ってやって来た時、彼は22歳。
こういった事を読み返しながら、金堂に。。
金堂;シンプルでどっしり!おそらく建築を指導した中国から付き従って来た人たちは、故国の寺院を参考に(法隆寺とは違う)、唐代の様式?。そして柱のエンタシスはソグド人の如宝の血が伝えたのかと。。
北京は明永楽帝の時から600年かの歴史、それ以前中国各地の唐、宋代の建築物は残っていたとしても文革で破壊されています。その中残ってる数少ない建物が山西省の応県木塔(遼代)http://blog.goo.ne.jp/haishi4706/e/36697e3a3fa8e8ce4c150da43733f2be や唐代五台山仏光寺、南禅寺。http://blog.goo.ne.jp/haishi4706/e/1a8a7b8d19f9e96150e3b020b3c0ce4c 五台山のは気付かなかったと言ったところか。
それら歴史建造物も保護とはほど遠い!、まだそこまでお金を回せないジャーなく、先しか見えない?
存在感溢れる建物、如宝の気概でしょうか。
十年近くかかった解体修理は2009年完了、新しい木に取り換えられたり、接木されています。
やはり仏さんは仏殿にあってこそ、でもカラス除けでは仕方ありませんが・・・。 天平の時から1300年の時です!今の日本、何が変わったと言うのか。。
同時代の中国の仏像は塑造がほとんどですが、日本では乾漆像、木造、金銅像、塑造と多岐にわたってるのは???。マ、イイカ!
次は講堂。平城宮東の朝集殿、平城宮での政治が・・・。そしてこの建物が出来た時、鑑真をはじめ渡来僧たちは自分たちの拠り所がやっと・・・。
金堂東より鼓楼、礼堂方向
講堂内部に展示されてる金堂解体修理資料。 論議台は注意されて・・・。
天井も荘厳されていた?
解体修理の時系列模型。
礼堂・東室
経蔵、宝蔵
新宝蔵と展示物、勿論撮影は・・・、係りの人も・・・。 ここで大日如来を拝見できるとは。。
鑑真和上御廟です。 ただただ静かに端座しているといった感じ、礼拝!
開山堂 中には複製彩色された和上像がいつでも拝観できるようにと。私個人としては感心しません、主旨から言って新宝物殿がいいのでは、狭いお堂でさらされてるようで、今もってここまでと言った気がしましたが・・・。
西室跡
本坊 甕の中は何でしょう?
戒壇へ向って 平日では参観者もそれなり、静かです。
戒壇
売店、休憩所から改めて唐招提寺金堂から講堂を拝観。
それにしても、鑑真和上今の日本の様子を見て何を思うか・・・(目は見えずとも)。
さて薬師寺への道、東塔の素屋根が見れます。 薬師寺の仏さんにはお目にかかりたいのですが、丹塗りのキラキラなお堂は苦手なのでパス。近鉄西ノ京駅へ。
奈良市のマンホール
羅城門まで歩いてもいいのですが、羅城門から朱雀門までの予定があるので一駅ですが電車で。
西ノ京駅
九条駅から懐が寂しくなってるので補充すべくコンビニへ、日本って便利ですね~。。
途中の九条公園入口の掲示、富本銭の講釈。
佐保川とあります。 平城京へと
羅城門にて秋篠川を合わせ大和川となって河内、難波の津へ。
羅城門想定地?。 何の目印もありません???
そのはず、今ネットで調べると、500m程下流の橋に案内板、横の西九条公園に表示板だそうです。エ!では、この現況図と重ねた平城京地図は・・・、マ、イイカ、近くに立ったとして。。フム・・・。
今回カミさんの依頼、”露店販売の野菜を運べるだけ買ってきて!”(伸縮自在のザックを持たされています)。
京野菜が希望ですが、2日も3日も担いでは・・・、でここから朱雀大路を野菜捜しながら朱雀門へ、その後大宮近くの宿です(時間は4時過ぎています、途中からバスかな~)。
いくらも歩かないうちに畑に男性発見、”今野菜なんかないですかね?” ”丁度今は端境期、何にも無い・・” その時はスーパーに行けと言われてます。
少し歩くと、ビニールハウスにシュンキク?がびっしり。・・・、と作業小屋の蔭に男性!。”こんにちわ、・・・で北海道から別用事で来たんだが、カミさんに・・・” 少し脚色して。
”少しネギがあったけど、お店に出して今は何も・・・、でも出してるお店、道の駅だが沢山野菜置いてるよ” ”どこら辺です” ”私も地のもんでないので・・・、これからそこに寄って帰るので、一緒に行きますか?、ならやまと言う所” ”ぜひ!、帰りはバスか何かで宿に戻りますので”
彼は京都の人、ここの土地を借りて野菜つくり、趣味?。丁度お店よって、帰る所でした。思いがけない出会いと親切!これこそ旅でしょう!!ツアーでは無理。
軽トラックに乗のせていただいて、・・・、奈良の街を通り過ぎて??。旬の駅ならやま到着!
沢山種類あるのですが、飛行機です!爆買いは・・・、取敢えずこのくらいで。 両手に下げて、おじさんします。
彼はお店の人にバス停を確認してくれています(ない時は、近くで電車の音がしていたのでそこまで・・・、で)。
バス停はすぐ近く、奈保山御陵 道路案内のすぐ先。 大宮駅近くで下してもらいます。
絵に描いたように6時頃今日の宿 ビジネス旅館日の出 近鉄大宮駅すぐ近く、私にはぴったりの宿!ヤフーで申し込みましたが、何の問題もなく。
さてお風呂頂いて、すっきりした所で食事。地元駅と言った感じの所なのでそこそこ私的なお店がちらほら。
で、天ぷら屋の天喜さんへ、座ったカウンターに”ほろよいセット” 。
ビールジョッキーで、いや~・・・、で生貯蔵酒!、次はイモでしょう、肴が足りなくなったので、天ぷら盛り合わせ、ジャコ天も美味しそう。今度はお酒が・・・、気が付いたら宿の布団の中!ちっとも反省していないぞ!
ズボンのポッケにレシートあります。会計3,310円に3,510円、200円おつり!しっかりしてる?
お店の雰囲気がよかった!、でもお店の方は、怪しいオジーちゃんでびっくりかも。でした。。
明日は生駒の暗峠越えで奈良から河内へ、関空から帰札。