自由人の発信 おっさんの中国一人旅から国内旅。

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日本の常識中国の非常識、中国の常識日本の非常識。

2012-09-23 09:51:33 | 日記・エッセイ・コラム

このブログが中国では見られないのが残念です(中国語でないから関係ない?)。

さて表題です。

先日中国の方と今回の尖閣問題について話しました。非常なる心配とこれからを危惧していました。話していてどうしてもかみ合わないのです、表題です。

今回尖閣諸島に土地を所有(日本の法務局記載の土地登記簿登録の権利者)する者がそれを他の者に譲渡する行為について、現状維持を共同声明で約束した日本政府はなぜ止めさせないのか!こうして日本国政府はなし崩しに、かの土地を国有化して現状を変えようと意図しているのでしょうと。これは約束違反だしそれを認めることは国家の威信(面子)にかかわる事、断固反対阻止しなければならないのだと。これが中国微博サイトでの主張らしい(中国政府の建前もこれを標榜しています)。

そこで日本の常識、

日本国憲法二九条:財産権はこれを侵してはならない。財産権の内容は、公共の福祉に適合するやうに、法律でこれを定める。私有財産は、正当な補償の下に、これを公共のために用ひることができる。

そこで中国の常識、私有財産は国家(中国共産党)指導の下で保障される、そこでは国の意向に反しては個人の権利は行使できない。まして中国では土地は国家所有、そこには借地権、使用権しかありません、その上司法も共産党統制下です。これが中国の常識。

日本では、私が私の財産たる土地を他人に販売譲渡しようと思えば国家と言えどもそれを阻止することはできませんし、それをやるには三権分立の司法判断に拠らなければならない。私有財産は手厚く保護される、これ日本の常識。

この点を説明しても、それはおかしいと、納得できないようです。

そう道路建設工事で日中の違い、中国では道路工事において障害になる住宅は分断整備されます(以前の話なので、今ではそこまでは見られません)し、ダムでの家屋移転も協力は当たり前の事。一方日本では障害となる住宅により道路整備は中断、それを避けたり残して整備されるのが多々見られます。首都圏の環状7号線しかり。。

かくして、私が中国を旅してたびたび感じる、表題になります。

そこを日本政府がかの国にどれだけ説明したのか、またかの国はそれを理解したうえでの今回の対応ならば、何おかいわんや。

でも日本の常識がおかしいとか、間違ってるとは思えません。まして現行憲法は世界に誇れる理想憲法だと思います(理想ゆえに現況乖離の克服問題が発生?)。

中国一般の人々は外国の情報は中国共産党のフイルターを通ったものしか提供されていません(インターネットでさえ!)、当然日本の憲法第九条も現状も知らされません。よって過っての日本が今も存在してると誤解しがちです、だって毎日のように抗日戦争で紅軍が勇ましく戦ってるドラマが放映されているのです。

振り返って改憲を叫ぶ人達は、周辺の国の状況を考え、その時もたらされる結果を意識することもないのでしょう、想定外で全てが免罪になる国ですから。どっちもどっちなのでしょうか!!。

まずは中国の変化を待つよりほかに方法はないかと。中国もその他の国も私たちと同じように豊かな社会になる(GDPで日本を追い越したといえども一人当たりではまだ十分の一か?)こと、そのことに対する隣国としての日本の対応がこれから問われてるのでは(改憲問題も含めて)。

昨日のテレビ討論会での論説者の一言をここに記します。「現在中国の一人当たりGDPは五千ドル、やはり一万ドルから二万ドルにならないと、国は成熟しない」

対極の論説者曰く「このような状態で二倍、三倍の国力が付いた時の中国は、どこの国もコントロール出来なくなるんでは!」

彼曰く「今のままでは、それは不可能、中国も変わらなければ、それは達成できない!」

同感です、台湾、韓国しかり。歴史問題は残りますが、そこには理性が働いてきます。かといって今の日本の人たちにどれだけ理性的な対応が取れているかは疑問に思います。

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2012・9・17 尖閣問題についての今後の私見

2012-09-17 18:31:45 | 日記・エッセイ・コラム

このブログでは日中間の政治問題を云々する場ではなく、私が見た、感じた今の中国を少しでも記録する事と訪れた人に伝えられる物もあるかと思い、公開してきました。

しかし残念ながら、最近の状況は、私が思うに最悪の状況へと向かうようです。

その状況とはいかなるかを今この時点で簡潔に記録しておきます。

明日は柳条湖事件後81年、別に中国の記念日ではありませんし、日本ではその事件のなんたるかを知っている人もわずかでしょうが、時として中国ではこの種の事件を、何かの機会には、ナショナリズム高揚と、国内統制の手段として多用します。

それも隣国、中国共産党一党独裁政権が統治する社会主義市場経済制の中華人民共和国です。話を絞ります。

今時の事の起こりは、石原慎太郎東京都知事による唐突な尖閣諸島内民間人地主からの東京都による購入問題です。事を拡大させたくない政府は、結果国有化に踏み切るのですが、中国としては国内事情もあり過剰反応します。ましてこの1年は指導者交代時期=緊張期間です(今年実感してきました)。

さらには現在の中国国内状況は今までとは違う、見えない所で何かが動いてる感じです。

私は危惧します、明日、中国漁船の大挙して(数百単位)の尖閣海域の侵入、停泊、航行を。

現在の海上保安庁の警備体制では対応隻数は二三十隻が限界でしょう、事が起こってからの対応では見守るだけでしょう。結果一部漁民による占拠、彼らの保護を名目とした中国警備船の尖閣海域常駐。

今の日本にかくなる状況に対して実力排除の体制が取れるでしょうか?。中国は国を挙げて(国交断行も含め)かかる状況の固定化を図っていくでしょう。米国は軍隊による交戦状況でなければ安保条約は発動しないでしょう。

かくして現在日本が唯一保持している実効支配のこの尖閣諸島は、中国に実効支配されます。大きな国益、外交カードを失います。それに留まらず、以後の我慢比べの日中の断交状態でしょう。

このような最悪シナリオにならないことを祈ります。丹羽さんの言わんとしたのはこの事でしょう。それにしても都知事にレクチャーしたのはどなたか、彼にここまでの危機管理意識を持ってほしかった。今回得した人は地主さんだけ?来年は中国に行けそうもないか。

9・18 9:00;追記

朝刊に掲載されました、そして日本の朝はいつもと変わらず。

昨日記したシナリオは最悪の場合、その前に中国共産党が収束を優先して、尖閣の共同管理、領有権については事後協議と言うアメリカの斡旋で結末でしょうか、アメリカだと軍部は応じるでしょう。次の指導部へのプレゼントはこれで充分と思います。日本の希望?もう飛んでるんでは?。

とうとう日本は土俵に乗せられると言うこと。東京都知事はこれで満足でしょうか、まさか想定外とか武力行使などとは・・・、彼は裸の王様?いや彼だけではないでしょう、これだけ寄付する人がいるんだから。それに後一方、かかる土地の売買は実体がないので不成立でしょう、もうここからの収入は望めません。だって北方領土の人さえ何の補償も受けていない(補助は受けています)のだから。

こう云うのを「やぶ蛇」と言うのでしょうか。。

9・19 9:00;追記

指導部の交代における混乱は避けられてる?(習近平の動静が今一腑に落ちない)

今回の日本政府の対応は新旧指導部には理解されてる?だとすると今回の中国側の対応は、国内向け?それもお家共産党党員のガス抜き?それも中国の現実。

だとすると、日本の都知事さんが勢い付くんでは?

根本的解決が必要ですが、双方こうして次第に最悪シナリオの所まで(行き着くところまで)いくのか?

日本の企業はこのチャイナリスクのもと対中ビジネスを、そして国内の中国関連のビジネスもリスク対応を取りながらのこれからでしょうか。。でもまだ終わっていない!

これからの中国共産党の理性ある変貌を期待したい、今は中国のみの革命で済みそうもないので。

それにしても日本のマスコミも、ここまで中国共産党に使われることもないでしょうに、中国だけではないか!ある人いわく、ヤクザの上いく・・・、その上いく・・・、その上いくブンヤさんとか。

9・20 9:16;追記

尖閣への漁船大挙出漁!てこれ中国のパフォーマンス?いやパフォーマンス結構!!理由は問いません、パフォーマンスに留めて下さい。

昨日中国政府による終息宣言?国慶節(10・1)までに沈静化しないとわが身に降りかかる?

それでは今回のやらせ?、煽りは、なんら文革手法から抜け出していないのでは。これでは日本のその手の人たちを勢いづかせるだけ。聞こえてきます「それ見ろ!中国(シナ)なんて犬の遠吠え、オダ上げるのは国内向け、何にも出来はしないんだ!」とか。

そしてフツーの日本の人たちは「中国って怖いところだ」。中国で被害にあったところは、運が悪かったで、お仕舞い!

問題は何一つ解決されていません。ただ最悪のシナリオは、今この時期の中国指導部にとってまだ失うものが惜しかった?、いつか逆転のときが訪れるのでは?。

こうやって4日ほど記録していると、私の思考傾向がはっきりさせられます。これは長年携わってきた仕事の関係か、最悪想定をしてしまいます。だからと言って、それに対応してきたわけではありません、そこから取れる自分なりの心構え、出来る範囲の対応?で済まします、そんな私。

中国への一人旅しかりです。

話し飛びますが、そういう意味で、今回の原発事故は私には納得できません、想定外という弁明にも納得できません。人間だからこそ防げたはずだし、防げる。肝心な人達がズルしただけです。この貴重な教訓を元に、この装置を使いこなしてほしいと思いますが、それを信頼しきれていない自分もいます。

中国、韓国、日本。まだまだ近代史の克服には時間がかかるようです、が、その事なくして孫達の未来は描けないのでは・・・。

9・20 15:41;追記

今日の識者、コメンテーターの論評を巡って思うこと。

今後の日本経済にとって不買運動や事業進出にかなりな影響が云々や、領土問題に関しては毅然と戦略的に等々、言語明瞭意味不明、正論無罪事後評論。

確かにこれからの中国は日本製品(品質は良いが高価)にとって魅力的ですが、現在に関しては、かの地ではまだ特別な物(一般的な人には選択対象外では?)。

そこで事業家は、何年後の中国を見据えて、中国を取り入れた事業展開をするのか?ここでチャイナリスクを経営としてどう選択するかです。その展望を描いた上での中国展開のはず。ここで想定外を振り回して被害者に回ろうとする企業なら、事あるときは残念でしたで、議論するだけ無駄でしょう。

しかし公称13億5千万の人口を抱える市場(世界からお金を集めている)はやはりビジネスとしては魅力。リスクのないビジネスもあり得ない。

8千万人にも上る垂直統制された共産党員、政府行政組織(末端は町内会組織まで)を含む三権は彼らが指導すると憲法明記している、私たちの常識範囲外の国。何年後にはどんでん返しになる可能性を秘めてるのが中華人民共和国です。知行不合一で爆走しているのですから。

20年ほど前に中国展開していたある経営者(規模はトヨタやジャスコには比べようもありませんが)から伺いました。少し古いので今では的を得ていないかもしれません。「中国で事業をやるには時間軸は2年がとこか、投資はこの範囲で回収出来るかが目安」「中国での事業は、そこの共産党との関係で決まる、ここを相手に回したらうまくいかない」と。

日本で有形無形にその恩恵をこうむっている私達は、企業がそういった環境の中へ入っていってるという現実に配慮することも必要かと思います。

20年たっても、ある意味変わらない?いや変わったのは以前と違って世界からお金をかなり集めてしまった事。40年前の、いろんな問題は次の世代に任せて、まずはお金を持ってきてください状態ではありません。

中国なくしてもやっていける国こそ、これから中国とやっていく上で求められる事はないのです。

9・22 10:07;追記

最後に!かの地主の人に20億もの私たちのお金あげたくないな~、彼こそ今回の張本人!まるで泥棒に追い銭のようで・・・・。利用価値なく引き上げた地が思いもよらず、国の面子の問題になったおかげで、今まで毎年金の卵を産み続け、それでも足りず大金つかみに走った結果でしょう。私もないかな~、こんなネタ。

彼が今回の土地売買を撤回すれば、双方の政府も早急な収束に入れるのでは?そして寄付金はそのお礼として彼に進呈するのはどうでしょう、石原さんが相手では無理かな・・・。。

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