自由人の発信 おっさんの中国一人旅から国内旅。

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札幌スキー場の今、一方隣国中国にも共産党員以外に大多数中国公民(国民)はいます。

2021-02-12 14:10:17 | おっさんの中国一人旅終了?に伴って、もっと日本を旅します。

2月3日、気温もー14,5度以下になると窓ガラスには結晶 

2月10日(水)曇り;手稲ハイランドではこの二日かで15㎝かの積雪、先日にはバックパッカーのコース外滑走で死亡事故も起きましたが、気温も緩んだ今日(平地で-2℃、山頂では-7℃?)は絶好のスキー日和。

山は雲の中?、視界不良なら帰ればいいことで!

9時半かに聖火台ゲレンデ到着、意外に山は視界良好!!サア2時間の満喫です。

平日の独り占めを想定していましたが、白樺ゲレンデはスキー学習子供達で大賑わい、でも一般客は別ゲート割込みでリフト乗車。

  

ハイランドゲレンデの女子大回転コースでは競技会!コース制限かかっています、ウム~。

  

先ずは山頂へ 

 

山頂ゲレンデ 

青空は見えませんが時々粉雪、風なく暖かく快適!

リフト周辺の様子    

旗門設定終わって明日の競技会に向け試走しています、小学生も果敢に旗門に突っ込んで、こちらの気もハイになります。子供からの育成こそ大切ですが、親の出費と協力あっての事です。

 

 

 

真駒内のスピードリンク(道営)は設備放棄?でオープンできず!、円山陸上競技場の水まきリンクは1日でオジャン!。少年団は何してるかな~、こんな環境で札幌市が冬季五輪に手を上げる?。

ラストには時間オーバーでゲイト通過できず、係員からゲート解除してもらってアタックコースを最後に2時間の満喫でした。このスピード感にいつまで耐えれるかな~・・・。

 

さて恒例?の中国コラム集、今回は多くの私達と同じ中国の人達を伝えますが、読み取ってください。

想像してください、いつもどこでも監視されてる生活、監視しているものが生殺与奪の権力を持っているのです。その権力に気付かなければ恐怖も感じませんが、いつ自分の生活に入ってくるか!

共産党員の町内会長さん、根性の超悪い町内会に当たった時の毎日の生活!オベンチャラ言って合わせますか?

多くの中国の人達はその中で毎日を過ごしています。

 

ダイヤモンドオンライン 2020.7.16 4:45 筑前サンミゲル 消費インサイド

中国で訪日観光熱が再燃!目的は爆買いから「癒やし」へ

「いつになったら日本へ行けるのか?」中国国内で訪日希望者が急増

中国は、経済活動本格化のアピールを強めている。中国各都市への強力なロックダウンが解除された反動で高額消費が急拡大したが、それも一段落したようだ。

経済活動は再開されつつある中で、旅行会社に対する「いつ日本へ行けるようになるのか?」という問い合わせが増えているという。

日本同様に海外旅行は解禁されていないばかりか、中国政府は旅行会社による国内旅行も許可しておらず、多くの旅行会社の経営状態が逼迫 (ひっぱく)している。

著者が定期的に取材する中国大連の旅行会社では、大連市内限定の観光業も認められていない(他市では市内・省内限定で観光業が部分解禁されている都市もある)。しかし、そもそも大連在住者が居住する市内観光や旅行を旅行会社へ依頼することはほとんどないので、市内限定で旅行業が解禁されても意味がないと話す。

前出の旅行会社は、日本との関係を生かして7月から物販事業を始めた。そうしないと倒産してしまうと危機感を漂わせる。

訪日の目的は公権力の圧力から解放される「癒やし」

訪日を熱望する中国人には大きく分けて2パターンある。1つは以前の爆買いに近いものだ。化粧品や日常的に服用するサプリメント、目薬、歯磨き粉から調味料まで日本製品を愛好する人たちだ。彼らが自分で使用するものを日本で買いたいと希望している。

多くのものは中国の高級スーパーマーケットや専門店で販売されているが、仮に同じものであっても日本で自分の目で選んで買いたいと希望する人が多いことが興味深い。

もう1つのパターンは――ここ最近の傾向であるが――日本で癒やされたい、つまり、癒やしを求めて日本旅行をしたい人たちだ。彼らは富裕層に多く、それほど活発に買い物をするわけではない。ただ1人で東京を探索したり、地方を旅したりする。

日本は地政学的、文化、習慣的にも閉塞感があり、今回の新型コロナでも働いた独自の同調圧力がある。日本に住む日本人はそれをストレスに感じたり、それが原因で、会社や家庭での人間関係に疲れてしまう人も少なくない。

中国は中国で、日本とは違った種類のストレスを抱える。人間関係でのストレスも当然あるが、それ以上に政府や中国公安などの公権力からの強制力や圧力、理不尽なあらがえない決定に、多かれ少なかれストレスを感じているようだ。

中国で「癒やし」ブームが拡大 旅の目的も買い物から体験にシフト

「中国駐東京観光代表処」(日本政府観光局に相当)の王偉首席代表は、メディアでのインタビュー中で、日本語の「癒やし」という言葉から「治愈系」という言葉が誕生し、ブームになっていると話す。

中国人が治愈系(癒やし)を感じるものは、多岐にわたる。中国での日常生活であまり使わなくなった紙幣を手にしたときや紙の名刺を受け取ったとき、電車の自動券売機、地下鉄の車内、日本語の語感、温水洗浄便座、 レストランの皿、スーパーやコンビニエンスストア、舗装されたアスファルトの歩道まで、あらゆるものに癒やしを感じるのだという。

日本人の癒やしとは、大自然や動物と接したり、戯れるなどしたりをイメージするだろうが、中国人が感じる癒やしとは、非日常的な体験に近い。

王偉氏は、癒やしブームは当面続くと考えており、中国人の旅の目的そのものが買い物中心から体験型へ大きくシフトしているのだと語る。

中国で、PM2.5をはじめ大気汚染が大きな社会問題になった頃から、きれいな空気を吸うことを意味する「洗肺」という言葉が生まれ、きれいな空気を吸うために日本へ旅するという中国人も増えている。洗肺ついでに観光やショッピングを楽しむというように、以前とは目的が逆転しているわけだ。

「中国には日本のように自然と共生共存という文化はありません。また、文化大革命の後遺症で、地方や農村・田舎には悪いイメージを持っている人も一定数いて、東京や大阪などへという中央志向が根強くあります。一般の中国人が日本の地方観光や豊かな自然探索などを楽しむようになるには、まだまだ時間が必要かもしれませんね」(大連の旅行会社 )

日本に訪日客を受け入れるインバウンドの観光業再開はしばらく先になりそうだが、2月上旬から止まっていた日本から中国へのEMS(国際スピード郵便)が7月1日から再開した。

川崎市在住の中国人女性は早速、吉林省に住む親族への贈り物にEMSを利用したという。送ったものは、「P&G」の赤ちゃん用の紙おむつと「明治」の粉ミルク。ともに中国人に絶大な信頼を得ているブランドだ。

日本で売られている紙おむつと粉ミルクには、赤ちゃん向けという以外にも共通点がある。それは原産国が日本、日本で生産されていることだ。P&Gの紙おむつは、中国生産版も販売されているが、あまり信用されていないのか、高くても日本産を求める。

日本製品愛好者らはしばらく訪日できない分、信頼できる日本在住者からの国際発送で補う日がしばらく続きそうだ。(筑前サンミゲル/5時から作家塾(R))

 

ダイヤモンドオンライン 2020.12.3 4:30 莫 邦富:作家・ジャーナリスト 莫邦富の中国ビジネスおどろき新発見

中国で「羊飼いのラブソング」が大ヒット、日本人が知らないブームの裏側

チベットで出会った少女を思い出させたラブソング

音痴なので、普段、私が執筆しているコラムでは、滅多に音楽や歌などの情報を取り上げない。これらの分野での発言もなるべく避けるようにしている。しかし、今回は例外だ。今年、中国の国民歌謡になったラブソングについて書きたい。

11年前の2009年、私はチベット族も多く住む青海省を数日間旅行していた。ある午後、青海省平安県の山間を縫うように流れる小川のほとりで、休憩のために車を停めた。車を降りた私は少し離れたところに質素なテントといくつかのミツバチの巣箱が並んでいることに気づいた。テントの横には、太陽電池のパネルと衛星放送受信用のパラボラアンテナが無造作に置いてあった。

すると、犬の吠え声で少女がテントから頭を出した。人なつっこい笑顔の少女に「太陽電池で衛星テレビを受信できますか」と聞くと、「はい」とはにかんで答えた。

「ハチミツはよく採れていますか」と尋ねると、少女は、「採れました。でもこの辺は菜の花がもう終わったので、明日には他のところに移動します」と教えてくれた。テントの中には小さな簡易テーブルが置かれている。その上には読んでいたであろう教科書らしき本が開いたままになっている。花を追いながらの養蜂生活をしている親子だったようだ。

『可可托海的牧羊人(コクトカイの羊飼い)』という歌をインターネットで聴いた時、私はこの時のことを思い出した。この歌は、草原を故郷とする羊飼いと、ミツバチの巣箱をラクダに背負わせて花を追う養蜂生活を送っている女性とのラブストーリーを歌っていたからだ。

 

歌詞の内容を解釈すると…

この歌の舞台のコクトカイは新疆ウイグル自治区にある。ベストシーズンとされる6月から10月初旬までの間に行くと、滔々と流れるエルティシ川、そびえ立つ山々、青々と茂る樹木が織り成す景色はまるで絵画のように美しい。インターネットで流れてきたこの歌の歌詞関連の背景資料を私なりに整理すると、以下のようになる。

夫を亡くした女性は、ミツバチの巣箱と2人の子を連れて養蜂生活を送っているが、花を追いかけているうちに、コクトカイにたどり着いた。しかし、まわりの人々からいじめられたり疎遠にされたりしていた。やさしい羊飼いは彼女に同情し、彼女の味方になった。草花が満開の季節に、広大なゴビ砂漠で、2人は運命的に出会ったというわけだ。男は絞り立てのミルクを彼女に届けたり、彼女も甘いハチミツをゲルの入り口に持っていったりした。このように行き来しているうちに、2人は次第に愛し合うようになった。

やがて花は落ち、草は枯れた。女性はだまって去ることを選んだが、羊飼いは枯れた草原でずっと彼女を待つことにした。やがて、彼に届いたのは女性が嫁いだという知らせだった。彼は彼女への愛を伝え、2人の子どもがいても気にしない、大丈夫だ、実の父親のように世話したい、とはっきりと態度を表明していたはずだ。それなのに、なぜ彼女が他の人のところにお嫁に行ったのか、羊飼いは理解に苦しんだ。

もちろん彼女は、明るく善良で喜んで人助けをする羊飼いのことが好きだった。しかし、まさにその愛のために、彼女はだまって去ることを選んだのだ。彼女は未亡人というだけでなく、さらに2人の子どももいる。これでは男性に対して不公平だし、男性には自分よりももっと素敵な女性がお似合いだと思ったからだ。羊飼いの足手まといになるまいと、女性は激しい雨が降る夜に、子どもを連れて羊飼いがいるコクトカイをこっそり離れた。

取り残された羊飼いは牧場の草が枯れてもまだそこにいて、自分が戻ってくるのを待ち続けていることを知ったとき、彼女は泣いた。彼女は「もう伊犁(イリ)に嫁入りしたので自分のことを忘れてほしい」と人に言づけた。

一途なラブソングが今の中国でヒットした理由

市場経済が進む中国では、性の自由度も高まった。「一夜限りの恋」もあまり抵抗なく受け入れられている。豊かな生活を手に入れるために、交換材料として肉体を提供する女性も増えた。

こうした社会の流れに反して『コクトカイの羊飼い』は、悲しいラブソングであるものの、ピュアな愛情を歌っている。しかも、インターネットとSNS全盛時代の今の時流にもうまく乗れたので、この歌はあっという間に中国の津々浦々まで知られるようになり、新しい国民歌謡とさえいえるほど普及した。そしてそれほど時間を経ずにカンボジア、ベトナム、タイ、ミャンマー、シンガポールなど東南アジアの国々にも浸透し、ギリシャやアフリカでも歌う歌手が出てきた。

2020年5月に発売されたこの歌は作詞、作曲が王琪という有能な若手アーティストだが、そんなに認知されている存在ではなかった。発売してからしばらくの間はヒットしなかった。

この歌を広めたのは、夜の街角にある屋台を回って歌を歌う流しの歌手、洋仔(ヤンゼー)の影響もある。その切ない歌声と悲恋物語に人々が感動し、人から人へと伝わり、この歌のファンを急速に増やしていた。人々が注目し始めてから、しばらくすると洋仔はただ口パクしただけで、実際に歌ったのは亜男という女性歌手だったということがばれて、洋仔への批判が巻き起こった。これらの一連の出来事はネットで大きな話題となり、結果としてこの歌の知名度を爆発的に高めることができた。

やがて人々は歌詞の完成度の高さと作曲のうまさにも目を向け、高い評価を与えるようになった。王琪本人の歌唱力も抜群だが、熱唱した亜男の、男性の声に近い擦れた声も、泣きながら愛する気持ちを訴える悲恋の心情を再現するのに非常に効果的な役割を果たした。さらに歌に出てくるコクトカイや美しい秘境の草原として知られる那拉提(ナラティ)草原、伊犁(イリ)など、西域の地名は雄大な自然へのロマンをかき立てる効果もあった。

こうした一連の好条件(口パクも話題を作ったという意味では「好条件」と見なそう)が重なり、『コクトカイの羊飼い』は今年、中国で最もヒットを飛ばした歌となった。この歌の成功はインターネットとSNS全盛時代に、歌曲のプロモーションをどうすればいいのかという課題について多くのヒントが潜んでいる。

参考までに『コクトカイの羊飼い』の歌詞の日本語訳を添付しておく。

あの夜の雨でもきみを引き留めることはできなかった 谷間の風が、泣いてる私にそっと寄り添う

ラクダの鈴音はまだわたしの耳にこだましながら、きみがここにいたことを教えた。

自分で作ったお酒では酔えないよ きみの歌声には酔いしびれた

きみと雪山に登り、ゴビ砂漠でも越えていきたい けれどきみは別れも告げずに、行方をくらました

愛する人よ、コクトカイで待っている 

きみは伊犁に嫁いだと人はいう そこにはきれいな那拉提(ナラティ草原)があるからか

それともそこにあるアンズの花がきみのほしい蜜(幸せ)を作れるからか

ゲルの外にはラクダの鈴の音がまた鳴っている ぼくにはわかる、それはきっときみじゃない

きみのように心に響く歌を歌える人はもういない 忘れがたい美しい女性はきみ以外もういない

 

ダイヤモンドオンライン 2021.2.8 4:25 王 青:日中福祉プランニング代表 DOL特別レポート

中国政府は近年、急増して社会問題化している離婚を減らすため、1月から「新制度」を導入した。折しも、中国では「コロナ離婚」も話題になる中、SNSなどのネット上では「なんで国が口を出すのか」と怒りや戸惑いの声で炎上状態になっている。(日中福祉プランニング代表 王 青)

中国政府が離婚に「30日の冷却期間」を設置

中国政府は、昨年5月の全国人民代表大会(日本の国会に該当)で、「中華人民共和国民法典」の中に、「離婚の届出」をしてから成立するまで、30日の「冷却期間」を設けるという新制度が可決された。そして、今年1月1日に正式に施行された。冷却期間中、夫婦の一方が最終的に離婚に同意しなかった場合、離婚届は取り消されるというものだ。

この新制度は大きな波紋を呼んでいる。導入直前の昨年末、有名女優らが終電に駆け込むように離婚したことも大きな話題となった。国民のほとんどが強く反対している。これにより結婚率がさらに下がり、少子化に一層拍車がかかるのではないかと懸念されている。

中国では、結婚と離婚の手続きは、政府機関である民政局に属する「婚姻登記センター」で行われる。入籍したら、結婚証が夫妻に一冊ずつ発行される。結婚証には、夫婦が並んで一緒に映っている証明写真のほか、氏名や年齢、身分証明書番号などが記載されている。

ちなみに、二人そろって結婚証を手にしている写真は結婚報告として使われることが多い。一方、離婚の際も同様である。離婚証がそれぞれに渡される。ただ、中の写真は当事者本人の証明写真のみ。なので、区役所に婚姻届や離婚届を出すだけの日本と比べると、中国のほうがかなりの儀式感がある。

コロナ禍の前は、所在地の「婚姻登記センター」のウェブページを見て、空きがあれば当日でも直接行って手続きができたが、昨年からは結婚も離婚も先にネットで予約をしなければならなくなった。そして、今年1月1日からは、夫婦合意の上での協議離婚の場合、「申請→受理→30日の冷却期間→審査(30日間を要する)→成立(離婚証をもらう)」という流れになっている。

片方の気が変われば離婚訴訟となる

最初の申請時と最後の離婚証をもらう際、当事者本人が揃って登記センターに行かなければならない。そして、30日間の冷却期間の間、もし片方の気が変われば、手続きが取り消され、協議離婚としてみなされなくなる。離婚訴訟となり裁判が必要となる。

そのため、昨年末、新制度施行の前に離婚を済まそうと予約が殺到し、上海では予約が集中しすぎて予約不能となった。深センでは2020年12月の1カ月間の離婚件数が、前年同月比で35%も増えた。

「結婚と同じ、離婚も二人の間のことなので、どうしてこんなに複雑にされ、国が口を出すの?」

「絶望する!冷却期間が設けられているからといって、よりを戻すわけがないだろう、大概は離婚までにすごく考え、悩み、熟慮しているから、理不尽すぎる!」

など、SNSでは、悲鳴や怒りの声が絶えない。

中国では離婚が社会問題に

中国は、2014年から結婚件数が減り続けている。

反対に、2003年からは、離婚率が15年間連続上昇。2019年の1年間で、全国で登録した結婚の件数が927.3万件だったのに対して、離婚は470.1万だった。ちなみに、2018年の離婚率は3.2%、日本の1.6%を上回る。離婚はもう社会問題となりつつある。

筆者の上海の友人であり、30年以上婚姻関係や家庭財産紛争の専門弁護士として有名な女性に、今回の30日離婚冷却期間について話を聞いてみた。

結婚証 

離婚証 

「現在、離婚件数が年々増加し、深刻な社会問題となりつつあります。行政が離婚手続きに追いつかないほどの状況となっています。離婚の原因はさまざまですが、社会や経済が発展し、海外の文化に触れる機会が増えたため、生活環境や価値観が、昔と比べると大きく変わりました。

特に現在、離婚する夫婦の中で、『80後』と『90後』(80と90年代に生まれた人)の30代と20代の『一人っ子』世代が約4割~5割を占めています。彼らは、生まれてから親と周りの大人たちに大事にされて、わがままで自己中心的といった特徴があるほか、独立後の生活能力も欠けています。つまり『親離れ』がまだできてない。体は成人になっていますが、精神的には未成年なのかもしれない。

このような『一人っ子同士』が結婚したら、家庭を共に運営していく概念に乏しく、『妥協』や『協力しあう』という言葉を知らず、何かの衝突や挫折があれば、すぐ喧嘩して別れる『衝動離婚』のケースが多いのです。このような背景から、政府としては、『衝動離婚』を何とか食い止めようと、冷却期間中、もう一度よく考え、話し合いをして、理性が戻れば、関係修復の可能性があるという目論見(もくろみ)で、高い離婚率を抑制し、社会の安定を計ろうというのです」

実際、上海のいくつかの区の「婚姻登記センター」には、「仲直りを勧めるカウンセリング」や「婚姻相談」などの部署を設置し、仲介する構えである。

ネットでは新制度に猛反発

政府のこのような「親心」に反して、ネットでは、この新制度に猛反発が起きている。

「愛がなければ別れたほうがいいに決まっている、人生は短いから。この30日間の冷却期間は、単なる先延ばしをしているだけ、離婚の労力やコストが増すだけで、時間の無駄だ!」

「衝動離婚を防ぐより、結婚冷却期間こそが欲しい。結婚までに目を大きく開いて、相手をよくみたほうがいいんじゃない?結婚を慎重にすれば、軽率な離婚も減る」

「国は、婚姻の自由を尊重すると言いながら、衝突が絶えない家庭を無理やり維持させようとしている。婚姻の意味を理解できていない、本末転倒だ!」

そして、多くの女性からは、

「ますます結婚したくなくなってきた。もし相手が離婚に合意してくれなかったら、それこそ泥沼化して、一生台無しになるわ」

「まだ結婚届を出さなくてよかった。もうちょっと考える」

「また一つ結婚したくない理由ができて、よかった!」などの結婚慎重論が目立つ。

新制度は「人権侵害」という声も

この新制度は「人権侵害だ」と主張する人もいる。

「一部の人の衝動離婚を止めるために、大部分の人の離婚の自由と権利を奪ってはいけないと思う」

「冷却期間中、何が起きるか分からない、DVが原因での離婚だったら、こんなに手続きを引っ張ったら、人命にかかわるかもしれない。財産が勝手に奪われるかもしれない。深刻な問題だ!」

前出の女性弁護士は、「もう一つ、中国はほとんどが共働きであるため、女性が経済的に独立しているし、社会的地位も高い。女性は各分野で活躍しています。われわれ法曹界でも女性の裁判官や弁護士の数が男性とそれほど変わらない。ここは日本との大きな違いですね」と続けた。

そして、「離婚は単なる夫婦二人の間の問題ではない。双方の家族やお子さんも絡んでいます。近年、若いカップルだけではなくて、中高年の離婚件数も増えています。中国はあまりに速いスピードで発展したから、経済は豊かになりました。でも、精神的に豊かになったとは限らない。実際、私が普段預かっている離婚訴訟の案件で、離婚の一番の原因は男性による浮気と価値観の違いです。それも事業で成功している人ほど多い傾向がみられます。財産の分割、特に共有不動産の分割(当初購入した時、双方の親が援助したケース)、子どもの扶養権などについて、双方の争いが激しく、仲介、調査などがとても繁雑で、長期化している」とも語った。

中国は急速な経済の発展で人々の倫理観も大きく変わった。離婚率が上がり続けることは、社会の矛盾が深刻化し、人々のさまざまな考え方の衝突の表れでもある。

中国政府は離婚を何とか減らしたい

現在、一部の地域の「婚姻登記センター」には、離婚手続きにきた夫婦に下記のようなアンケートを書かせている。

(1)相手のどこにひかれて、結婚の決心をつけたのですか?(3つ以上挙げてください)

(2)現在抱えている問題を解決するのに、離婚以外に、ほかの選択がありませんか?(2つ以上挙げてください)

(3)離婚後の生活の準備はできていますか?どんな準備ですか?(3つ以上挙げてください)

このアンケートはいかにも中国らしく、中国政府が「離婚を何とか減らしたい」という真面目な苦衷(くちゅう)を感じざるをえない。

ただ、これらの一連の工夫は「離婚のブレーキ」として機能していない。各地では1月の時点で、すでに2月の予約が満杯となり、毎日、深夜零時に予約の空き状況をネットに更新した瞬間、秒殺でなくなる。ついには、予約代行という新しいビジネスまでも誕生したという。

地域によっては、予約で枠が決まっているため、予約待ちの人が増える一方で、「そのうち抽選になるのでは…」という声まで出ている状況である。

どうやら「30日間の離婚冷却期間」をもってしても、離婚の熱を冷ますことはできないようだ。

 

追伸;結婚証明書を持っていないとホテルでの同室宿泊はできません!間違われます!!悪くすると通報、即踏み込まれんす、という話を聞きました。

 

コメント
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