十分間俳句

発見・感動・創造! 子どもたちの感性を培い日本語力を高める十分間俳句

俳句の授業はおもしろい

2011-10-19 | ジュニア俳句

昨日は、区内の南陽小学校の5年生3学級の子ども達に4時間授業した。
3学級で4時間というのは、どういう時間配分なのか、不思議に思われるかも知れない。
最初に3クラス一緒の全体会をして、俳句のタネ拾いをする。
それから各学級に分かれて、俳句づくりの続きと句会をするという案配なのである。

今の時期、春の花盛りだが、学校の教材にはない。意外と句材が少ないじきでもあるのだ。
南陽小学校の北側は、緑道公園になっている。
そこのげやきや桜がわずかに色づき始めている。
そこで、「初紅葉」「薄紅葉」の季語をおしえて詠む事にした。
花壇には、サツマイモがあって、葉と蔓で満ちている。
これも句材になる。

これだけだと印象が薄いかなあと心配したが、そんなことはない。
緑道公園から学校に戻ると、サツマイモ畑では、1年生がお芋を丁度掘り出したところだった。一瞬「あれれ」と思ったが、丁度良い。おいもも蔓も両方ある。句材が豊富になったと言うわけだ。

どのクラスでもすてきな句が生まれた。感心したのは、きれいだな、すてきだな などの主観語を含んだ句がほとんどなかったことだ。
聞けば、一学期に指導に来てから,毎月、学級で俳句づくりに継続的に取り組んでいるとのこと。
継続的に俳句に取り組むとこんなに上手になるのかと思った。
南陽小学校の先生方に拍手をしたい気持ちであった。

帰りがけに、「おもしろかった!」「またきてね」「今度はいつ来るの?」という子ども達の言葉。
本当に嬉しい一言だ。幸せを感じるひとときである。

帰りがけには、しかしと考えた。課題もあるはずだし、先生方の感想もあるはずだ。感想用紙を書いてもらうというのも良いなと思った。だが、こういうことをやるから先生方は、いよいよ忙しくなってしまうのだ。
「まあ、そのうちだな」

信号だ赤黄緑のうす紅葉

初紅葉フワフワモッサフワモッサ

さつまいも食べるとそれは秋の味

紅葉の木ここに育って百年目

うすもみじ虫に食われてけがしてる

初紅葉見上げてみれば白い空

六年の走る姿に初紅葉

ゆがむ空かくすようにとうすもみじ

雨水ます紅葉のかけらすいこんだ

さつまいも土の中から顔出した

さつまいもスイートポテトをレンジでチン

初紅葉ひさしぶりです そね先生