5月に発足した江東区俳句部。
今月で6回目の活動日である。
俳人の高柳克弘さんの講座にはじまり、
現代詩人クラブ会長の比留間一成先生の講座。
夏には、現代俳句協会ジュニア研修部長の田付賢一さんの指導での吟行と回を重ねてきた。
9月、10月は、兵庫県の自然学校の校長で、兵庫教育大学の名誉教授の山田卓三先生の指導で、自然を学ぶ。
フィールドは、深川七中そばの猿江公園だが、山田先生の手にかかると全てが解明されていく。
科学的な知識が感性を育み、感性が科学を発展させるというのが、先生の考えだ。
前回は、直接猿江公園で、蝉の穴や幹の音、植物のありようについて学んだが、今回は、まず講義が行われた。
まずは、大和言葉の「みる」の多様性だ。
見る。視る。看護師さんは、看る-手当。お医者さんは、言葉を使い、診る。絵画を覧るというように、全て違う。
聴いてみる。試みる。の「みる」も語源は同じ。
中勘助の俳句
裸にて炎と化すや曼珠沙華
を取り上げて、 「観る」ことの大切さを話された。
それから猿江公園に出発。
次は、自然を体全体で感じて、俳句のタネ探しと俳句づくりをした。
学校に戻ってから句をまとめ、句会。
常任講師の金子弓湖先生の指導で次々に句ができていく。
句会では、生徒達の句の鑑賞力の高まりに感動するものがあった。
来月は、隅田川沿いを吟行する予定である。