十分間俳句

発見・感動・創造! 子どもたちの感性を培い日本語力を高める十分間俳句

春の子どもまつり

2009-03-08 | ジュニア俳句


写真は、高森公園で行われた春の子どもまつり。八名川の子ども達がよさこいを踊っているところである。


生憎の曇天だったが、例年にもまして参加者が多かった。


今年は、高層住宅協会と結んで、川を使った防災訓練も行われ、海洋大学、東陽町、亀戸の三カ所から船を出して、「救援物資」を運ぶというイベントも一緒に行われた。


私はと言うと、海洋大学から船に乗り、高森公園へ・・・・・・


いろいろな団体がいろいろな形で協力し合うのは実によいと感じた。


今日は、その他にも、砂町文化センターでは、石田波郷ジュニア俳句大会の表彰式が行われ、本校からも入賞した四人が参加した。


また、北砂のスポーツセンターでは、バレーボールの大会が行われた。出場チームのほとんどがクラブチームという中で、本校のチームも出場した。昨年は、2~3点しかとれなかったが、今年は十点近くとれたようだ。これは大健闘だ。


今、八名川子ども俳句集の第11集の作成に取りかかっている。


24日の終業式で、子ども達に渡す予定である。


子ども達の句を読み返してみる。どの子もたいしたものだ。


六年生は、1月から毎週俳句作りをしている。一人の子の作品を並べてみよう。


実に楽しい。真君の作品だ。



真夜中に神明宮に初詣


門松のとがったところに年の神


うちの犬毛皮があるのに寒がって


黄の花粉木瓜の花を引き立てる


シクラメンまっ赤な火がつきランプだな


春うらら教室のかべに思い出が


春寒しボールは軽くてかたかった


春の月入学間近でさわがしい


雛人形男女一緒にけしょうした


もう一人、真君の作品



初詣寒い中での行列だ


初詣神社が近くて便利だな


登校の十分前までふとん入り


節分の次の日外が暖かい


シクラメン芽を見て思うとうがらし


春一番ダウンジャケット穴あいた


春寒し黒板の上物いっぱい


雛人形名前があるとはつゆ知らず


 


 


石田郷子さんの指導から学ぶ

2009-03-06 | ジュニア俳句

月曜日の話だが、石田郷子さんに五年生と四年生の二つの学年で俳句づくり指導をしていただいた。
石田さんは、「椋」という俳句結社の主宰で、江東区の芭蕉記念館でも講座を担当されている。
最初にお会いしたのは、その芭蕉記念館だった。


石田さんの指導を横から拝見して勉強になったことがたくさんある。


その一つは、実際に「見る」事を大切にしているということだ発見するためには、よく見なければならない。
校庭に出て、木々や植物などを見て、感じて作る。このことの大切さを今一度痛感した。
頭の中ではなく実際に見て作る。これが俳句である。
その時に、石田さんは、
「これは、桜の芽ですね。でも名前がわからない植物の芽があるでしょう。これは『物の芽』というんですよ。」
と季語を教える。
土にさわって、「春の土」 夏の土や秋の土とは言わないけれど「春の土」と言います。
季語を具体的な物で示してくれる。
この「季語」の力と言うのはとても大きいと感じた。指導者が自然について知っているということが必要なのだろう。


そしてこんな句が産まれた。


  春の土外はがちがち中ふわふわ


 春風は温かいのか冷たいか


この二句は、石田さんが選んだ「今日のスペシャル」だった。(4年生)


子ども俳句事情

2009-03-01 | ジュニア俳句


画像は、2月28日に行われた 深川北部地区学校対抗囲碁大会の様子である。俳句と並んで囲碁も普及したい一つではあった。


しかし、なかなか教える時間もとれない。この一年は、ホタルの碁の方々が毎月一度ずつ指導に来て下さった。


そのホタルの碁の方々のご尽力でこの大会が行われた。


森下文化センターで、元加賀、扇橋、毛利、八名川の4校が参加をした。本校のメンバーは、低学年中心である。


囲碁も日本の伝統文化であり、頭の体操でもある。子ども達の生活の中に定着すれば生活が豊かになると思っている。


さて、本題だ。


先に紹介した「日本の歳時記」45号に山田弘子氏が「子ども俳句事情」を書いている。


子ども達に俳句に親しんでもらおうと言う試みは、古くからあるとして、兵庫県但馬地方で昭和21年にすでに児童生徒を対象とした文芸誌が誕生していると紹介している。


そして、子ども達が俳句に親しむ効用として次の3点を挙げている。


◎四季折々の変化に目を向け、自然の草花や小動物をいつくしむ心を育てる。それはやがて自然の資源や地球を大切にする姿勢を学んでいくことになろう。


◎祖先から受け継がれてきた季節の行事やしきたりを知ることにより、地域や家族への愛や絆を深めていくようになる。


◎なによりも正しい日本語の働きをしっかり身につけ、表現力を養うとともに豊かな情感を育んでいく。


山田氏自身も沖縄の離島の子ども達と俳句の交流をこの10年間続けているという。


十分間俳句では、この3点に加えて、身の回りのものごとや日常の生活の中から発見し気づく力を育てていくことも重視している。


今日は、久しぶりに一日中ほとんど家の中で過ごしたが、何となく気分が滅入る1日だった。天候のせいもあるかもしれない。映画を二本も見たし、仕事もした。それなのに何となく鬱だ。「春愁」とでも言うのか。


仕事を辞めれば、もっと本も読めるし、映画も見ることができると思っていたが、学校に出ている方がよっぽと気分が前向きになる。


仕事を辞めて気分を前向きに保つと言うことは結構大変なことなのかもしれないと思った。


仕事があるというのは、うれしいことだ。