月曜日の話だが、石田郷子さんに五年生と四年生の二つの学年で俳句づくり指導をしていただいた。
石田さんは、「椋」という俳句結社の主宰で、江東区の芭蕉記念館でも講座を担当されている。
最初にお会いしたのは、その芭蕉記念館だった。
石田さんの指導を横から拝見して勉強になったことがたくさんある。
その一つは、実際に「見る」事を大切にしているということだ。発見するためには、よく見なければならない。
校庭に出て、木々や植物などを見て、感じて作る。このことの大切さを今一度痛感した。
頭の中ではなく実際に見て作る。これが俳句である。
その時に、石田さんは、
「これは、桜の芽ですね。でも名前がわからない植物の芽があるでしょう。これは『物の芽』というんですよ。」
と季語を教える。
土にさわって、「春の土」 夏の土や秋の土とは言わないけれど「春の土」と言います。
季語を具体的な物で示してくれる。
この「季語」の力と言うのはとても大きいと感じた。指導者が自然について知っているということが必要なのだろう。
そしてこんな句が産まれた。
春の土外はがちがち中ふわふわ
春風は温かいのか冷たいか
この二句は、石田さんが選んだ「今日のスペシャル」だった。(4年生)