深川芭蕉まつりの一環として、「おくのほそ道追体験クルージング」が行われた。
芭蕉庵から門前仲町を散策した後、黒船橋の桟橋から千住まで船の旅。
運営にあたっているNPO本所深川から 船内で「俳句体験教室」をしたいので協力してほしいとの話があった。
私も、本所深川の一員なので、喜んで協力することにした。
「変身俳句」方式で、「やってみましょう」
ところが、朝、乗船名簿を見て驚いた。
奥坂まや という名前があるのだ。
奥坂さんと言えば、
万有引力あり馬鈴薯にくぼみあり
つばくらめナイフに海の蒼さあり
などの句で有名な俳人である。まいったなあと思ったが、仕方がない。
奥坂さんは、実に気さくな方で最後には、講評までして下さって、俳句づくり、そして帰りの簡易句会と楽しく過ごすことができ、役を果たすことができた。
良い経験だった。
高点句を紹介しよう。
風薫る若洲の海に都鳥
緑さす隅田涼しや舟の旅
夏場所ののぼり旗めく隅田川
新緑のまぶしき色に橋映る
若葉風芭蕉を訪ね隅田川
夏旅の頬なでてゆく若葉風
夏兆す素人ガイドも名調子