


白磁に呉須で絵付け。
指を怪我して、しばらく土が触れなかったので絵付けをしていました。兎柄が縁起が良いとされているのは、繁殖能力が高いからということらしいです。「波に兎」柄は因幡の白兎伝説から来ているとか。兎は可愛らしいから、何となくほっこりしますね。でも、あまり可愛く描かない方がお洒落な器になります。
月の柄も好き。本当は刻々と変わる月をすべて描きたいと思うけれど、満月・半月・三ヶ月・下弦の月・上弦の月くらいにしておきましょう。
磁器土は成形するのも削るのも焼くのも手間が掛かるけれど、焼き上がった時の透明感や染付の色の美しさを思うと挑戦したくなります。
ここのところ、器の注文が相次いでロクロに向かう日々が続いていました。実際に火を扱うのは怖いので、何かと理由を付けて還元焼成を先延ばしにしていましたが、やはり酸化焼成よりも景色に深みが出るし、磁器は白さが際立つので頑張って焼いてみようと思います。
明けましておめでとうございます。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。
前に作った龍の植木鉢ですが、辰年にちょうど良いのでカフェの玄関に飾ってみました。
災害や戦争があって不安定な世の中ですが、皆様どうぞご自愛ください。
今日はちょっと寒かったので、灯油のストーブを点けました。
器の上絵はだらだらと何時間もエンドレスで取り組むので、餡が出来上がるまでにしようと思って、ストーブの上で小豆を煮ました。
色毎に塗っていく上絵は深みを出そうとすると何色も重ねていくので、何時間もかかります。とりあえず、小豆が煮えるまで取り組むことにしました。
餡も上手に煮えて、上絵も金彩まで取り組めたので有意義な一日でした。
足利・佐野・桐生のお蕎麦屋さん仲間に依頼されて蕎麦汁のとっくりを制作しました。
口が広めで洗うのが容易なとっくりはあまり売っていないので、結構、注文を受けます。皆、人気店なので、多くの人に利用されることを思えば、残暑も気にならずに一日没頭して作りました。
このところ地震が頻繁に起こるので、窯焚きも心配が尽きません。焼成中に大地震があったら全滅だと思うと気が滅入ります。自分の作品は後でまた作れば良いのですが、生徒さんのものは取り返しがつきません。19日に帰国するというタイ人の方に作品をお渡しできるようにと連日頑張って素焼きを終えました。なんとか間に合いそうなので、無事に本焼きも終えられますように祈るばかりです。
先日描いた上絵付けが焼き上がりました。上絵は、絵具の色によって焼成温度が異なるので、一度取り組みかかったらエンドレスに暫く続きます。赤や金色は低温で焼くので最後にします。こんなに手間が掛かるのに止められないのは、色の綺麗さに魅力を感じるから。
頼まれていた器制作があったので、久し振りに上絵付けをしました。
上絵具は透明感のある綺麗な色が好きですが、一番好きな色は「もよぎ」。「よもぎ」の間違いじゃないかしらと思ったけれど、発色は青みの強い緑で蓬とは全く違った色でした。描いている時の色と焼き上がりの色は違うのですが、焼き上がりを想像して、いつもこの色を多用してしまいます。
今日から12月。
何年も前に作った陶板のカレンダー。月始めに板と数字を入れ替えます。結構手間が掛かるので、面倒と思うこともありますが、こんなことを毎月十五年以上も続けています。紙のカレンダーは用が無くなれば捨てるだけだから、少しはゴミの減量に役立てたかしら。
12月はやはりクリスマスのイメージが強いので、雪の夜のツリーを表現したものです。黒泥土に白化粧。ちょうど上絵を習い始めた時だったので、金彩や赤、緑の絵の具でツリーを飾り付けるのが楽しかった思い出があります。
お父様が未完成の陶芸作品を残して亡くなられたということで、娘さんに焼成を依頼されました。たくさんの河童と蛙がこちらを見ています。
趣味で作陶していたというから、土練りは大丈夫かなとちょっと心配になるけれど、遺された人が満足できるならと引き受けました。土中に空気が入っていると窯のなかで膨張して爆発するから、知らない人の作品を焼くのは結構怖い。蛙が「完成させて」と言っているようです。
2基ある電気窯のうち、小窯の調子が悪く、最近は大窯を使うことが多くなりました。大窯は大量の作品が焼成できるのですが、貯めるのに時間が掛かることが欠点でした。生徒さんもこの暑さの中で創作意欲が萎えるのか、あまり作ってこないのでなかなか一杯になりません。仕方ないので、器の予約販売を再開することにしました。まずは近江御影土の中鉢15枚。3時間ほどで一気に挽きました。最後は飽きて大皿を1枚。
夏は涼しきように、冬は温かきようにというのがおもてなしの基本かと思って、ブルー系の器を並べてみました。今回は自分で作った釉薬が結構いい味を出したので、気を良くしてたくさん焼きました。よかったら、見に来てください。
縞模様は練り込み土の器。サンドウィッチを作るように色土を重ねてスライスしたものです。
陶器は落として割れたり、ぶつかって欠けたりするので、そんなに高価だとがっかりしてしまうので、お店では買いやすい値段を付けています。自己満足で作るのではなく、世の中に自分の作ったものが出回って、多くの人に使ってもらいたいという思いです。