今年はきゅうりをたくさん植えて、肥料もたっぷりあげたから、毎日新鮮なきゅうりが食卓にのぼります。それで作ったのが、このきゅうり皿。たまに曲がったきゅうりが実るけれど、そんな時は半分に切って盛り付けます。
そろそろ、鮎の季節。頼まれて、半磁器土の練りこみで鮎柄の盃を30余作成しました。
これは以前、陶カレンダー用に作った板絵。海碧の青が好きで練りこんだものです。このイメージで外側は削りで波模様を表現し、内側は削らずに笹の葉を描いてみました。ほんのり青が透けるはず。墨絵のような柄は勢いが魅力だと思うので、下書きせずに即興で一気に描きました。
庭に咲くちょっとした花々を飾れるような花瓶があるといいなと思って、こんなものを作ってみました。ロクロでスカート部分を挽いてそこに籠を付けて一体化させてみました。だから、水切れの心配は無いのですが、考えてみたら、中まで洗えないのが難点でした。
それで作ったのがこちら。
巨大なカラーの花を抱えた女性像。花束を抱えているようにも見えるから、花を活けていない時にも飾って置けるかなと思って。
泳いでいる時、人魚になった気がして、こんなオブジェを作ってみました。人の顔を作るのは面白い。
ちょっとしたバランスの差で全く違う顔になります。物語を考えて性格も考えて顔を作ってみます。
素焼きだけして、白化粧土を塗ってから磨きました。ちょっとアンティークな雰囲気が出ました。
鉄工所で貰ってきた鉄棒をコンクリートで固めて貝殻を乗せた土台に付けて泳いでいる感じを出したつもり。
仲間も作って、棚の上に飾ってみました。
陶芸で人型を作るのはただの粘土で作るのと違って、中を刳り貫いたり、空気を抜いたりと制約があって大変な面もあるけれど、それがまた作る面白さとなっています。時々、窯の中で爆発を起こしながら、次は成功させようと思うのです。まとまった時間がないと取り組めないから、コロナ禍で体験教室を休業している間にいくつか作ってみようと思います。
陶芸をやっているからには、釉薬も自分で創り出せなくてはと思い、材料を購入しました。いろいろと調合の本も出ていて、ネットでも調べられるけれど、これがなかなか思い通りには焼けてくれません。
前に何回か挫折しているので、その大変さはわかっています。でも、予想がつく市販の釉薬を使って上手く焼けたとしても、それは当たり前のことだから、自分の個性を出すために少し研究してみようと思います。
本日は3つの釉薬が完成。テストピースも作って、これから何回も調整して思い通りの釉薬に仕上げていきます。
とりあえず、10種類の釉薬を作る予定なので、テストピースは赤土と白土で20枚作っておきました。
思い起こせば、母校の「焼き物を作る会」は大学近辺の土を焼いて楽しむという趣旨で始まったものでした。化学畑の学生が主になって始めたものでしたから。釉薬作りはその延長ですね。
寒い日の食事は、温かいだけでご馳走という気もします。温かい蕎麦のメニューを増やそうと思って、器から作りだしました。
これは逆さまに置いたものですが、まるで帽子みたい。
紺伊羅保釉を掛けて、きのこ蕎麦用の器にしました。
急に寒くなって、温かい鍋物が恋しくなってきました。それで作った土鍋。蒸し器にもなるように、中に孔の空いたお皿を入れる予定でしたが、連続して指を切ってしまい、まだ仕上がっていません。普段は何ともなく過ごしていますが、怪我をすると普通に使えている身体の有難さを実感します。
変わった酒器を作ろうとして、蛙・怪獣・鬼が掲げる盃を作ってみたけれど、やはり持ちづらい。第一、斜めに傾いてしまって、これでは容量が少なくなってしまいますね。ちょっとした物容れにはなりそうですが。
前に買った真鍮の棒が余っていたので、動きのある陶の作品を作ろうと思って使ってみました。空を飛びながら楽器を吹く女の子と跳ねる兎。棒が短いので空を飛ぶというよりは、空中を浮遊している感じでしょうか。空を生身のままで飛んでみたい願望がいつもあります。
後日、本焼きした2点。さらに楽器は上絵をして金色にするつもりです。
J-2新田店のカルチャー教室が閉会したのにともなって、通ってくださっていた生徒さん有志がINOJIN工芸俱楽部に月に一度来てくれるようになりました。皆さん、車で1時間とか、1時間半とか掛かる所から通ってくれるので大変だろうなと思います。工芸は場所と道具が無いとなかなか出来ないから、窯も多くの方に使ってもらおうと思いました。とりあえず、「陶芸同好会」と命名しました。私も会員の一人として、活動しようと思っています。
先日のJ-2陶芸教室は、最後の教室でした。2000年に始まって20年。物事には必ず終わりがあるから、それはいつなのかと思うことも時にはありました。でも、コロナ禍が原因で、こんなに突然に終了するとは生徒さんも私も思っていませんでした。生徒さんにいただいた芍薬の鉢。梅雨空の下、清々しい気を放っています。
釉薬が上手く発色しなかったり、小さなひびが入って焼けてしまったりした器は処分すべきなんでしょうけれど、作るのに大変だったものなどは未練が残ってしまって、いくつか手元においたままでした。盆栽仲間に手動のドリルを貰ったので、器の底に孔を開けてみようと思い立ちました。
最初に平べたドリル刃を器の中央にあててトンカチで叩いて小さな孔を開けてから、その孔に手動ドリルをあててゴリゴリと回します。磁器はちょっと無理ですが、土物は結構簡単に開きました。器の中を砂や土などで満たしておくと酷い割れ方をしないみたいです。
いっぱいできました。小さな孔なので、水を好きな植物を植えるか、逆に水遣りの少ない多肉のものなどを植えてみようと思います。
今日はクリスマスでした。
クリスマス用に半磁器土で、こんなランプシェードを作りました。
もう少し大きいものが欲しくなって、今度は月を抱く女性像を作りました。
星や月は希望の灯。コロナで暗い1年だったけれど、来年は良い年にしたいと思って祈りながら作りました。
灯りをともすと、大きいので綺麗でした。
クリスマスも近いので、ツリー形のランプシェードを赤5号土で作ってみました。これが回ったらもっと楽しいだろうと思い、家にある回るオルゴールを分解してみようかなとも考えましたが、壊れたら悲しいので他をいろいろと調べてみます。