石像が設置されてすぐに、像の顎下に蓑虫が宿りました。皆が「縁起の良いものだから取らない方が良い」と言うので、ずっとそのままにしていましたが、今日見たら、居なくなってました。強風で飛ばされたのか、巣立って行ったのか、あるいは天敵に食べられたのか。
『枕草子』に蓑虫が「ちちよちちよ」と鳴く様が語られています。蓑虫は実は鬼の子で、自分を捨てた親を慕って鳴くという話に、蛾が嫌いながら蓑虫には親しみを覚えていました。半年も一緒だったから、像もなんだか淋しそう。
1月13日の日本農業新聞に蕎麦の話題で載せていただきました。キッチハイクというサイトで「クック」として登録していたことで、記者さんの目に留まり、「ハイカー」として当倶楽部を訪問した様子を記事にしてくださったのでした。若い記者さんは蕎麦打ち体験が初めてで、「とても楽しく、一生の思い出のひとつになった」と言ってくださいました。今はネットで大抵のやり取りができてしまうけれど、やはり実際の人同士の交流はネット上では味わえないものを得られるのだと思いました。私も喜んでもらえたことが、とても嬉しかった。
蕎麦を始めたことで、今まで知らなかった世界の扉を開けた感があります。「日本農業新聞」を読んだら、無縁だった農業も身近なものに思えました。新しい分野の人たちとの交流で、なんだか二度目の人生を歩き始めた感じがしています。
今朝は「きっぱりと冬が来た」という感じに冷え込みました。暖冬は助かるけれど、氷山が溶けてしまうのではとか、野菜が高騰するかなとか思いながら過ごしていたので、寒さが戻ってきて安心しました。マフラーの出番もあるから、やはりいつもの冬が落ち着きます。