書物の中で一冊しか持つことを許されないとしたら、私は迷わず「歳時記」を選びたい。季語は私達日本人が、この風土の中で育んできた美意識そのものだから。四季がある国は他にもたくさんあるけれど、「季語」がある国は他にない。記念日とかではなく、季節を愛でるという行為。季題を美しい言葉で詠むという文化を持っていることを誇りに思う。
海原純子さんの著書を読んでいたら、「キレイ」というのは顔のつくりではなく表情のことだという一文が出てきました。確かにそうかもしれませんね。最近は美容科学の進歩でアンチ・エイジングがもてはやされるけれど、心の在り方で顔は作られていくものでしょうね。それは男女を問わずに言えることではないのかしら。