蛇腹のような動きをする布で作られた兵児帯を使ってバッグを作ってみました。バッグ作りをする時は、頭の中にイメージした形に合う素材を探すのが常だけど、この布は見ていたらおもしろくなってバッグにしてみたくなったもの。上部と下部で同じ幅なのに、開くと広がるのでいろいろな形が可能な不思議バッグです。
朝五時前に家を出て、松本まで行って来ました。目当ては「あがたの森公園」で開催されているクラフトフェア。陶磁、染織、木工、彫金等、工芸の祭典という感じで全国から作家が集まって店開きをしていました。見ているだけで楽しい気分でした。
バッグの持ち手を赤・緑・青・茶色に塗ったものの、何となくしっくりこないので、油絵の具のバーントシェンナをかけてみたら、アンティーク調になって落ち着きました。絵の具の匂いで学生時代の記憶が蘇りました。油絵はあまり性に合わなかったのか、卒業後は描くことはありませんでした。匂いのように本能に訴えるものは一瞬にして記憶を呼び戻すような気がします。
来年、表参道で個展をするにあたって、個性の出せるものを作りたいと思っています。それで自分が描いた柄の帯のハギレでバッグを作ることを考えました。それならどこにも売っていないようなバッグを作るために持ち手から作ってみようと思いました。木工の専門家に依頼して、デザインした持ち手を制作してもらい、色を様々な塗料で塗ってみたところです。ここ数週間はバッグ作りに夢中になっています。数をこなすと腕も上がるので、来年をお楽しみに。
前に苔玉の花が咲いたことにいたく感動して、たいそうな文章を書いてしまいました。あれから毎年咲いて、今では当たり前の風景になりつつあります。物事って、そんなものかな。初めの感動をいつまでも新鮮に持ち続けることは不可能。でも、それはそれでいいのかも。
近所の骨董屋さんで買った銘仙の着物を解いてブラウスを作りました。袖丈はどうしようか迷ったけれど、五分丈にしました。これなら一年中着れるかしら。共布で細身のストールも作っておきました。少し肌寒い日にはこれで調節できます。
今日、渋川でやっていたキャンピングカー・フェスティバルを見てきました。こんなにたくさんの車種が見られるのは珍しかったので、予定よりずいぶん長く居ました。少なくとも子供が学校に行っている間は長期に家を空けるのは無理かな。こんな車で全国を周る旅に出ることを具体的に考え始めたら、歳をとっていくことも楽しみに思えます。
実際に縫った服よりも製図した型紙の方が多いかもしれません。型紙が出来上がった時点で服を仕上げたような満足感が得られるのか、縫う前に力尽きてしまうのか、後で縫おうと思っていると気が変わったりで、気がついたらダンボール２杯分の型紙の山。Ａ３のファイルを用意して、種類別に整理してみました。もう着ないものは処分して、すっきりと見やすくなりました。あとはこの型紙が使い続けられるように、体型を保つ努力をしなければ。
なんだかここ数日、急に夏になってしまったような陽気です。木陰の方が過ごし易くなって楓の下に入ったら、見上げた葉が陽に透けてきれいなこと。前に「緑陰」という名を付けたタペストリーを織って金糸を使ったけれど、この感じは金ではないかもしれないと思いました。新しいインスピレーションはいつも自然からもらえます。
骨董市で買った唐木の台にミニ鉢を飾ってみました。庭から調達した苔と若木を自作の器にアレンジしたもの。草むしりした時に実生の苗木がたくさん出ていたので何かに活かしたいと思っていました。緑のデザインという感覚で盆栽にもちょっと興味があります。下に敷いているのはデザインした半幅帯のハギレから作った敷き物。
昨日、久し振りに天満宮の骨董市に行きました。朝８時に家を出たけれど、駐車場はいっぱいでした。骨董市は本当に楽しい。必要なものしか買わないぞと思って行った決意も空しく、あっという間に両手に荷物。他人にはガラクタでも、私には宝物という品がたくさんあります。
その逆も。
草むしりをしている時、一番はびこっていた雑草はハルジョオン。学生の時に住んでいたアパートの二階に居た女子学生達を花に例えた男性がいて、薔薇やポンポンダリヤと例えられた中で、私にあてられた花はハルジョオンでした。不満顔の私に「彼は花の名前を識らないのよ。」と慰めにならない言葉を掛けてくれた薔薇の君はその男性の彼女。まあ、よく見ると可愛い花ではある。一見、か弱そうで、実は逞しい。でも、雑草だなんて。そんな私に「雑草という名の草はなかりけり。」とハルジョオンが呟いた・・・かも。
