新型コロナウイルスのワクチンを共同調達。
そんな国際的な枠組み「COVAX(コバックス)ファシリティー」によるワクチンの供給が始まった。
これは、2009年の新型インフルエンザの流行時。
裕福な先進国が製薬会社からのワクチン買い占めに動き、途上国が置き去りにされかかった。
この教訓をもとに設立されたのが、コバックスだそうな。
先進国がワクチンの獲得を競う中、途上国を取り残さない試み。
しかし、一歩前進したものの、公平な分配は大変なようだねぇ。
コバックスは、世界保健機関(WHO)等が主導。
日本を含む190の国・地域が参加し、先進国の拠出金等を元に・・・。
ワクチンを共同調達する枠組みだが、年末までに少なくとも20億回分の供給を目指す。
今年前半には計約3億4千万回分が、中低所得国を中心に145の国・地域に割り当てられる見通しとか。
WHOのテドロス事務局長はこんな声明も出した・・・。
パンデミック(世界的大流行)は、全ての場所で終わらない限り終わらない。
ワクチンの公平性という共通目標の実現に向け、今日は重要な第一歩だが始まりに過ぎない。
途上国の接種が遅れて感染が収まらなければ、先進国との貿易にも影響が出る。
結果、世界経済全体の損失が広がる・・・。
ということでコバックスは、資金難の国には良い制度らしいが・・・。
今は、必要数が足りず不正接種も懸念されているようだ。
諸外国では、富裕層や有力者の割り込み接種。
あるいは、看護師が空の注射器で予防接種するふりやワクチン転売の疑惑等々。
不正や腐敗が底流に渦巻いているようだとか・・・。