リップサービス

政府・与党が次期衆院選を見据えて、票を生み出す小槌から高齢者対象の施策を次々と打ち出しているようだ。
後期高齢者医療制度や年金記録問題で高まった反発への危機感からなのだが・・・。
市井の生活者にすれば、何をいまさらの感・・・。

「高齢者の反応が特に冷たい。後期高齢者医療制度への批判が収まっていない」
収まるわけがないだろう・・・。
センセイがたは、問題の本質をまったく理解していない？

危機感を強める政府・与党は
　　・後期高齢者医療制度に関して低所得層の保険料軽減。
　　・年金天引きを世帯主の口座振替に変更可能などの運用改善策。　　　
　　・７５歳以上の被扶養者の保険料９割軽減。
　　・６５歳以上の預貯金利子を非課税にする「高齢者マル優」制度復活。
などetc、高齢者のご機嫌取りに躍起だ。

加えて生命保険のキャッチフレーズ並みの「五つの安心プラン」も提唱。
しかし、安心プランとは言うものの具体的な予算規模も示すことすらできない・・・。

働くと賃金に応じて年金が減る在職老齢年金制度の見直し、僻地で働く医師への財政支援などとリップサービス大盛りのパレードだ。
あまつさえ「これを旗印に衆院選を戦えばいい」と意気込むセンセイも出てくる始末。
しかし、これも「所詮、リップサービスの偽装」とシニカルに眺めることにしている。

どうも借金王国のセンセイがたは、選挙が近づくと俄然、威勢が良くなる。
そして選挙が終ったとたん、リップサービスの約束を忘れるＤＮＡを持ち合わせているようだ。
まあ、ここはセンセイ各位の精一杯のご健闘を祈ることにしよう・・・。