弁護士任官どどいつ集

弁護士から裁判官になった竹内浩史のどどいつ集

「口外禁止」は 禁止にしては?「出る所に出た」結果なら

2023年12月25日 20時15分50秒 | 裁判
「裁判所が口封じ」残業代未払い解決金、拒んでも付いた口外禁止条項 (毎日新聞)
https://mainichi.jp/articles/20231221/k00/00m/040/075000c
こういうトラブルが繰り返されている。
私は双方が合意していれば、口外禁止条項を入れており、労働事件ばかりかなぜか交通事件でも最近は求められる例がある。
しかし、そもそも、主に国民の税金で運営されている裁判所に持ち込んでの解決内容を、当事者の合意だけで秘密にしてよいものか、原理的に疑問がある。
実際には、当事者でなくても、原則として訴訟記録の閲覧をすることができるので、公開法廷で言い渡される判決のみならず、和解の内容も、マスコミ等が調査して報道することは可能になっている。