きまぐれ発言

日々変化する世の中をみて、私はこう思う。

中国経済の不安定性

2011-02-27 10:50:20 | Weblog
中国経済の不安定性       (011.02.27.)

中国が09年度で、GDPが日本を抜いて世界第2位になったと言う事で、世間の話題になっている。しかし、GDPだけが、その国の“富”を表す物か、と言えば、“NO”である。

世界の各国は、輸出額を増やすため、自国の為替レートを低く抑える様な競争をしている。
中国などは、“元”のレートが安く、アメリカから切り上げを迫られると言う一幕もあるが、中国は、他国との協調よりも自国の貿易優先主義で、なかなか言う事を聴こうとはしない。

日本は他国と比べて円高傾向にあるから、国内からも“いぶかる”声が聞かれ、「日本の企業が崩壊する」と言う危機感を煽り、政府の無策を追及している政党や経済学者もいる。
「国際派日本人養成講座」(伊勢雅臣氏発行)のメルマがで、三橋貴明氏の「中国がなくても、日本経済はまったく心配はない」と言う記事を読んで、GDPがその国の富を代表するものではなく、為替のレートもバランスの取れた状態が理想であり、日本は目下安定している状態である事が述べられている。

確かにGDPでは中国は日本を追い越したかもしれないが、人口数では日本の十数倍の大国である、従って一人当たりの所得の比較では大きな違いがある。
其れよりも、中国は、多分に無理をして、急成長をしたから、国民生活の安定性からは、歪の多い経済状態であると思う。

その一番大きい問題は、貧富の格差の拡大である。中国は所得の多い上位10%の国民の所得が国民全体所得の50%を占めている。日本は上位10%の国民所得は全体所得の20%程度である。

中国の富裕層は、ベンツを買い、海外旅行を楽しんでいるが、下層階級の国民はその日暮らしの生活をしており、日本の様に大半を占める中間層がカー・クラー・カラーテレビを買い求めると言う、国民全体が豊かさを味合う健全な成長ではありません。

国の”富“を表す、純資産で見ると日本は249兆円で、中国は129兆円である、日本は純資産額で見る限り20年間世界一を続けている。

更に中国は、共産党と言う一党独裁の国家であるから、人為的に経済をコントロールしている点で、バランスの取れた、経済状態になっていない。この弊害が国民の不満となり鬱積している。何時爆発してもおかしくない状態で、中東での暴動騒ぎには必要以上に神経を尖らしているが、この状態がそんなに長く続くとは思わないので、目下は不安定な状態であると思います。
(えびなたろう)


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