きまぐれ発言

日々変化する世の中をみて、私はこう思う。

カルザイ氏の再選でアフガニスタンの挙国一致を

2009-11-06 11:14:08 | Weblog
カルザイ氏の再選でアフガニスタンの挙国一致を      (009.11.06.)

アフガニスタンの大統領選でカルザイ氏が1位の得票を獲得したが、その3分の1が不正なものであると、2位のアブドラ前外相から抗議が出され、そのために上位2人の決選投票が行なわれ様としたが、アブドラ前外相は「決選投票でも公正が期待されない」として、選挙をボイコットする事にきめた。

そのため選挙管理委員会は決戦投票を行わずカルザイ氏の「不戦勝」と言う事で再選が決定した。

カルザイ氏は、8年前イスラム原理主義タリバン政権の崩壊後、新生アフガンの指導者として期待され、その間、憲法の制定などを行って成果を上げたが、汚職等の腐敗にまみれた政権で公正であるべき選挙も混乱を起こしている。

また、タリバンの資金源である麻薬の広がりは、悪化の一途を辿り此れが復興の進展を妨げタリバン勢力の回復と攻撃激化の土壌となっている。

更にカルザイ氏の実弟が、麻薬取引を行っているうわさがあり、海外からの巨額の援助は政権幹部の懐に消えているとの事である。

従ってカルザイ氏の人気も必ずしも最初の期待とは異なり、アメリカも見限る事も出来ない苦境に立たされているようである。

アフガニスタンでのタリバン勢力の拡大は、必ずしもイスラム原理主義が広まったからではないと言われている、むしろ若者の貧困が、金で雇われ、武装集団に加入したり、麻薬の栽培に係わったりしているようで、カルザイ氏が呼びかける穏健的な方向への説得も可能性がないわけではありません。

日本が、アフガニスタンに対する国際貢献の話も、その辺の事を狙って、そして、地方の若者が、自立した生活が出来る支援を行う事で、タリバンに流れる事を食い止める事が必要である。

この支援には、今のアメリカ軍では出来ない事で、武力には武力で抑える事ではなく、タリバンの貧困者の自立支援が、争いを防ぐ唯一の方策であると言う事である。

カルザイ政権の誕生は、今までの遣り方では成功せず、日本の支援によって、若者や住民の自律が出来る支援を行う事で、戦争を放棄した生活形態へ向かわせる事しかないのではないかと思われる。
きっと、オバマ大統領も其れを望んでいるのではないでしょうか。
(えびなたろう)


最新の画像もっと見る

コメントを投稿