きまぐれ発言

日々変化する世の中をみて、私はこう思う。

世界における原子力利用の傾向

2012-08-04 13:01:54 | Weblog
世界における原子力利用の傾向      (2012.08.04.)

脱原発を掲げて、日本は国中で原発ゼロを目指す様になり、今迄信頼していた「安全神話」が崩壊し事故による放射能汚染は人間の近代技術を持ってしても、制御仕切れないものであると言われ、日本政府も「原子力に頼らない社会を」と言うスローガンを目標にかかげたのである。

所が、此処へ来て、福島原発の事故以来、何が原因で、放射能汚染騒ぎや避難騒ぎが起きているかを考えてみると。福島の場合は、炉心のメルトダウンが有ったからで、他の場合は「メルトダウン」を起こしていない、と言うだけである。
専門家に言わせると放射能汚染は炉心が溶ける時にのみ起こるもので、「メルトダウン」が無ければ放射能による事故は有りません。従って、原子炉に於いては「絶対にメルトダウンを起こしてはいけない」と言う事が鉄則であると言う事です。

確かに、今迄日本に置ける原子炉の事故では、「メルトダウン」は1回も起こしていない、新潟県の柏崎刈羽原発の事故も、大きな地震であったが自動的に停止し、炉心は自動冷却によって冷温停止をしている。従って柏崎の事故では国連も調査に来て安全性の高さに驚いていたのだ。

福島原発の時にも、「メルトダウン」さえなければ今ごろは何の騒ぎも無かったのである。
福島の事故が「人災」だと言われるのも、操作する作業員が日ごろの訓練と確りした知識を持っていれば防げたもので冷温停止が出来なのです。

福島の事故はしかも古い原子炉で、廃炉寸前の物であるから、余計作業員の訓練不足が事故に反映してしまったのである。

今、世界の原子力に対する国際的な傾向は、インド・中国・ロシア・東南アジア等々で増設の方向で動いて居る。それは、新型炉で、取扱いマニュアルを忠実に守れば安全だから受け入れて居る様なのである。そして日本の技術は原子力に対する各種部品も含めて高い品質評価がされている。

野田内閣が、脱原発の「金曜デモ」もあり、また、経団連の動きもあり、これ等を知った上で、ハッキリとした「脱原発」が打ち出せないで居る。米倉経団連会長は「原発擁護」を完全に表明して、我が国の経済の基本的エネルギーとして、原発は必要だと思っている様である。どちらにしても、なかなか判断の難しいところである。
(えびなたろう)


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