きまぐれ発言

日々変化する世の中をみて、私はこう思う。

最早“ナベツネ氏”の時代ではない

2011-11-12 12:20:29 | Weblog
最早“ナベツネ氏”の時代ではない       (2011.11.12.)

日本のプロ野球会では、読売巨人の渡辺恒雄球団会長(俗称:ナベツネ会長)を知らない人は居ない。日本のプロ野球を作った、読売巨人の社主:正力松太郎氏以来、球団の中では最右翼の球団である読売巨人は、他の球団と違った抜群の人気を持っており、国内でも巨人ファンは全国に広がっている。その親会社である読売新聞の渡辺会長は、正力さん亡き後、読売グルーの最高権力者に君臨し、巨人球団の桃井オーナー兼球団社長や、球団の代表権を持つ清武ゼネラルマネージャーを差し置いて、勝手にコーチの人事まで、口を挟み、球団で決定した人事を「ひっくり返した」と清武代表の内部告発が、新聞紙上に発表された。

いづれは、そうなるのではないかと、ナベツネ氏の行動は天下無敵で勝手に発言し、行動し、それをまた、許して来た球団の体質にはプロ野球ファンの中では、噂の的になってきた所である。特に読売新聞内部は、歴史的に古くて、偉い人が多かった体質が、権力に弱く、いわんや内部告発をする様な勇気のある人は居なかったのである。

今回コーチ人事の問題では、球団オーナーと代表権を持つ清武代表で決めた人事をナベツネ氏が昔から自分が熱愛してきた江川氏を起用すると相談もなしに記者会見で発表してしまった。これには、さすがに清武代表も、突然の話に怒りが爆発、渡辺オーナーを批判する発言となったのである。

球団を公平な目線で統制してきた文部科学省もこの問題に付いては、球団内部の事だから、何もタッチする気はないと言うし、周りの人もナベツネには逆らう事の損得を考え、無関心を決め込んでいる。野球評論家の中では清武代表の立場を擁護し、代表権も人事権も無い渡辺氏が口を出す問題ではないとし、此の件がむしろ巨人軍の新しい改革に結びつけばファンもまた増える事になるのではと言う声が強かった。

東京都の石原都知事は、「ナベツネさんは読売のワンマン会長だから」と強い者には無理をしない姿勢を示している(情けない人間だ!・・・・)

私の考えでは、ナベツネ会長は、今まで、それなりの功績のあった人かもしれないが、今は清武代表に任せた立場だから、任せればよい事で、85才になって、まだ任せる事が出来ない様では読売の人気も他球団の勢いに生気を吸われてしまうのではないでしょうか。

今年の巨人軍も中日に負けた原因は、ナインが中日の勢いに飲み込まれている。
落合監督は、ナインの性格を適格に把握し、その信念を曲げないから、ナインも監督に絶対の信頼を寄せている。これが強さの原因である。この雰囲気は、85才のナベツネさんには理解できない所ではないでしょうか。
(えびなたろう)


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