中國で債券デフォルトが

中國で債券デフォルトが　　　　　(2014-03.06.)

5日の中國共産党機関紙人民日報のニュースサイトは、太陽光発電メーカーの上海超日太陽能科技が7日に予定していた8980万元（約14億9000万円）に上る社債の利払いが実行出来なく成った、と報じた。

銀行の簿外融資など不透明な「影の銀行（シャドーバンキング）」とは一線を画す借入だが、実際に利払いが実行できなければ、債権のデフォルト（債務不履行）として中國初のケースになる。

社債は総額10億元で利回り8.98%の高利回りである。業績悪化では同社は、中國格付け会社からも信用格付けを最低レベルに引き下げられていた。

利息に加え元本の償還も難しい状態で、社債そのものがデフォルトとなれば投資家の不安心理をあおる可能性が高い。同社の社債よりも高利回りで透明性の低い「影の銀行」の金融商品のうち、5千億元程度が年内にも満期を迎えるため、市場にデフォルト問題が波及する恐れがある。

この他中国の住宅バルブの崩壊懸念は中国だけではなく、世界経済の不安要因になりそうだ、中國各地で住宅価格が急落すれば、成長が鈍化している中國経済が失速し、世界に影響を及ぼす事は必定だ。

上昇が永らく続いた中国のマンション購入者は、値下がりを経験しておらず、極端な抗議活動に走りやすい。マンシヨンを複数所有する人も多く、市況が悪化すればパニック的な売りが相次ぎ、価格の一層の下落と社会混乱を招く恐れがある。経済が実態以上に落ち込む危険をはらんでいる。

中國の2013年の経済成長率は7.7%と、2年連続8%を割り込み成長が鈍化している。この状態では習近平指導部も何か手を打たねばならないと思われるのだが・・・・・。
（えびなたろう）