きまぐれ発言

日々変化する世の中をみて、私はこう思う。

新日鉄と住友金属の合併

2011-02-04 12:07:09 | Weblog
新日鉄と住友金属の合併      (011.02.04.)

新日鉄と住友金属工業が3日に合併する事が発表され、此れによって粗鋼生産量では世界第2位となる事が決まり世界の鉄鋼業界の注目を集める事になった。

昔から「鉄は国家なり」とまで言われ、其の国の産業の基礎的なものである。

日本は01年までは新日鉄が世界1位であったがインドの財閥「アルセロール・ミタル」氏により投資ファンドと手を組み欧米などの鉄鋼メーカーを買収「ミタル帝国」を築いた。
また、中国も経済成長と共に政府主導で鉄鋼メーカーの統合再編を繰り返している事から、日本のメーカーもカスミガチで合ったが、今回日本の代表的な「新日鉄」と「住友金属工業」が合併する事に決まったのである。

与謝野経済相も「喜ばしく歓迎すべき案件だ」と評価し枝野官房長官も「グローバルナ競争が厳しさを増す中で国際競争力の強化を目指すもので歓迎している。公正取引委員会は様々な社会状況やグローバル化と言った経済状況を踏まえて迅速な対応をしていただけるものと期待している」と述べている。

鉄鋼業界は、原料の鉄鉱石価格が、規模の大きさによって、価格交渉が違う点から規模を大きくする事に各国が懸命になっているが、近年では鉄鋼鋼材そのものの品質の良さが問われる様になり、自動車産業で使う鋼板は日本の鋼板は世界一である。また建設用材にしても品質の違いが歴然としていて、金に任せてただ統合を繰り返し大きくなっても需要家がキチッと品質を選別している。其の点、日本の品質は技術性能が抜群で、特に住友金属工業のシームレスパイプ(継ぎ目のないパイプ)は世界的に高い評価を得ている。

そして合併後の狙いは新興国の発展と共に鋼材供給を行おうとするもので、ステンレス鋼材も得意分野とする新合併会社は、品質に付いても、期待に応える製品の供給が出来ると思います。今後の成り行きに付いては、日本国民も大きな期待を持って見守って行きたいと思います。
(えびなたろう)


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