国の改革を阻む組織の解体を (012.03.22.)
AIJ投資顧問による企業年金消失問題で、その実態の調査が次第に明らかになってきた。AIJは厚労省から天下りOBを多数受け入れ、その主たる目的は、年金基金の運用に精通していると言う事だけで、任せきりにしていた様である。
事の起こりは、08年のリーマン・ショック時に数百億円と言う過大な運用損失を出し、その時点で改善アクションを取るべき所を、その穴埋めの為に高利回りの「レバレッジ取引」に手を出し、「プット売り」と言う“日経平均株価が一定の価格までは下落しない“と言う予想を前提としてとる戦略を行い、更に膨大な損失を出してしまった。
ところが、AIJ社は顧客向けの運用報告書にその損失を隠し、逆に08年4月から12月までの3期分の期間収益が7.38%の利益を上げたように偽装していた。そして。その偽装情報によって、運用受託の契約を更に増加させ前年同期比52%増の契約を取っていたと言う事です。そして、其れによって集められた契約のお金は巨額損失の補填に充て、自転車操業を続けていた事が、判明したのである。
今年1月、監視委員が検査に入った時は、既に残高は60億円程度で、2000億円以上の損失が出ていると言う事です。
契約加入する企業も中小企業が多く、加入に際して、各社の社長も、利益も出ているし、元厚生労働省のOBからの薦めには、それを信頼して契約する社も多い事は、想像出来る事で、半ば、行政がらみの「詐欺」にかかった様なものであると言わざるを得ません。
天下り防止も、極力少なくするために、長妻厚生大臣時代に公募制が取り入れられていたが、現状では全く元に戻り、公募制の通達は完全に反故にされている事を思えば、官僚の改革は全く我が国では行われて居ない事が分かります。
今の政治の在り方では、改革しようとする内閣も、野党の反対で、どうにも成らない制度に成っている事は、結局総理大臣も何も出来ないと言う事で、だから、野党は国の事よりも責任がないから、自分の党の事しか考えない政治になって居る。
大阪維新の会の「やり方を変える」と言う事はこの様な可笑しな制度を、変えようとすることで、これには全党一致で、国を挙げて遣る事だが、今の野党は、「自分勝手で問答無用の解散を要求」与党は「内部に反乱派がのさばり、野党と共に足を引っ張っている」。
此れでは、早く解散総選挙をやれば良いが、その解散も憲法違反の一票の格差を直さねば解散も出来ないと言う状態である。取りあえず、「0増5減」の改革を強制的にでも実施する事が必要なのに、それにも自分の党のエゴで反対して居る政党もある。
(えびなたろう)
AIJ投資顧問による企業年金消失問題で、その実態の調査が次第に明らかになってきた。AIJは厚労省から天下りOBを多数受け入れ、その主たる目的は、年金基金の運用に精通していると言う事だけで、任せきりにしていた様である。
事の起こりは、08年のリーマン・ショック時に数百億円と言う過大な運用損失を出し、その時点で改善アクションを取るべき所を、その穴埋めの為に高利回りの「レバレッジ取引」に手を出し、「プット売り」と言う“日経平均株価が一定の価格までは下落しない“と言う予想を前提としてとる戦略を行い、更に膨大な損失を出してしまった。
ところが、AIJ社は顧客向けの運用報告書にその損失を隠し、逆に08年4月から12月までの3期分の期間収益が7.38%の利益を上げたように偽装していた。そして。その偽装情報によって、運用受託の契約を更に増加させ前年同期比52%増の契約を取っていたと言う事です。そして、其れによって集められた契約のお金は巨額損失の補填に充て、自転車操業を続けていた事が、判明したのである。
今年1月、監視委員が検査に入った時は、既に残高は60億円程度で、2000億円以上の損失が出ていると言う事です。
契約加入する企業も中小企業が多く、加入に際して、各社の社長も、利益も出ているし、元厚生労働省のOBからの薦めには、それを信頼して契約する社も多い事は、想像出来る事で、半ば、行政がらみの「詐欺」にかかった様なものであると言わざるを得ません。
天下り防止も、極力少なくするために、長妻厚生大臣時代に公募制が取り入れられていたが、現状では全く元に戻り、公募制の通達は完全に反故にされている事を思えば、官僚の改革は全く我が国では行われて居ない事が分かります。
今の政治の在り方では、改革しようとする内閣も、野党の反対で、どうにも成らない制度に成っている事は、結局総理大臣も何も出来ないと言う事で、だから、野党は国の事よりも責任がないから、自分の党の事しか考えない政治になって居る。
大阪維新の会の「やり方を変える」と言う事はこの様な可笑しな制度を、変えようとすることで、これには全党一致で、国を挙げて遣る事だが、今の野党は、「自分勝手で問答無用の解散を要求」与党は「内部に反乱派がのさばり、野党と共に足を引っ張っている」。
此れでは、早く解散総選挙をやれば良いが、その解散も憲法違反の一票の格差を直さねば解散も出来ないと言う状態である。取りあえず、「0増5減」の改革を強制的にでも実施する事が必要なのに、それにも自分の党のエゴで反対して居る政党もある。
(えびなたろう)