きまぐれ発言

日々変化する世の中をみて、私はこう思う。

6月4日は天安門事件の記念日

2007-06-04 13:20:35 | Weblog
6月4日は天安門事件の記念日

今日のニュースで中国の温家宝首相が「次期の首相はやりたくない」と言った事、そして、5月には、陜西省の僻地農村を視察に行った事が報道されている。

日本では、いろいろなパホーマンスで愛嬌を振りまいて帰った温家宝首相、その後の中国の対応を見ても中国は何か変化が伺われる。明らかに小泉首相当時の日本に対する態度と、今の中国の態度は大きな変化が見て取れる。

其れは、中国の国内体制の内部矛盾が炎症を起こしてきたのではないかと思われるからだ。その分期点は18年前の天安門事件にある。あれから後、トウ小平氏の掲げる一国二制度(社会主義体制・自由主義体制)の矛盾は中国国内に二つの勢力派閥を作り、今や、曾慶紅(上海閥・江沢民・太子党閥)と胡錦濤(共青団閥)の主導権争いが、表面化してきたのではないかと思われる。

其の中にあって、温家宝首相は、板挟みの状況の中で、くたびれ果て、つい出てしまった言葉ではないかと思う、まだ64歳の若さだから、これからの中国を支える重大な仕事に、日本も大いに期待を寄せているところであるのだが。

天安門事件は、中国にとっては、あまり知られたくない事件で、国内でも自国の歴史に残る大きな事件でありながら、学校でも教えない政策を採っている。
だから、知らない中国の若者がたくさん居る。しかし、世界の目は、あの非人道的な天安門事件を忘れる事無く、また当時の活動家たちの地道な活動によって中国の民主化は少しづつ動いているのではないかと思う。

北京オリンピックは、中国の動きに、一つの峠になるのではなかろうか。

                   (えびなたろう)


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