きまぐれ発言

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普天間基地の移設問題

2009-11-17 11:40:56 | Weblog
普天間基地の移設問題        (009.11.17.)

普天間基地の移設問題で、オバマ大統領と鳩山総理との話の中で、鳩山総理はキャンプ・シュワブへの移設を決めた2006年の日米合意を前提にしない考えのうえで、議論をする事をオバマ大統領も良く理解されていると述べている。

従って、鳩山首相は「最初から答えが一つしかないのに、日米で議論する必要はないわけだから、当然、すべての前提と言うものは置かないで。日米合意は、当然重視をするとは、オバマ大統領には申し上げた。しかし、その合意というもののもとに、すべてを決めるという話であれば、議論する必要がなくなりますから」と述べている。

無論、アメリカ側は、日米合意を強く主張し、日本も一度はOKした合意を前提にして強行に押してくるものと思われる。

日本側の主張には、住民の意向を重視し、騒音問題・環境問題、特にキャンプ・シュワブでの工事は、貴重な海洋生物等の絶滅に繋がる環境破壊もあり、住民側の抵抗も強いものがある。

他の基地への統合の問題も、民家が基地に接近している事が、騒音や安全度の問題で反発がある。
結局は、国外・県外移設か、または一旦日米で合意したキャンプ・シュワブしかないと言うわけである。

アメリカ側にしてみれば、「日本は占領国でありアメリカの言う事を聞くべきだ」と言う事と「住民の意向は、統治している日本政府が押さえ込むべきだ」という思いが働いている。

日本側は、敗戦国ではあるが、戦後の平和条約で一国の自立を認められているものの、自民党政権による、アメリカ一辺倒の従属外交が、住民に騒音・環境・安全度と言う生活の基盤に苦痛を与えてきた事は、事実であり、今回政権交代によって、改めて見直しをしたいと言うもので、オバマ大統領もその点は理解を示されたものと思われるのである。
従って、本当にゼロベースからの見直しをするのであれば、全ての前提条件を外し、アジア太平洋の軍事状況の中で基地のあり方(その規模と位置など)を見直しする事が必要で、住民の生活・安全・環境破壊のない案を作るべきではないでしょうか。

今の基地問題の論争は、世界の現状を離れた、派閥の戦いの様相で、かたや住民の世論を・かたや合意条項を、ぶつけ合っているだけである。

決して、あわてる事は無いと思います、じっくり時間を掛けて、両者が納得の行く形で解決しないと、どちらか一方が、力でねじ伏せる形での解決は、将来に必ず大きな禍根を残す事になると思います。
(えびなたろう)


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