きまぐれ発言

日々変化する世の中をみて、私はこう思う。

中国の貿易統計に不信感

2013-08-11 06:23:07 | Weblog
中国の貿易統計に不信感        (2013-08.11)

中国の貿易統計に不信感が広がっている。今年の第1四半期の輸出額は前年同期比で大幅な伸びとなったが、日本をはじめ米国、欧州との取引が低調な中で、こんなに高水準に成るわけがない、との疑惑が噴出しているからだ。当局も調査に乗り出しているが、さて何が原因何だろうか。(フジサンケイビジネスアイ)

第1四半期の貿易は、輸出入合計で前年同期比13.4%増となり、中でも輸出は18.4%もの伸びを記録した。貿易黒字も2705億元(約4兆3000億円)に拡大した。

しかし、中国の港湾から貨物積出量は低調だ。第1四半期は前年同期比で9.1%増に留まっており、伸び率は一時に比べると明らかに鈍化している。広州、深セン、アモイなど個別の港湾の統計を見ても、何れも伸び率は10%以下である。

中国貿易相手国・地域統計と突き合わせて見ても、「18.4%増」は多すぎる。例えば台湾の中国からの輸入は、3月にわずか前年同月比1.2%しか増えて居ない。所が中國側の通関統計は台湾向け輸出が45%も増えているのだ。

通関当局はこうした統計上の乖離(かいり)がなぜ起こるか、幾つかの理由を挙げている。一つは、香港から中國本土に物流拠点となる倉庫を移す動きか顕著で、このため香港・中国内地間の物流の動きが頻繁になっている事だ、また此の所、取引の増えている貴金属や電子部品は航空輸送がほとんどなので、港湾の動きだけでは全体の把握が出来ないとも語っている。

恐らく本土の企業同士が取引をする際に、一旦香港に輸出し、其れを再び内地に輸入する形にしているケースが多いのではなかろうか。そうすれば輸出扱いになり、税金を免除・軽減できるからだ。

更には、かねてから指摘はされている事だが、内地の業者が架空の輸出で香港から本土に資金を移し、株式や不動産などに投資する動きも活発である。海外のホットマネーが貿易と見せかけて、大量に流入している事に成る。これでは貿易統計への信頼性は失われてしまう。当局は抜け道となる不正取引にもっと目を光らせ、貿易統計が実態から遊離しない様にして行かねばならない。

背景には、税逃れの架空“輸出”が考えられ、細かく精査すればすぐわかる事であると思うが、誤魔化しを隠し通せれば其れだけ誤魔化せると思う環境。
中國経済の実態と言うか、いい加減さが、つもり積もって、大国を腐らせる原因になって居る。

GDP世界第2位の国では有るが、この状態では、まだまだ、信頼される先進国の仲間入りは出来ない3流国であると思う。
(えになたろう)


最新の画像もっと見る

コメントを投稿