きまぐれ発言

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「北朝鮮の残忍」さ各国が警戒

2013-12-14 07:23:48 | Weblog
「北朝鮮の残忍」さ各国が警戒      (2013-12.14.)

北朝鮮国営朝鮮中央放送(ラジオ)は13日早朝、金正恩(キム・ジョンウン)第1書記の叔父で後見人とされた前国防委員会副委員長の張成沢(チャン・ソンテク)氏に対して、12日の国家安全保衛部特別軍事裁判で死刑判決が下され、即時執行されたと報じた。(ラジオプレス(RP)が伝えた。

中央放送は、同裁判所が張氏に対し「敵らと思想的に同調し、わが共和国の人民主権を転覆する目的で敢行した国家転覆陰謀行為が共和国刑法第60条に当たる犯罪を構成する事を確証した」と指摘。「凶悪な政治的野心家、陰謀家、であり、万古の逆賊である張成沢を革命の名のもとに、人民の名のもとに、厳しく断罪、糾弾し刑法第60条により、死刑に処するものと判決を下し、即時執行された」と伝えた。

また、北朝鮮労働機関紙、労働新聞では13日2面の3分の2を使って掲載。写真の1枚には手錠を掛けられ、うつむいている張成沢氏を兵士と見られる男性2人に抱えられている姿が映っている。そして、記事のタイトルには「千万の軍民の湧き上がる憤怒爆発/万古逆賊を断固処断/天下の万古逆賊張成沢にたいする朝鮮民主主義人民共和国国家安全保衛部特別軍事裁判実施」となっている。

この報道に対し、ワシントンは、米国防省と国家安全保障会議(NSC)の報道官は12日「朝鮮中央通信の報道を疑う理由は無い。確認されれば、北朝鮮政権の極度の残忍性を示すもう一つの例である」と批判した。

また、中國に於いても北朝鮮の前国防副委員長、張成沢氏が処刑された事に付いて、国営中央テレビ(CCTV)の午前6時、トップニュースとして伝えるなど衝撃をにじませている。

日本を含む、その他各国とも、あまりにも突飛なニュースで、北朝鮮内部の状況などが不明なだけに、異常な強硬姿勢に転ずることを警戒すると共に、金正恩第1書記の権力基盤の脆弱(ぜいじゃく)さを指摘する声も上がっている。

米ホワイトハウスと国務省は「事実であれば、あらためて北朝鮮体制の極端な残忍性を示す物だ」との声明を発し、情勢を見守り、日中韓とも協議して対処する事を明らかにしている。
(えびなたろう)