きまぐれ発言

日々変化する世の中をみて、私はこう思う。

日本外交の停滞が心配

2011-08-26 10:09:25 | Weblog
日本外交の停滞が心配        (2011.08.26)

円高、ドル安、の問題が世界の経済危機と絡んで大きな問題となって居る。また、アジアでも南シナ海の領海問題で、中国が軍事力を背景に強硬外交を展開している。この様な問題を抱えながら、日本は世界が期待する重要な任務も果たせない状態で、終始国内問題に右往左往しており、最も重要な日米協議も、オバマ大統領が日本との話し合いのため首相の訪米を期待していたが、管総理の辞任が理由で、取りやめになってそまった。

これも、東日本大災害による被害が大きかった事に寄るものと、世界は寛大に受け止めているようだが、実態は決して、そんな甘い事ではありません、したたかな中国や、ロシアはこの期に及んで、尖閣諸島問題や北方領土問題などを持ち出して、両国間に緊張関係を造り日本側の譲歩を少しでも勝ち取ろうとしている。
外交問題は、何と言っても国内に余裕を持った力があってはじめて、交渉のテーブルに付く姿勢が取れるのである。

今回民主党の代表選挙を前にして、先ず第1に考えるべき問題は、国のビジョンが堂々と語れる人であるべきで、スケールの大きい決断力のある人でなければなりません。たかが、小沢一郎と言う人間一人に、気を揉んだり、顔色を窺っている様では、総理としての資格は有りません。

そんなに、各候補とも小沢一郎が気になるのなら、小沢一郎に総理を遣らせれば良いではありませんか。彼が、遣らないと言うのは、金と利権に結びつく、「幹事長」と言う任務以外に魅力を感じていない、御仁だからで、その様な人間になぜ皆が気を使わなければならないかを先ずは反省してみる必要があるのではないでしょうか。

そして、今の日本に、力を持たせる第一に考える事は、財政の健全化です。子供手当がどちらに転ぼうとも、高速道路が、いくらになろうとも、先ずは財政の健全化は、大切な課題で、世界の目は、日本財政の行方を見ています。この不況の中で、円高になって居るのも世界は決して不思議とは見て居ません。

国内の問題は、出来るだけ地方に権限と財源をあたえて、夫々の立場で、義務を果たせるようなアイデアーを出させ、任せればよいのです。何でも中央が、箸の上げ下げまで口を出すことは、地方政治を何時までも子供扱いにしている事に繋がり、地域の特質を生かしたカラーのある自治体が生まれて来ません。だから、地域の観光も廃れるのです。

そうすれば、マニフェストなんか作らなくても地域の住民から次々と要求として出てきます。それが、政治の本当の姿ではないでしょうか。
(えびなたろう)