きまぐれ発言

日々変化する世の中をみて、私はこう思う。

閉幕した臨時国会

2010-12-04 11:52:49 | Weblog
閉幕した臨時国会       (010.12.04.)

臨時国会が3日に閉幕した。ねじれ国会をどの様にして乗り切って行けるかと国民も関心を持って見ていた。

菅総理は、当初から「ねじれ国会」を想定して、法案、政策、ごとに野党の部分連合の形で連携する事で、乗り切るつもりであったが、尖閣諸島沖での中国漁船衝突問題の対処に失敗した事、また、ロシアとの北方領土を含む外交問題で、総理としての決断が明解でなかったこと等が災いし、国民の期待に反し支持率を大きく下げたにである。

更には、党内に於いても、小沢氏の「政治と金」の問題で、検察審査会で「起訴相当」が出ている事に、党としても小沢氏に対して、説明責任を果たすべきハッキリとした姿勢を示さなかった事、等々が与野党間の無用な混乱を招き、数ある重要法案の議論が一向に行われずに全てが先送りになってしまった事である。

結果は2ヶ月間の臨時国会において、過去最低水準の30%しか法案成立を見なかったのである。

小沢問題に対しては、岡田幹事長が再三にわたって、衆議院の政治倫理審査会への出席を要請したが、小沢氏は其れを拒否し続けた。

それどころか小沢支持派は結束を誇示して執行部をけん制する動きを見せている。将に、小沢氏に執行部は“舐められている”のである。此れでは、党内の混乱は助長し、収拾が付かない状況になるのは当たり前の事であり、菅総理としての決断で、収拾するべき処置を示すべきではないでしょうか。

其れでも、放置した状態を続けていたから、支持率の低下するのは当然の事であります。
このまま続けば、菅総理を支持する協力者からも見放される事になるでしょう。

民主党の行く末に小沢グループと言う“癌(ガン)”の存在は、いずれは切除する事が必須の事とは思っていたが、菅内閣の時代に思い切った切除を断行しないと、取り返しの付かない大きな禍根を残す事になると思います。
2009年の政治資金収支報告書を見ても「陸山会」での資金集めの実態は突出している事が明らかになっている。将に、「政治とかね」の汚れにまみれたグループなのである。

小沢グループと菅グループは同じ政党内に本来、同居出来ないグループで、国民は明らかに「脱小沢」を世論調査でも示している。国民の意向に反して、菅さんが小沢グループに遠慮してかばって居る姿は、いずれ、自らのグループからも見放される事になると忠告しておきます。
(えびなたろう)