きまぐれ発言

日々変化する世の中をみて、私はこう思う。

やっと動き出した「国民番号制」

2010-12-03 11:06:36 | Weblog
やっと動き出した「国民番号制」     (010.12.03.)

政府は2日国民一人一人に番号を割り振る「共通番号制」を導入する具体的方針を作成することに動き出した。

此れも「政権交代」の目玉の一つで、この制度が無いために、個々の国民所得が把握できず、社会保障の給付やサービスに所得比例の政策が打てなく、従って、一律給付しか出来ない事が、「バラ撒きだ!」と言われ、必要のない高所得者にも給付が及び、効率の良い所得によって変更できる政策が取ることが出来なかったのである。

この番号制度には3つの案があり1)税務のみに使い案、2)税務と社会保障分野に使う案、3)幅広く行政サービスにも使う案、がある。
このうち、政府案としては、税と社会保障の両面に使う“2)案”に決定したようである。

いずれにしても、先進国の中で、未だに番号制を実施していないのは日本だけで、税金の徴収も「トウ・ゴウ・サン・ピン(10・5・3・1)」といわれる、業種による捕捉率の悪さが未だに改正されないのも、番号制が無いため、一部の、脱税行為が見逃されている事を野放しにしてきたのである。

そして、脱税で、得している人達が、「プライバシーの侵害だ!」と言って反対してきた事が、今まで、この制度に踏み切れなかった最大の理由で、自民党政権下では出来なかった事である。

納税は、国民の義務であるから、全ての業種が100%収めるのが当たり前である。それが、サラリーマンだけが100%で、農林漁業者が50%、自営業者が30%、政治家は10%だという事が「トウ・ゴウ・サン・ピン」と言われている所以である。
したがって、「日本は脱税王国」と言われる所以でもある。

この制度を、早く遣る事を望んでいたが、やっと動き出した事に、「政権交代」の望みに一歩踏み出した思いがして、拍手を送りたいと思います。

将来にむけ、「所得比例年金の給付」に対しても、「消費税に対する低所得者の”逆進性“緩和」のためにも、また「公平な徴税」のためにも、番号制度が国民に対し、格差の無い政策実現に使われると言う事が、全国民が期待する大きな改革の一つなのである。
(えびなたろう)